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そもそも、裁量労働制は時間に縛られない働き方のはずなのに  ~ ねつ造以前に「時間」を比較すること自体が的外れだったのでは ~ [ヨモヤ]

「働き方改革」関連法案に関する国会審議がもめにもめている。
もともと意見が対立することが予想された法案であるところへ持って来て、説得力を高めるための根拠としたデータが誤っていたのだから、それも当然だろう。

安倍首相が
「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば一般労働者よりも短いというデータもある」
と裁量労働制の利点を挙げたのだが、元の数字が違っていたというのだ。
なんでも、
一般労働者の残業が「最長の日」と、裁量労働制で働く人の1日の実際の労働時間を比べて一般労働者の方が長くなるとしていた、
というのだから、ちょっと信じられない。
首相のもとに資料が届くまでには、普通に考えて何重にもチェックがなされるだろうに、一体どうなっていたのだろう。
今回のように繊細な注意が求められる法案なら、なおさら丁寧に進めそうなものなのに、およそ信じがたいミスである。
これでは、反対する野党側から、「データのねつ造」を疑う声が出るのも致し方ない

それにしても、データの間違い以前に、そもそも裁量労働制の利点を労働時間の短さで伝えようとしたことがどうだったか。
裁量労働制は時間に縛られない働き方を進めるものであるはずなのに、法案を作っている側が時間に縛られているようでは・・・。
法案が目指しているところを理解し、成立させるべきと考えている人も少なくないと思うが、どうにも噛み合っていない感が否めない。

与野党で議論が分かれる法案であればあるほど、丁寧な議論と納得できる決着を期待したいものである。
今回のように、根拠となるデータが間違っているとわかってしまっては、とてもではないがこの後議論が深まっていくとは思えない。
残念ではあるが。

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映画評 「彼女がその名を知らない鳥たち」 [映画評]

「彼女がその名を知らない鳥たち」は、
キネマ旬報ベスト・テンで第9位にランクインし、蒼井優さんが主演女優賞を、
ブルーリボン賞では、白石和彌さんが監督賞、阿部サダヲさんが主演男優賞を獲得した作品である。
こうなると期待しないで観に行くことは難しい。
日本映画が好きな私だが、「南瓜とマヨネーズ」「羊の木」と微妙な作品を立て続けに観てしまったため、次は間違いのない作品を選びたくなった。

でも、あれ?

蒼井優さんが素晴らしい女優であることは、この映画を観る前から十分すぎるくらい知っている。
2017年に公開された映画だけでも、本作のほか、「家族はつらいよ2」でも、「東京喰種トーキョーグール」でも、「ミックス。」でも彼女の演技は際立っていた。
2016年に観た「オーバーフェンス」での演技もすごかった。
今作でも、蒼井さんの女優魂が炸裂し、前評判にたがわぬ凄い演技を見せている。
もちろん、阿部サダヲさんも負けてはいない。
しかし、二人の演技がいいことはあらかじめ織り込み済み。
映画自体に、それを超える何かがあったかというと、「さて?」。

ろくな人間が出てこない映画であることは知っていた。
わかりやすいハッピーエンドにならないことも知っていた。
それでも、映画的なエクスタシーを得られると期待していた。
残念ながら、本作は突き抜けるところまで行っていない。
こういう映画が評価されるのはわからなくはないが、個人的にはポップな路線を極めた「帝一の國」や「亜人」の方が好きである。

未読だが、おそらく原作の方が映画よりよいのではないかと推察してしまう。
きっと、もっとよどんだ空気を醸しだしていただろう。
最後、種明かし的なことがあるのだが、意外性はないし、意外だったとしても別になんとも思わなかった気がする。

蒼井さん、阿部さんのほか、松坂桃李くん、竹野内豊さんも、ひどい人間役で登場。
お二人とも、クズ人間をしっかり演じられている。

また、蒼井さんの濡れ場は本作中の大きな見せ場。
そこを観るだけでもお金を払う価値があることは間違いない。

「彼女がその名を知らない鳥たち」は、好みがわかれる映画だろう。
私には響かなかったが、好きだという人も多くおられると思う。
ただし、スカッとしたい、的な思いで観に行ったら絶対にダメである。
女優・蒼井優を観に行きたい、という人にとっては二重丸の作品である。

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知っていたが、やはりカーリングは面白い 「そだねー」 [ヨモヤ]

平昌オリンピックは、日本のメダルラッシュに沸いている。
まだ大会日程は半分ほど残っているが、日本の獲得メダルは10個となり、冬季五輪では地元開催だった98年長野に並ぶ過去最多となった。
まだまだ期待種目も残っており、記録更新は間違いないところだと信じたい。
個人的には、小平さんの500mに最も注目していた。
ワールドカップ15連勝中という絶対王者として臨むオリンピックで勝つ厳しさは、想像を絶するものだったと思う。
オリンピックを連破していた韓国の李選手と健闘をたたえ合うシーンは、実に美しかった。

さて、スポーツは楽しみたいものだが、オリンピックともなるとそうも言っていられない。
何しろ4年に1回しかない大舞台である。
物心ついてから、ずっとこのためにいろいろなものを犠牲にして努力を続けてきて、
大勢の人に支えられながらたどり着いた一世一代の大勝負である。
緊張もするだろうし、
我も忘れるだろうし、
悲壮にもなるだろう。

平昌オリンピックでも人生をかけた戦いが続いているが、
そんななか、カーリングを見るとほっこりする。
特に女子。
ほとんどの試合が僅差になり、
駆け引きやら戦略やらややこしい要素もいろいろあるだろうに、
なんだか楽しそうなのである。
テレビの前のこちらは一投一投冷や冷やハラハラなのだが、彼女たちは真剣ななかにもカーリングを楽しんでいるように見える。

一投ずつ攻守が入れ替わるため、次の玉の狙いどころが相手にわかっても構わないらしく、おおっぴらに相談する声が拾われている。
それがまた楽しい。
「こっち薄くいく?」
「いや、ダメダメ」
とか、
「ここにバーンって」
とか。
わかりやすい表現も愉快である。
納得し合った時の、「そだねー」がほっこり感を増させる。

さらに、5エンド終わりの「おやつタイム」がまたいい。
どのチームも何か食べており、食べるべきなのだろうが、真剣勝負中のリラックスタイムがなんとも微笑ましい。

オリンピックのたびにカーリングが注目され、しばらく話題になる。
「カー娘」という名称も定着している。
オリンピック好きの私も、4年に1度ずつ、一喜一憂するとともに、楽しく拝見してきた。
ただ、アジア以外での開催の場合、試合が夜中になることもあってそうそうは見られないから、注目度もそこそこにとどまってきた。
今大会は、長野大会以来のカーリングの露出であり、その活躍ぶりも相まって、人気は沸騰するだろう。
熱しやすく冷めやすいのが日本人の悪い癖とよく言われるが、今回は次の北京まで興奮が持続するかもしれない。
カーリングが日本のお家芸になったら、冬のオリンピックの楽しみが一層増すことになる。
そうですよね。
「そだねー」

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「ちはやふる -結びー」まであと一か月 [映画評]

「ちはやふる ー上の句ー」が公開されたのが、2016年3月19日。
あれから2年経った。
そして、完結編となる「ちはやふる -結びー」公開まで、あと一か月となった。

ちょっと大袈裟な表現になるが、
しかし実感としてはそれほど誇張ではなく、
私のこの2年間は「ちはやふる」とともにあった。
テレビや映画で主要キャストである
広瀬すずさん、
野村周平くん、
真剣佑くん、
上白石萌音さん、
矢本悠馬さん、
森永悠希さん、
松岡茉優さん、
たちを見かけるたびに、勝手な思い込みであると重々承知しながら、仲間を見るような、友だちを見るような、子供を見るような、そんな気持ちになった。
「元気にしているなあ」
とホッとしたり、
「次のちはやふるでもよろしくね」
と心の中で頼んだりした。
完結編公開まで2年待ったが、これで終わりと思うと、もっと先でもいいような気もする。
しかし、キャストたちの旬も考えると、ここがギリギリのところだろう。

主人公の綾瀬千早さんを演じた広瀬すずさんは、この2年間、日本映画のど真ん中におられた。
「四月は君の嘘」「チア☆ダン」といった青春ものに加え、「怒り」や「三度目の殺人」ではシリアスな演技もされた。
存在感をさらに高めた2年間だった。
野村周平くんも、「ミュージアム」や「帝一の國」といった映画出演のほか、CMやテレビでも活躍され、大きくなって帰ってこられた。
新(あらた)役の真剣佑くんは、名前も「ちはやふる」の役にちなんで新田真剣佑に変えてしまった。
彼の「ジョジョ」での変身ぶりはすごかった。
上白石萌音さんは、「君の名は。」でブレイクされた。
歌もお上手なんですね。
矢本悠馬さんは、「君の膵臓をたべたい」や「トリガール!」で同じく学生役を演じられていた。
実際には27歳ということなので、高校生役はご本人的には厳しい面もあるかもしれないが、肉まん君はまさにはまり役だった。
森永悠希さんを「つむぐもの」という小作で見かけたときは嬉しかった。「あさひなぐ」では、乃木坂との共演も果たされている。
松岡茉優さんは、ドラマにCMにバラエティに大活躍。
主演された映画「勝手にふるえてろ」は、大きな評判となった。

映画を楽しむ最大のコツは、あまり期待し過ぎないことである。
そのことは骨身に沁みて知っている。
思いを高めて観れば観るほど、ハードルが高まり、失望も募る。
それをわかっていて、「ちはやふる」には期待してしまう。
これだけ期待を高めてしまうと、どんな映画でもそれを越えられないかもしれないが、この気持ちは止まらない。

予告編で本作のことを、
「青春映画の金字塔」
と呼んでいる。
まさしくそのとおりだと思う。
「下の句」は「上の句」と比べると少し落ちる気もしたが、2本セットで観ると大切な作品となる。

「ちはやふる -結びー」の公開は、3月17日の予定である。
それまで、健康に生きていかなければならない。
それまで(いや、もちろんそれからもだが)、世界が平和でなければならない。
あと一か月。

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佐川国税庁長官が気に入らないから納税しなくていい? [ヨモヤ]

確定申告の受け付けが始まった16日、各地の税務署前でデモが行われた。
参加者が求めているのは、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、野党からさんざん追及されている佐川国税庁長官の罷免。
デモに参加されている方が掲げられているプラカードには、
「納税者一揆」
「国民なめんな」
「安倍・麻生・佐川を追放しよう」
などと書かれている。

参加者は、
「納税者には領収書の保管を求めるくせに、公文書を廃棄してもお構いなしは許せない」
「税金が総理の『お友達』に使われると思うと、申告する気が起きない」
などと訴えているという。
国会でも、
「佐川長官では確定申告に差しさわりがあるのではないか」
との質問がなされたりしている。

佐川長官の説明に納得できない方もおられるだろう。
お怒りなっている方もおられるだろう。
わからなくはない。
また、民主主義において、デモは大切な意思表示の手段である。
しかし、佐川長官への怒りと納税を結び付けるのはいかがなものだろう。
デモの様子を見ると、国民の素朴な怒りというより、政治色が強いようにうかがえるが、なんにせよ、「あの長官がいる限り納税でもめても仕方がない」という風潮を生み出すのには疑問を感じる。
それはそれ、これはこれ、であろう。

もちろん、国民の大部分はきちんと納税をされるに決まっている。
森友学園のある大阪でも、大阪国税局前に集まったのは50人程度ということだから、国民運動にはまったく発展してないのも実態である。
しかし、デモの参加者がそれほど多くなくても、マスコミで取り上げられれば、そんなものかと思う人もいるかもしれない。
もともと、喜んで納税している人は少数派だろうから、なおさら税を払いたくなくなる可能性は高い。
そうなって、何かいいことがあるだろうか?

まあ、あると思う方もおられるのだろうけれど。

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役所に入る競争率は6倍もあれば十分  ~ 倍率アップより、待つ採用からの脱却が必要では ~ [ヨモヤ]

全国の都道府県と市区町村が2016年度に実施した職員採用試験の競争倍率が、平均6.5倍だったとの記事が日本経済新聞に掲載された。
6倍もあればまずまずだと思うが、この数字は、記録のある1994年度以降では最低だったとのことである。
倍率が下がっている原因は、
・景気回復で民間企業の人気が高まり、受験者が減っていること
・少子化のため、受験者の総数が減っていること
・団塊世代の大量退職を補うため、採用者が増えていること
が挙げられている。

平均で6.5倍でも、町村は人集めに苦労しているのかと思ったが、
都道府県が6.0倍、市と東京23区が7.0倍、町村が5.3倍
というから、それほど極端な差はついていない。

問題は、受験者数の減ではなく、実際の採用につながっていないことだろう。
16年度の合格者のうち、実際に採用したのは77.0%にとどまっているという。
特に、大卒者を対象とする都道府県の試験では64.3%。
単純に言うと、3分の1の人は、合格しても民間やほかの自治体を就職先に選んでいることになる。
先日読んだ別の記事では、北海道庁では採用辞退者が63%にも上ったという。
受験者を集めるのに苦労し、その中からようやくいい学生を選んだと思ったらそのものに辞退されてしまっては、自治体としては本当に痛い。

しかし、学生としても自分の人生がかかっている。
少しでもいいところに就職したいと思うのが自然であろう。
選んでもらうためには、仕事や職場の魅力を高めていくしかない。
そして、それをしっかり伝えなければならない。
都道府県職員の辞退者が多いのだとしたら、それは学生たちにそこで働く魅力が伝わっていないということになる。

そして、採用方法も変えていく必要があると思う。
合同説明会や自治体のPR動画の作成など、受験者を増やす取り組みはかなり充実してきたが、受験者がいくら増えても、来てほしい人が来てくれていなければ仕方がない。
極端な話、倍率は1倍でも、それが欲しい人材であればそれでいいはずだ。
これまでは、欲しい人材が含まれている可能性を増やすためにより多くの受験生を確保することに注力してきたわけだが、これからはその方向性を変えていくべきではないだろうか。
受けてくれることを待つのではなく、こちらから採りに行くのである。

いろいろな縛りがあり、言うほど簡単なことではないことは承知している。
しかし、人の確保は組織の最優先課題である。
役所だから仕方がない、とあきらめていいことではない。

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映画評 「羊の木」 [映画評]

「羊の木」は、「桐島、部活やめるってよ」で大評判を取り、続く「紙の月」も高い評価を得た吉田大八監督の作品。
吉田監督作品では、2017年に公開した「美しい星」は行方不明だったが。

あらすじは、
「殺人歴のある元受刑者の移住を受け入れた町を舞台に、移住者の素性を知らされていない町の人々の日常がゆがんでいくさまを描く」
というもの。
町が受け入れた元受刑者は6人。
更生しようとしているものもいれば、根っからのワルもいる。
自分を抑えようと懸命なものもいれば、抑えることをあきらめているものもいる。

映画は、ピンとした緊張感のうちに進む。
観ている側は、いずれ破綻があることを予想しつつ、それがないことも願う。
そうやって引っ張れるのは、設定の強みもあるだろうが、加えて俳優陣の演技や演出の冴えもあるのだろう。

しかし、そこはかとない緊張感があったのも前半から中盤まで。
後半に向かい破綻が大きくなるにしたがって、かえって映画への興味が薄くなっていく。
登場人物の行動に説得力がないうえに先が見えてしまうという、悪い循環にはまってしまうからである。
誰に焦点を当て、誰に感情を移入すればいいのかもわからない。
陳腐さがラストシーンに向かって加速していくという、残念な展開になってしまった。

主演は、関ジャニ∞の錦戸亮さん。
「県庁おもてなし課」に続き、お役所の人が似合う俳優さんなのだろうか。
錦戸さんの責任ではないが、この主人公の行動には首を傾げさせられてばかり。
ヒロイン的な存在が木村文乃さん。
木村さんの演技に文句はないのだが、脚本があまりにも薄く、深みのない女性役だったのが残念。
北村一輝さん、市川実日子さんの存在感は相変わらず。
色っぽい役で出ていた優香さんが、なんというか興味深かった。

ビデオかなんかで「桐島」を観た人が、期待に胸を膨らませて「羊の木」を観たら、きっとがっかりするだろう。
いい映画を作るというのは難しい。
いい監督がいい役者を使っても、成功するとは限らない。

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映画評 「南瓜とマヨネーズ」 [映画評]

映画「南瓜とマヨネーズ」は、魚喃キリコさんのコミックを、冨永昌敬監督が実写映画化したもの。
しかし、私はお二人とも知らないので、先入観はまるでなし。
題材的になんか面白そうだな、と思って鑑賞した。

大したことはあまり起きない映画である。
人が死んだり、未来に飛んだりはしない。
若いミュージシャンの話である。
夢があり、挫折がある。
これらの要素は私の好物なのだが、この映画に関してははまらなかった。
登場人物に感情移入ができなかったからである。

私にとっては、コント番組「LIFE」でのイメージが強い臼田あさ美さんが主演。
太賀さん演じる同棲相手のミュージシャンを、文字通り体を張って支えながらも、
オダギリジョーさん演じる女たらしの元恋人にも揺れてしまう女性を演じている。
こういう女の人は、実際にいそうである。
その意味ではリアリティがある。
しかし、それを超えるものが伝わってこない。
ズキュンと来るものがない。
90分と短い映画であったのが、本当にありがたかった。

臼田あさ美さんは、しっかり演じておられたと思うが、この脚本と演出では、あれ以上はやりようがないのかもしれない。
観終わった印象は、都会の淡雪のようにすぐに溶けて消えた。
共演の大賀さんもへんてこりんな役回りを当てられていたが、こちらはなんとなく気になった。
女たらし役のオダギリジョーさんはいつも通りの強烈な存在感を発揮していたが、映画の中ではちょっと浮いているようにも見えた。

私が見たのは、朝の一回目ということもあり、客席はまばらだった。
それでも、わざわざこの映画のために足を運んだ熱心な映画ファンの方々が少なからずおられた。
本作は、そうした方々の期待に応えるレベルに達していたとは言えないと思う。
伝わってくるものがなかったのは残念だった。
ちなみに、タイトルの意味は、私にはわからなかった。

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黒田総裁の続投以外考えられない ~それがいいのか悪いのかわからないが~ [経済を眺める楽しみ]

政府が、次期日銀総裁人事について、4月8日に5年間の任期満了を迎える黒田東彦総裁を続投させる方針を決めたとの報道がなされている。
特定の1紙だけではなく、こぞって報道されているから、確かな情報なのだろう。

アメリカのFRB議長は、2期8年以上務めるのが慣例となっていて、1期で交代となったイエレンさんは異例だった。
一方、日銀の総裁は、ポンポン変わってきた。
任期を5年以上務めるのは、50年以上前に遡るとか。
日銀出身者と大蔵省出身者が持ち回りで務めていた期間もあり、失礼ながら「余人をもって代えがたい」ポストではなかった時期もあったのかもしれない。
本来、優れた人がおられれば、2期以上務められて当然である。

景気の好転を背景に、アメリカもヨーロッパも金融政策の転換を図っている。
日本もこれまで以上に難しいかじ取りが迫られている。
この状況で、日銀総裁を代えるとしたら、よほどの人物でなければならない。
正直なところ、それは見当たらないように思える。

政府としては、黒田総裁を続投させることによって、
「アベノミクスを継続する」
「デフレから完全脱却するまで政策は変えない」
といったメッセージを送ることができる。
黒田総裁の人脈や手腕を考えても、この続投は至極当然であろう。

それまでの日銀と比べ、黒田日銀は、しっかりと政策を打ち出し、結果も出していると思う。
一方、現日銀のやり方が気に入らない方も学者・評論家筋に結構おられ、ことあるごとに激しい批判を加えられている。
しかし、批判されているということは、仕事をしているということでもある。
「日銀のできることには限りがある」などとはじめから逃げを打っていたそれまでの姿勢より、「やれることはとことんやる」という現体制の方が、ずっと潔いと思う。

黒田総裁は、大変お元気そうであるが、73歳という年齢である。
後期高齢者入りが目前で、次の任期を満了されると80歳近くになる。
黒田総裁の続投しかないとは思うが、代わりになる人が見当たらないことも含め、何となく微妙な気もする。

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ツバルの面積が増えていたからといって鬼の首を取ったように騒ごうとは思わないが ~温暖化対策についてはちゃんと考えたい~ [ヨモヤ]

道行く人に、
「温暖化対策を進めなければいけないと思いますか?」
と聞くと、ほとんどの人が「YES」と答えるだろう。
しかし、続けて、
「どうして温暖化対策を進めなければいけないと思うのですか?」
と聞くと、すっと答えが返ってこないのではないだろうか。
多くの人が、情緒的にだったり、なんとなくそういう空気だからだったり、その方が環境によさそうだったりとかいう、ボヤンとした感覚しか持っていないような気がする。
「今年の冬のように寒さで被害が出ることに比べたら、少しくらい暑くても我慢すればいいのではないですか?」
などと突っ込むと、
「だけど、白くまの住むところがなくなって可哀そう」
「だってツバルが沈んじゃう」
といった意見が、かなりの割合で出そうである。
地球温暖化を止めようとする根拠が、白くまの保護だったり、人口約1万人のツバルという国の国土確保だったりするのは、個人的には大きな違和感を持っている。
それらは温暖化対策としてではなく、個別の問題として取り組むべき事象だと思うからである。

さて、その温暖化によって沈んでいくと同情されているツバルの国土が、実は拡大していたとの研究が発表されたようだ。
ニュージーランドのオークランド大学の研究チームの成果が、ネイチャーに掲載されたということだから、確かな情報なのだろう。
国土が減っているどころか、増えていた、という話である。
なんでも、波や嵐で打ち上げられた堆積物などの要因によって、海面上昇による浸食が相殺された可能性があるのだそうだ。

別にこの話をもって、
「ほら、温暖化温暖化言う人は嘘ついてたじゃないか」
などとあげつらうつもりはない。
へえ、そうなんだ、くらいの話である。
ただ、ツバルのために温暖化対策を進めなければならないと思っている人たちには、この事実は知ってもらいたい。
「どうやら、ツバルは大丈夫のようですよ。それに、白くまの保護は、温暖化対策とは別のやり方でいくらでもできますからね」
と。

いろいろな運動は、ある程度情緒的な要素も必要だとは思う。
しかし、自分の頭でしっかり考えることも大切だろう。
なぜ温暖化対策をしなければならないのか、一人一人がしっかり考えたい。

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年初来高値から2,700円以上、率にして10%以上も下げた日経平均 ~ 問題はここから ~ [経済を眺める楽しみ]

先週は、アメリカ発の同時株安が進んだ。
しかも、株安の時に起こりがちであるが、震源地のアメリカよりも日本株の下げの方がキツイ。

日経平均は、
1月23日に24,129円の高値を記録したのち、
2月9日の終値は21,382円まで下落してしまった。
下げ幅は2,747円、
下げ率は11.3%にも達する。
年初からの上昇をすっかり吐き出し、去年10月ごろの水準に戻ってしまった。
株には上下変動がつきものだが、それにしても激しい値動きである。

日本株はともかく、アメリカの株はあまりにも上昇幅が急ピッチであり、いずれ調整するのではないかとはほとんどの人が思っていたはずだ。
そう思いながらも、ダウが20,000ドルを超え、21,000ドルを超え、22,000ドル、23,000ドルを立ち止まる間もなく通過していくうち、こういう相場もあるかと慣らされていった。
今回の急落で、そりゃそうだよなあ、と我に返った人も多いだろう。

急落の原因は、金利の上昇への警戒が大きいとされている。
景況感自体は、アメリカも日本も、そしてヨーロッパも新興国もしっかりしていて、経済の変調による下落ではない。
世の中には、今回の下落について、「そら見たことか」的なことをおっしゃる学者さんやコメンテーターさんもおられるが、いつものことながら、おっしゃっている内容は後付けばかりで説得力はない。
上がっているときもそうだが、下がっているときも、それに乗ってワーワー言っている人に流されず、しっかり自分の頭で考えたい。

アメリカ株に翻弄された先週の下げは、まあ仕方がない。
問題は、ここからである。
ズルズルと下落を続け、日経平均が20,000円を割り込むようなことがあるのか、
22,000円くらいで値固めを続け、次の上昇に備えるのか。
しばらくの間、市場から目が離せない。

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書評 「風が強く吹いている」 [読書記録]

直木賞作家、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」を読んだ。
2006年に発表された作品なので、遅ればせながらの読書となる。
映画化もされているが、こちらも未見。

ぐっと縮めて言うと、「箱根駅伝をめぐる、友情スポ根もの」とでもなるだろうか。
素人集団を集めて、一年足らずの練習をもって学生長距離競技の最高峰である箱根駅伝に臨もうというものであり、設定にはちょっと無理がある。
しっかり書かれているので、読んでいて不満はないが、さすがにちょっとなあ、という感は拭えない。
せめて3年がかりだったり、他のスポーツのエキスパートの集まりだったり、などということがあればいいが、それもない。
ただ、これはそういう設定でないと成立しない小説である。
私は、十分に楽しむことができた。
だからまだ読んでいない方も、入口のところで、「そんなことできっこないから読んでも仕方がない」と割り切ってしまわずに、一度お手に取られることをお勧めする。
間違いのない、面白い作品である。

主人公は、素人を率いて箱根を目指すリーダーと、
彼に拾われて自分の走りを追求するようになる天性のランナー。
しかし、箱根駅伝は10区間あり、あと8人いないとレースにならない。
そして、残りの8人も個性派揃いである。

この小説の良さ、素晴らしさは、箱根駅伝の魅力を余すところなく伝えている点であり、つながりの素晴らしさが押しつけがましくなく届くところにあるのだが、それに加えて、人物がよく描けている点が大きい。
箱根駅伝は、1区から10区まで、それぞれの区間に特性があるのだが、その特性とその区間を走るランナーの個性がうまく絡んでいる。
さんざん頑張った挙句、力を出し切れなかったメンバーも出てくるのだが、そこを含めていとおしい。

今作は、職場の同僚に勧められて読んだ本で、続けて堂場瞬一さんが書かれた「チーム」という同じく箱根駅伝を題材にした本も読んだ。
これまで、あまり見てこなかった箱根駅伝だが、この2冊を読んだからには、来年からは見方が変わってきそうである。

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アメリカでもえらく楽しみにされている大谷 [ヨモヤ]

人気のある日本人選手がメジャーに移籍すれば、日本のマスコミが追い回す。
それは当然のことである。
しかし、メジャーには人気選手がいくらでもいるし、日本での実績など知ったことではないだろうから、通常の場合、日本での騒動に比べると現地は平静、ということが多い。
ただ、大谷は少し違うようだ。

メジャーリーグの公式サイトが、
「今季が楽しみな10の理由」 10 reasons to be excited for upcoming season
という記事を掲載しているのだが、そのランキングで大谷が1位となっているのだ。
こんな話題もありますよ、という小ネタではなく、堂々の1位。
ちなみに2位は、昨年マーリンズでナ・リーグ最多の59本塁打を放ったスタントンを獲得し、ア・リーグ最多の52発のジャッジとのホームラン王コンビが誕生したヤンキース打線。
この話題を抑えての最注目とされているのがすごい。
3位は、パイレーツのエースだったコールが加入し、カイケルやバーランダーらがそろう上にさらに豪華さを増した、昨年のワールドシリーズ覇者アストロズの先発投手陣だった。

大谷は、まだ23歳である。
ある程度完成されてから渡米したイチローやダルビッシュ、松坂などとはそこが違う。
日本での成績も、正直、それほど突出したものではない。
だから、1年目からポテンシャルをフルに発揮できるかというと、それは難しい気がしている。
アメリカのファンも、それは承知したうえで、高まる期待を止められないのだろう。
少し長い目で見てもらいたいが、そうもいかなさそうだ。

もし、大谷が10勝して10ホームランを放ったら、メジャーの歴史も変わる。
そんな夢を、アメリカの人たちも同時に見ている。
それはなんだか痛快である。

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行政が「ありたい姿」を提示するのは、本来当然のこと  ~ 結婚を促す手法の是非に賛否はあっても ~ [ヨモヤ]

東京都が、
「結婚に向けた気運醸成のための動画」
のネット配信を始めた。
都のホームページによれば、
『東京都では、結婚を応援する気運醸成のための取組を始めています。
このたび、結婚を希望する方が、東京でオリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年を具体的な目標に、一歩踏み出せるよう後押しするための動画を、都で初めて作成しました。
今後、車内ビジョン、シネアド(映画館広告)、YouTubeなどの様々な媒体や、各種イベントを通じて広くアピールし、社会的な気運を盛り上げていきます。』
とのことである。

狙っているのか、役所らしい真面目さがずれているのか、そこらへんはよくわからないが、
「結婚を応援する気運醸成」
という表現には、失礼ながら笑ってしまう。
クスリとした笑いを求めているのなら成功である。
よかれと思っての表現なら、ちょっと心配になる。

さて、「気運」をWEB上の辞書で引くと、
「物事がある方向に進もうとする傾向。時のなりゆき。」
「時世のなりゆき。また、その中に認められる、一定の方向を取ろうとする傾向。」
などとされている。
結婚を応援する気運、ふむ。

東京都がこんなキャンペーンを始めたのは、「少子化問題 = 東京問題」と言われかねないような状況があるからだろう。
都民の生涯未婚率は女性が19・20%で全国1位、男性は26・06%で同3位。
出生率も、全国最下位。
転入人口は、ダントツで1位だから、
東京は、日本中から若者を集め、一人暮らしのままで年を取らせていっている。
活力を吸い取るブラックホールのような地域、と言われることもある。
都が危機感を覚え、なんとかしなければならないと感じるのも当然だろう。

小池知事は、
「結婚は個人の自由、人生観に基づいて決めること」
とおっしゃりつつ、
「人口は国の基本中の基本」
ともされたらしい。
そのとおりだと思う。

この都の取り組みについて、
「行政による結婚の押し付け」
との批判の声が上がっているらしい。
しかし、動画を作って、YouTubeにアップしたり、あちこちのビジョンで流すくらいでは、押し付けというほどのことでもない。
約3千万円と言われている費用の意味があるかどうかは議論の対象になるだろうが。

そもそも、行政が「ありたい姿」を提示するのは当然のことでもある。
「投票に行きましょう」
「運動しましょう」
「省エネしましょう」
などなど、運動やキャンペーンの類はいくらでもある。
啓発、などという言葉もあるくらいである。

結婚は、繊細な話題であり、「大きなお世話だ」と言いたくなる気持ちもわかる。
しかし、地域経営ということを考える場合、適正な人口構成を目指していくことは根本的かつ重要な課題であり、「仕方がない」とあきらめるべきものではない。

結婚を後押ししたいという思いはわかっても、動画配信でどうなるものとも思えないし、失礼ながら動画の出来自体も、素晴らしいとはちょっと言いにくい。
それでも、何かなされようとされていることは確かなのだろう。
「意味がない」「押し付けは不愉快」
と切り捨てず、深刻な問題として受け止めたいところである。

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イエレン元議長は再任されなかったことに「落胆された」ようだ  ~ 「もし、あの時」などとならねばいいが ~ [経済を眺める楽しみ]

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が退任された。
FRB議長は、2期8年以上務めるのが慣例だが、イエレン氏は1期4年での退任となる。
ちなみに1980年代以降のFRB議長の任期は以下のとおりである。
ポール・A・ボルカー氏:1979年8月6日 - 1987年8月11日
アラン・グリーンスパン氏:1987年8月11日 - 2006年1月31日
ベン・S・バーナンキ氏:2006年2月1日 - 2014年1月31日

1期で退任されるが、イエレン氏の手腕に疑問があったわけではない。
むしろ歴代の議長と比較しても、遜色ないどころか、より優れていたとの意見もある。

株高と景気回復を導いたとも言えるイエレン議長の手腕については、トランプ大統領も「素晴らしい」と高く評価していたという。
なのに交代になってしまったのだが、
「オバマ前政権からの政策転換を印象づけたい」
との思いが勝ったということなのだろうか。

報道によれば、イエレン議長は
「もう1期FRB議長を務めたいと思っていたし、それを明確にした。だから再指名されなかったことに本当に失望した」
とおっしゃっているそうである。
金融政策が非常にうまく機能し、専門家にも市場にも評価され、本人の意欲もあるのに交代させてしまったことになる。

FRB議長の交代に時を合わせる形で、株価が暴落している。
もちろん、パウエル新議長にこの下落の責任があるわけではないが、いきなり試練の展開ではある。
何年か経って、あの時議長を代えていなければ・・・、なんてことにならないことを祈る。

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