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速い球を投げるための理論は大体頭に入った [120キロプロジェクト]

今年の4月から、個人的に勝手に取り組んでいる120キロプロジェクト。
50過ぎの腰痛持ちである私が、120キロのスピードボールを投げることを目指している。
野球経験はあるものの、ちゃんとした投球練習など何十年もしていなかったから、
4月:80キロ、5月:90キロ、6月:95キロ、
といった具合に徐々に伸ばしていき、
最終的に10月に120キロに到達することを目指している。
4月、5月は順調だったが、6月に案の定腰痛を発症し、一頓挫あった。
しかし、それほどのものではなく、プロジェクトは継続中である。

球速アップを目指すと言っても、
部活でもないから投げ込みはできないし
腰痛のため走り込みもできない。
腰に注意しながらの上半身の筋力アップと合わせ、フォームの改善で球速を上げたいと考えている。

考えてみれば、子供のころ、フォームについてアドバイスを受けた経験はほとんどない。
上から投げろ、肘を前に出せ、手首を使え、
程度のことは言われたが、技術的な指導はほとんどなかった。
強いチームではちゃんと指導されていただろうが、そうでないところは、どこも似たり寄ったりだったのではないだろうか。
とにかく走れ、
とにかく投げ込め、
だった。
それはそれで一理あるのだろうが、この120キロプロジェクトを始めて、あの頃にも、もっと合理的な練習があったはずだと後悔している。
この頃の高校野球では、プロに注目されていないレベルのピッチャーでも、平気で140キロ近くのボールを投げるが、それはきっとトレーニング法とともに、科学的な投球フォームの改善にも取り組んでいるからだろう。

竹内久外志さんの「150キロのボールを投げる!」
という本を読んだ。
150km.jpg
私の場合、150キロではなく120キロを目指しているのだが、話は大きい方が盛り上げる。

竹内さんは一般にはあまり知られていないが、長く高校生の育成に携わられてきた方で、投手の指導には定評がある方のようだ。
この本では、投球フォームやトレーニング法を解説し、球速を上げていくことを目指している。
トレーニング法の解説はかなり詳細なものであり、指導者がお読みになるといいかもしれない。
ハード過ぎて、私にはとても無理だが。

さて、120キロプロジェクト開始後、この本を入れて9冊ほどのピッチング技術向上に関する本を読んだ。
肘を上げる、壁を作るといった馴染みの理論のほか、
体の回転をいかに投げるところまでつなげていくかがカギ、
左腕(右投手の場合)の重要性、
内股に力を入れろ、
腕は体の近くを通せ、
などは、若いころはあまり意識していなかったことも協調されていた。
一方、人によって異なる主張をされている部分があることもわかった。

もちろん、理解したからできるというものではない。
そんなことができるのなら、みんな150キロ投げている。
しかし、知らないで闇雲に投げるのとはわけが違う。
プロジェクトの目途としている10月まであと3か月。
頭に入れた理論を、少しずつ体に染み込ませていこう。

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パ・リーグはちぎれちぎれのひどいペナント・レース [ヨモヤ]

オールスターも終わり、学校も夏休みに突入。
本来なら、ここからが本格的にナイターを楽しむシーズンである。
しかし、パ・リーグのペナント・レースは、興ざめと言われても仕方がない展開となっている。
競っている順位がほとんどなく、ちぎれちぎれの展開になっているからである。

パのファンにとって、本当にありがたいのは、前評判を覆す楽天のがんばり。
この時期に、貯金を30近く抱え、ソフトバンクを抑えて首位に立っていると予想した人はいるだろうか。
打線はしっかりしているし、
則本、岸、松井という切り札を有する投手陣もなかなか。
まだしばらくは頑張りそうだ。

2位のソフトバンクは、相変わらずの底力。
一人や二人がけがをしても、あっという間に誰かが埋めてしまう。
上に1チームいるが、上々の戦いぶりと言っていいだろう。

3位の西武は、8つの貯金を持っている。
まずまずの戦いであるが、ソフトバンクまでは実に10ゲームもある。
これを追いかけられるとは思いにくい。

さて、普通なら、優勝は無理でもAクラス争いが盛り上がるはず。
それがなければ、クライマックス・シリーズをやる意味がない。
しかし、今年のパは、4位以下もバラバラの展開になっている。

4位のオリックスは、借金7つ。
3位の西武まで、7.5ゲームもある。
交流戦の序盤に見せ場があったが、その後は再びいつもの姿。
吉田が帰ってきて、打線はかなり強力だが、どうにも勝負弱い。
戦力的には上位陣にも脅威だと思うが、負け癖のようなものを感じる。

5位は、去年の日本一の日本ハム
オリックスまで、なんと8ゲーム差もあるというぼろ負けである。
確かに大谷のケガは痛いが、それにしても負け過ぎである。
今年の戦いぶりには、大いに失望したと言わざるを得ない。

ぼろ負けしている日本ハムより、さらに3.5ゲーム下にいるのがロッテ。
セ・リーグでは、2度の10連敗以上を喫してヤクルトがあがいているが、実はロッテの勝率はヤクルトよりもまだ下である。
借金30で、チーム打率、防御率ともリーグ最下位。
ひどい負けっぷりである。

もちろん、どこのチームも全力で戦っているとわかっている。
それでも、この展開は、ファンにとってはあんまりだ。
特に、日本ハムやロッテのファンは、何を楽しみに応援すればいいのだろう。
熱心なファンは一試合一試合声を枯らして応援されているが、心の奥に寂しさがあるのは否めない
西武も、オリックスも、上も下もすっかり空いてしまっていて、試合の重みを感じながら見ることができない。
いい試合、盛り上がるペナントを見せるのがプロとして最低限の仕事であると思うが、本当にひどい展開である。

交流戦や日本シリーズを見れば、パの方がレベルの高い試合を見せていることはわかる。
しかし、今年のようなペナント・レースにされてしまっては、ファンはつまらない。
負けているチームのフロント、選手は、強く責任を感じてほしい。
しょうがない、で絶対に済まさないでほしい。

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色っぽいと配信してはいけませんか?  ~ 宮城県の壇蜜動画 批判はいいとして ~ [ヨモヤ]

壇蜜さんが出演する宮城県の観光PR動画に、性的と取られかねない表現が含まれているとして、宮城県議会の女性議員が知事に配信停止を求めているという。
そういう方もいる、という話かと思ったら、全女性議員とのことで驚いた。
与野党を問わず、なのかと思ったからだ。
ただ、よく調べると全女性議員といっても7人で、民進党系会派の方と共産党系会派の方だった。

配信中止を求めた女性県議は、
「女性が性の対象として表現されている部分が多い」
「復興予算を投入したあの動画で、全国の人は県を訪れようとは思わない」
と、抗議されたという。

私も動画を見たが、確かに一度目は「かなり振り切ったな」と感じた。
しかし、二回目見ると、それほどでもなかった。
確かに、きわどいセリフもあるが、色めきたつほどのこともないように思えた。

民間ならともかく、県がエロいCMを作ることがどうなのか、という議論があるだろう。
税金を使ってやることか、との意見も当然出るだろう。
批判はいいと思う。
ただ、気に入らないから配信するな、というのは、いかがなものかとも思う。

ちょっと前には、サントリーも色っぽいCMで炎上したが、改めて見ると宮城のCMと比べたら、なんてことはなかった。
しかも、一民間企業でもあるし。
しかし、抗議を受けて、さっそく公開中止にしたらしい。
そそくさと。

色っぽいと、もう駄目だろうか。
色っぽいと、セクハラだろうか。
色っぽいと、女性蔑視だろうか。

作り手は、公開中止でいいのだろうか。
作り手は、魂を込めて作ったのではないのだろうか。

抗議を受けた宮城県は、しばらく配信は続けるという。
反省すべき点があれば反省するとして、抗議があれば中止というのはどうかと思うので、継続してよかったと思う。

繰り返すが、批判はいいと思う。
しかし、気に入らないから表現するな、というのはどうだろう。
もちろん、差別や犯罪を助長するようなものは論外だが。

壇蜜さんの宮城県PR動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=X9Gkus1V6wA

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映画評 「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」 [映画評]

ポケモン」の、20周年記念作品「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」を観た。
夏の定番となっているポケモン映画だが、ここ数年は尻すぼみの状況。
しかし、本作は前作を大きく上回る動員を記録し、好調なスタートとなっているようだ。

本作は、新作というより、過去の総集編的意味合いが大きい。
冒頭、マサラタウンのサトシが旅立つシーンから始まり、ピカチュウと心をつなぐエピソードが描かれる。
2014年に公開された「STAND BY ME ドラえもん」を思い出す人も多いだろう。
こうした映画を作ることに対して、
「あざとい」
「見え見えの親世代狙い」
「新作を作る力がなくなった」
などと、否定的な声も聞こえてくる。
ただ、20周年という記念の年に作られたのだから、これはこれでよしとしたい。
また、近年の映画に比べれば、楽しめる作品になっていたのではないかと思う。

総集編的な位置づけであるだけに、
「カスミやタケシはどうなった」
「ポケモンとのエピソードが大きく改変されている」
といったファンからも突っ込みも多いようだ。
お気持ちはわかるが、尺の関係や、映画製作の事情などもあるだろうから、完全再現とはいかない。
なら、作るべきではなかった、と考える人もおられるだろうが、そこは飲み込むしかない。

正直なところ、本作は傑作と言えるような作品ではない。
詰め込み感は強いし、展開もかなり強引である。
しかし、私はそれなりに楽しんだ。
そして、映画以上に、ポケモンそのものに対する感謝の気持ちで満たされた。

個人的には、ポケモンのファンでも何でもないが、世界中の多くの子供たちと同様に、うちの子供たちもポケモンにはまった。
アニメを見て、映画を一緒に見に行って、カードを買わされ、カードゲームができる場所を探して遠征したりもした。
ポケモンによって紡がれたもの、
ポケモンによって救われたもの、
も少なくない気がする。
映画を観ながら、いろいろなことを思い出した。
映画製作者の術中にはまっているのだが、それで構わない。
この世界にポケモンがあってよかった、と素直に思う。

映画版としては、来年が正念場だろう。
新作に戻ったら、またグダグダだった、では、新しいファンがかわいそうだ。
ぜひ、いい作品をお願いしたい。

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2020年度の基礎的財政収支の黒字化はどう見ても無理  ~ みんな知っているけど ~ [経済を眺める楽しみ]

内閣府が、中長期の経済財政に関する試算をまとめ、公表した。
これによると、高成長の「経済再生ケース」でも2020年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)は8.2兆円の赤字である。
政府目標では、20年度はPBを黒字にすることになっているから、かなり厳しい数字が示されたことになる。

しかも、この「経済再生ケース」はかなり楽観的なシナリオに基づいている。
具体的には、
「2019年10月の消費税率10%への引き上げ」
「名目成長率3%以上」
が前提とされているのである。
現実問題として、この両方とも望み薄と考えるのは、私だけではないはずだ。
ちなみに、現実的な成長率を前提にした「ベースラインケース」(この場合も、消費税の引き上げが前提)では、基礎的財政収支の赤字は10兆円を上回ると試算されている。

「このままでは20年度に基礎的財政収支を黒字にする目標の達成は絶望的」
「財政の一層の悪化が懸念」
と、新聞各紙は批判的な論調であり、日本経済新聞も、もっとしっかり赤字削減に取り組むべきと力説している。

しかし、今回の内閣府の試算が示されるよりずっと前から、2020年のPB黒字化が困難であることはみんな知っていたはずである。
その証拠に、新聞では大きく取り上げているが、金利株価もほとんど反応していない。
とっくにわかっていたことだからである。

もちろん、財政再建の旗を下げきっていいとは思わないが、経済全体を見た現実的な舵取りも必要である。
消費税を上げないことが逃げであるように決めつけるのもどうかと思う。
財政再建原理主義、金融政策原理主義に陥らない、俯瞰的長期的な経済財政政策が求められる。
国民一人一人も、しっかり考えたい。
後付けの批判だけではなく。

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ロメロだよ そんくらい見とけ [ヨモヤ]

「桐島、部活やめるってよ」という映画がある。
直木賞作家である朝井リョウさんの原作を、吉田大八監督が映像化したもので、公開後、口コミで評判が広まり、日本アカデミー賞ほか、各種の映画賞を受賞した佳作である。

映画では、スクールカーストの様子がかなり綿密に描かれていて、気が重くなるシーンも少なくないのだが、最後の最後で、神木隆之介くん演じる、カーストの末端にいる地味な映画オタクが啖呵を切るシーンがある。
それが、たまらない快感だった。
そのセリフが、
「ロメロだよ そんくらい見とけ」
である。
急にカメラを回されてわけがわからない普段威張っている連中に叩きつけた。

その「ロメロ」とは、ゾンビ映画の始祖として知られるジョージ・A・ロメロ監督のことである。
7月16日、肺がんのため亡くなられた。享年77歳。
ロメロ監督は、1968年に発表した初監督作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生」で注目を集め、
「ゾンビ」(78)と「死霊のえじき」(85)で構成される「ゾンビ3部作」で、
現在まで続くゾンビブームのもとを作った。
「ゾンビに殺された人間もゾンビ化する」
という要素を加えたのもロメロ監督らしい。

ゾンビ映画は、なぜか映画製作者の心をつかむようで、手を変え品を変え、世界中で作られ続けている。
日本ではゾンビ映画は当たらないという定説があったが、大泉洋さんが主演した「アイアムアヒーロー」がそのジンクスを破った。

私は、ゾンビ映画がそれほど好きではない。
「アイアムアヒーロー」は観たが、ハリウッド製のゾンビものをあえて観に行こうとは思わない。
しかし、一つのジャンルを切り拓いたロメロ監督のすごさはわかる。
「そんくらい見とけ」と言われるような映画が、日本からも生まれるといいのだが。

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ビデオ屋さん大賞 大丈夫?  ~ 「ヒメアノ~ル」が2016年の1位って ~ [映画評]

「ヒメアノ〜ル」という映画がある。
知らない方も多いと思う。
私も劇場公開時には見なかった。
興行収入が2億円くらいだったというから、とてもヒットした映画とは言えない。
しかし、第7回ビデオ屋さん大賞の1位に選ばれて、がぜん注目度が増した。

ビデオ屋さん大賞とは、全国のビデオ屋さんが
「いちばんオススメしたい作品」
を選出するものである。
本屋大賞のビデオ版と考えていただければわかりやすい。
2016年で第7回を数えている。
劇場公開時にあまりヒットしなかったものの本当はいい、といった作品に光を当てるのも、一つの役割であろう。

ただ、本屋大賞でも同じことが言えるのだが、ビデオ屋さんで働いているからといって目利きであるとは限らない。
それは仕方がないことだと思う。
だから、必ずしもビデオ屋さん大賞で評価された作品が、百発百中優れていなくてもやむを得ない。
だが、それにしても、
「絶対にマチガイナイ」
とまで推される作品群の、その頂点に立つ作品だけはしっかりしたものを選ぶべきだろう。
「ヒメアノ~ル」はどうだろう。
年間最高作品に値する作品だろうか。

栄えある第1回の1位は、「サマーウォーズ」。
その後も、「ゼロ・グラビティ」や「きっと、うまくいく」など、納得のいく作品が選ばれている。
これらと比べて、「ヒメアノ~ル」はどうだろう。

ビデオ屋さん大賞年間1位という触れ込みに惹かれて鑑賞した私は、ちょっと愕然とした。
ちっとも面白くないのである。
展開は粗く、説得力がまるでない。
1時間40分くらいの、比較的短い作品なのだが、見通すのが苦痛で仕方がなかった。
劇場で見なくてよかったと心から思った。

もちろん、「ヒメアノ~ル」にもいい点はなくはない。
懸命に探せば、いくつか見つかる。
だから、そうしたところが好きだという人がいることも理解できる。
しかし、年間最高作品に選んでいいかどうかはまた別の次元の話であろう。

ビデオ屋さん大賞は、投票で決まるようだ。
それはそれでいいとして、もう一段階フィルターが必要ではないか。
例えば、本屋大賞では、一次投票で選ばれたノミネート作品を、二次投票ではすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票する仕組みとなっているらしい。
面倒だが、本当にいい作品を選ぶためには手間をかけることも必要である。

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映画評 「銀魂」  ~ 素晴らしい仕事に 感動と敬意 ~ [映画評]

アニメの「銀魂」が大好きだった。
過去形になっているのは、2006年から2012年にかけてのアニメ第1期、2期は好きだったが、2015年以降の3期、4期にはどうにも入り込めなかったからである。
だから、実写化が発表されても、気持ちが乗らなかった。
アニメが大好きな状況だったら、世界観を壊してもらいたくないとかなんとか言いたくなるところなのだが、もう守りたい世界観をアニメ自体が壊しているように感じていた。

それでも、小栗旬さん、菅田将暉さん、橋本環奈ちゃん、 長澤まさみさん、岡田将生さん、堂本剛さん、ムロツヨシさんといった超豪華キャストが発表され、
監督もわかっておられるだろう福田雄一さんだから、この実写化を粛々と受け入れようと思った。
期待しないでおこうと思った。
だって、「銀魂」を実写化するなんて、絶対に無理だ。
だって、誰が銀さんをやったって、新八をやったって、神楽をやったって、高杉をやったって、沖田をやったって、はまるはずがない。
だって、「紅桜篇」をやるとしたら、こっちはもうオチどころか、細かいセリフまで覚えてしまっている。
だって、だって、だって。

いくつもある「だって」をわかったうえで、それでも「銀魂」を実写化しようとするその蛮勇はすごいと思った。
叩かれるに決まっている仕事を引き受けた心意気はすごいと思った。
しかし、成功させるとは夢にも思わなかった。

実写版「銀魂」は、傑作と呼べるような作品ではなかった。
アニメ版の「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」を見た時のような胸の高ぶりはなかった。
アニメを実写化した「ピンポン」や「ちはやふる」のように心に残る作品でもないかもしれない。
しかし、楽しかった。
面白かった。
何回も声を出して笑った。
劇場で笑うなんて、年に何回もないことだ。
監督の力に、
俳優たちの頑張りに、
感動した。
感心した。
わかっている人が、誠心誠意込めて作れば、できないことはないんだと改めて思い知らされた。

ストーリーは、「紅桜篇」そのまま。
銀魂ファンには超おなじみ。
だから、銀魂ファンにとって、展開の驚きはほとんどない。
ラストがちょっと変わっていて、それは変えてほしくはないところではあったが、実写化する困難さを考えると仕方がないところではあるだろう。
もちろん、ややこしい話ではないから、一見さんでも理解できるはずだ。

銀魂の魅力は、ギャグパートのハチャメチャなナンセンス具合と、シリアスパートのカッコよさの振り幅にあるが、今作ではそれを上手に表現していた。
前半のカブトムシ狩りでギャグを全開にし、
格闘シーンはスタイリッシュに。
間に挟まれたガンダムジブリのパロディも銀魂らしく、すぱっとはまっていた。
福田監督の見事な仕事ぶりに感服である。
しょぼいと言われがちなCGであるが、江戸の町の再現具合など、しっかり映像化されていた。
この部分をスターウォーズなどと比べてはいけない。

役者陣も軒並み好演。
映画を引っ張る、主役の銀さんを演じたのは小栗旬さん。
銀さんに強い思い入れを持つ人は多く、それを演じるプレッシャーは並大抵のものではなかっただろう。
立派にやり遂げられたと思う。
新八役の菅田将暉さんは、今乗りに乗っている俳優さん。
今回も見事。
神楽を演じたのは、橋本環奈ちゃん。
おそらく、賛否両論あるところだと思うが、1000年に一人の美少女と呼ばれたことを逆手にとっての怪演に素直に拍手を送りたい。

まだまだいる。
万事屋組以上に実写が難しいと思っていた真選組で、役者魂がさく裂していた。
近藤勲を演じられた中村勘九郎さんは、キャリアに傷がつきかねないレベルの振り切り振り。
「銀魂」魂を体現されていた。
土方十四郎を演じられた柳楽優弥さんはさすが。
本当に土方に見えた。
沖田総悟という難しい役を演じられたのが吉沢亮さん。
神楽と並び、賛否分かれると思うが、私は十分頑張られたと思う。

桂小太郎の岡田将生さんは、コミカルさとカッコよさがマッチしていた。
お妙さんの長澤まさみさんには、出演していただいただけで感謝。
原作を知らない人には、あの振り幅は異様に映るかもしれないけれど。
福田作品に欠かせないムロツヨシさんは、平賀源外役。
期待通りはまっていた。

映画で大切なのは敵役。
本作では、高杉が率いる鬼平隊である。
その高杉晋助を演じたのは堂本剛さん。
堂本さんについては、原作ファンからも、この映画だけを観た人からも「?」の声が上がると思う。
ピシャっとはまったかというと、そうではないところもある。
しかし、ほかに誰がよかったのかというとちょっと思いつかない。
剛くんでよかったのだと思う。
一方、来島また子を演じられた菜々緒さんと、武市変平太を演じられた佐藤二朗は、ドンピシャのはまり具合。
生き生きと演じられていて、実写でしか味わえないまた子像、武市像が見えた。
さらに、本作では岡田似蔵という存在が大きな役割を占めており、これを演じられた新井浩文さんへの負荷も大きかった。
実に難しい役どころだと思うが、新井さんはさすが。
狂気と苦悩を見事に演じられた。

加えて、刀匠を演じた安田顕さんが見事だった。
妹役の早見あかりさんとの掛け合いも楽しかったが、大声での説明口調でのセリフという難題をしっかりこなされていた。
新井浩文さんと安田顕さんの演技が、映画を成立させていた面がある。

実写版「銀魂」は、万人に受ける作品ではないかもしれない。
残念な部分も少なからずあり、完璧な映画にはほど遠い。
ガッカリする方もおられるだろう。
ただ、銀魂のファンにはぜひ見てほしい。
作り手の魂を感じてほしい。
食わず嫌いはせず、実写を噛みしめてほしい。
画面の中に、銀魂がある。
この魂が銀魂なんだと思わせてくれるところがある。

福田監督、俳優の方々はじめ、映画に携わられたスタッフの皆さんには、心からの敬意をお伝えしたい。
素敵な時間を、ありがとうございました。

タグ:銀魂
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財政再建に向けた経済界の本気度は  ~ 総論賛成各論反対にならなければいいが ~ [経済を眺める楽しみ]

企業経営者が経済や政治の課題を議論する経済同友会の夏季セミナー長野軽井沢町で始まった。
経済人の集まりだから経済の話が中心になるのかと思いきや、
「財政の健全化と社会保障などを巡る相矛盾する状況や、不都合な真実を直視し、最適解を見いだしていくことが重要だ」
として、財政問題に多くの時間が割かれたという。

そして、
「政治家は消費税率の引き上げをタブーにすべきではない」
「社会保障を調整するか、消費税で賄うしかないのは皆が分かっている。国民にどんな危機が来るか明快に伝わっていない」
と勇ましい。

経済界の方々が政治に関心をお持ちになるのは当然であり、いろいろな提言をされるのもいいことだと思う。
本気で思っていただけているのであれば。
財源が足りないことをここまで心配されているのなら、節税などはされていないのだろう、などというのはちょっと意地悪にすぎる。
それはそれということだろう。
しかし、消費税の増税を求めながら、自分の業界だけは軽減税率で、などとなるとさすがにどうだろう。
税制特例の維持を図られているとしたら、どうだろう。
財政を本気で心配されているのなら、業界の利益を優先するようなことはおっしゃるまい。

また、経営者は、政府が「国内総生産(GDP)に対する債務残高の比率」を財政目標に加えたことに批判的であるらしい。
借金の規模を他国と比較する場合など、GDP比で見るのが通例だから、それほど突飛なものとは思えないのだが。
「GDPが増えれば借金を増やして良いという言い訳に使われる恐ろしい指標」
との意見があったらしいが、GDPが500兆円と1000兆円では、許容範囲となる借金額が違うのが当然であり、それを言い訳と批判するのはちょっとどうだろう。
また、
「悪用すれば、財政支出でGDPを上げることもできる。本末転倒だ」
との意見もあったらしいが、GDPを上げることが主目的になることが本末転倒とはどういうことだろう。
借金を減らすためには、GDPはどうなってもいいということなのだろうか。

もちろん、報道は断片的にしかされておらず、実際の議論はもっと精緻なものだろう。
しかし、財政赤字は解消するべき、と主張しながら、実際の行動では、税制特例の維持を図り、消費税でも軽減税を求めるとなっては説得力がない。
そんなことはないと思いたいが。

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真剣勝負のオールスターを見たいかどうか  ~ ダルビッシュの意見をどう聞くか ~ [ヨモヤ]

私は、以前から日本プロ野球のオールスターのあり方には疑問を持っている。
「夢の球宴」
などといいながら、ほとんどお遊びの場になっているからである。

「全球ストレートで勝負したい」
「全打席、ホームランを狙う」
などと公言する選手が多く、メディアもそれを喜んで取り上げる。
解説者もプロ野球選手出身者だから、
「直球だけの力勝負で見ていて気持ちがいい」
などと持ち上げる。
私は、投手が直球しか投げないと宣言している勝負に心を動かされることはない。
真剣勝負とは思えないからである。

もちろん、そもそも野球は楽しいものであり、選手たちが楽しんでプレーしているのを見ることは好きである。
怖い顔をしてプレーしていればいいというものではない。
ただ、楽しみ方が違うと思うのである。

メジャーでプレーしているダルビッシュが、日本のオールスターについて、こんなことを言っている。
「日本は数年前だと3試合とか、見る方も完全に飽きると思うんで、2試合もいらないんじゃないかと」
「1試合にして、ちゃんと出る資格を高めないと、オールスターがみんなの憧れにはならない。(メジャーでは)やっぱり選手間でオールスターに何回出たって、かなりのステータスになるけど、日本ではそれはないです」

オールスターに出たことがステータスにならない、というのは、スーパースターたるダルビッシュだから言えることで、日本でも光栄に思って出場する選手はいると思う。
しかし、そこまで憧れの舞台になっているかというと、そうでもないだろう。
メジャーは30球団で1試合のみだから、一人も選ばれないチームも珍しくない。
12球団で2試合の日本とは、出場のハードルが大きく異なる。

私は、かねてからダルビッシュの言うように1試合にすべきだと考えており、このブログにもそのことを書いた。
お遊びの姿は見たくないと書いた。
http://matoko.blog.so-net.ne.jp/2013-07-18
http://matoko.blog.so-net.ne.jp/2013-07-21

さて、一般的にはどうなのだろう。
私のように、選び抜かれた超一流選手たちの技術の競演を見たいと思っているのだろうか。
それとも、シーズン中には見られないリラックスした姿が見たいと思っているのだろうか。

オールスターは、NPBの収益源になっているから、試合数を減らすのは難しい面もあるだろう。
だが、だからといって価値の低いものを見せ続けていいとは思えない。
アメリカのように、試合は1試合だが、イベントをその前日に行って集客するという手もある。

2試合、のんびりした試合を見るのがいいのか、
1試合、真剣勝負を見るのがいいのか、
ファンの声を聞いてみたいものである。

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白鵬と戦える幸せ  ~ 6日目の相手は次代を担う若武者・北勝富士 ~ [ヨモヤ]

白鵬が、歴史に残る大横綱であることに異論はないだろう。
優勝回数は、歴代最多の38回。
年間6場所しかないから、6年間優勝しっぱなしでもまだ届かないというとんでもない記録である。
最多連勝は、双葉山の69に次ぐ63。
双葉山、大鵬、北の湖、千代の富士らと並び称される、生ける伝説である。

一方、土俵内外の行動で物議をかもすことも少なくない。
子供がみてもわかる」と審判を批判して物議をかもしたこともあれば、
立ち合いの変化や勝負が決した後でのダメ押しといった相撲ぶりでも、数々の批判を受けた。

今場所も、貴景勝との一番で、ぶつかり稽古のように両手を広げ、「来い!」と相手を挑発し、波紋を呼んだ。
関係筋から、
「あれはやりすぎだろう。横綱としてどうなのか」
「本場所の取組中に相手を見下ろすような行動を取ることなどあり得ない」
などの声が上がったようだ。

しかし、こうしていろいろあるのが白鵬である。
謹厳実直な礼儀正しい優等生ではない。
奔放に、自由に、そして強い。

若手力士にとって、白鵬と戦えることは何物にも代えがたい幸せだと思う。
歴史上の人物と体を合わせているのだから。
サッカーでいえば、ペレとボールを奪い合っているようなものだし、
バスケでいえば、マイケルジョーダンとマッチアップしているようなものだし、
野球でいえば、打席に王貞治がいるようなものである。
言葉では言い表せない大きなものを得ることができるのではないだろうか。

名古屋場所6日目の白鵬の対戦相手は、前頭二枚目の北勝富士。
今場所、鶴竜を破り、史上2位タイとなる初土俵から15場所での金星を獲得した24歳の若武者である。
もちろん勝ち負けも大事であるが、北勝富士にとっては、白鵬と戦うことは一つの夢がかなう場でもあるだろう。
そして、大きな財産を獲得する貴重な時間でもあるだろう。
成長物語の1ページを飾る、意味のある一番である。

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オープン戦じゃあるまいし  ~ 大谷の先発はさすがにどうか ~ [ヨモヤ]

私は、栗山監督を高く評価している。
自前の選手を育てながら、過去5年のシーズンで日本一1回、優勝2回、Aクラス4回という実績は、名将と呼べる存在に近づいている。
二刀流の大谷を育て上げているのも本当に素晴らしい。

しかし、今年の大谷の起用法には、首をかしげるところが多い。
足のケガで出遅れ、WBCを辞退した大谷であったが、シーズン当初は打者として起用されていた。
ただ、全力疾走には不安があったという。
全力で走れない選手を試合に出すのはいかがなものか、との声があるなか、大谷は案の定故障してしまった。
これは、結果論ではなく、
「だから、言わんこっちゃない」
と批判されても仕方がないだろう。

前半戦の最終戦に、大谷が今シーズン初登板を果たした。
ファンとしては、待ってました、と言いたいところだが、30球の球数制限ありの登板だったという。
これには、
「なんのこっちゃ」
感が強い。
春先のオープン戦ならともかく、シーズンも佳境の7月に、30球しか投げられない投手が先発するとは。
調整登板なら2軍でしっかりやるのが筋で、最低でも5回まで投げられないようでは、先発させてはいけないと思う。

去年の日本一の日本ハムは、今年は大苦戦している。
31勝51敗の借金20で5位。
首位とは20ゲーム以上の差がついている。
3位もほど遠い。
負けているといろいろ言われるという面もあるが、中田翔の1番起用など、采配の迷走ぶりも批判されている。

これだけひどいシーズンを過ごせば、来年のメジャー行きはないかもしれない。
しかし、プロ野球ファンとしては、不十分な大谷を長く見たいわけではない。
栗山監督にとっても、大谷にとっても、中田翔にとっても、悪夢のようなシーズンは、まだあと半分ある。

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年金運用の黒字は朗報だがリスクも広がっている [公会計]

2015年度から2016年の4-6月期にかけて、株価が低迷した時期があった。
その当時は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による公的年金の運用も苦戦し、5兆円もの損失が発生したこともあった。
これについては、民進党が、
「年金損失『5兆円』追及チーム」
を発足させ、厳しく追及する姿勢を示された。

しかし、株価というものは上がったり下がったりするのが常である。
その後は株価が持ち直し、黒字を確保するようになった。
特に、2016年10~12月期は、10兆円を超える黒字だった。
2017年4-6月期も5兆円規模の黒字が見込まれている。

年金での運用が黒字になることは、国民にとって大変めでたいことである。
この運用が毎年兆単位で黒字になるのなら、年金問題は解消されるとまで言っていいかもしれない。
ただ、運用額が膨れ上がっていることで、新たな問題も生じている。

現状、GPIFと日銀を合わせた公的マネーが、東証1部上場企業の4社に1社の実質的な筆頭株主となっているという。
このことが株価を下支えしている面はあるが、市場機能を損なってはいないか懸念される。
いい会社の株は上がり、悪い会社の株は下がるのが当然であり、公的マネーの規模が大きくなり過ぎると、その当たり前の機能が阻害される恐れがなくはない。

また、公的な資金での運用額がここまで大きくなると、売り時が難しい。
上がった株も、売らなければ利益が確定しないが、性質上売り逃げというわけにもいかないだろうし、売り方によっては相場を壊すことにもなりかねない。

GPIFによる運用が利益を上げることは素晴らしいことなのだが、手放しで喜んでばかりもいられない。
損失が出たときに「それ見たことか」と責任を追及するより、こうして利益が出ているときにもしっかり運用の仕方を考えていきたいものである。

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通訳ガイドを国家資格不要にすることについてのYahoo!意識調査 [お役所内案内士]

インターネットでの意識調査の代表格、「Yahoo!意識調査」。
これまでの総得票数は3億を超えている。
テーマは政治から芸能まで幅広いが、当然のことながら、一般的な関心がそれなりに高い項目が選ばれる。
その意味で、
「国家資格なしの通訳ガイド、どう思う?」
というテーマ設定はちょっとした驚きだった。
私は通訳案内士資格を持っているいわば当事者であり、必然的に関心も高いのだが、一般的な話題になっているとは思えなかったからである。

Yahoo!意識調査でのテーマ説明は以下のようなものだった。
外国旅行者を有償で観光案内する「通訳ガイド」を国家資格なしに可能にする改正通訳案内士法が今年度内に施行されます。旅行業界では「ガイド不足の解消」を歓迎する一方、「ガイドの質やスキルの低下につながる」との懸念も。あなたは、国家資格なしの通訳ガイドをどう思いますか?”

集まった票数は69,777票。
「NMB48須藤凜々花の結婚宣言、どう思う?」の187,653票から比べると少ないが、
サッカー日本代表、イラク戦での戦いぶりは何点?」の72,335票とほぼ同等だった。
随分多くの意見が集まったなあ、というのが率直な感想である。
ネットでの意識調査には、投票する人に偏りがあるなど特有の課題があり、これが国民の意識を代弁しているとは必ずしも言えないが、全体の傾向を見るためには十分すぎるくらいの数を得たと言っていい。
こんな地味なテーマにこれほど集まるのが、手軽なネット調査の利点である。

さて結果は、
問題ある 45.6% 31,840票
問題ない 45.7% 31,906票
わからない/どちらとも言えない 8.7% 6,031票
というものだった。
70,000票を集めて、結果66票差。
信じられないくらいの僅差である。

選挙ではないから、どちらの票が多かったかということにはあまり意味がない。
傾向を知るためのものであり、賛否は非常に拮抗していることがわかる。

コメント欄を読むと、
「問題ある」とする人の意見は、「ガイドの質が低下する」といったものが多く、
「問題ない」とする人の意見には、「そこまで国が関与する必要はない」といったものが多かった。
しかし、仕方がないこととは言え、コメントを読むと、通訳案内士についての基本的な知識をお持ちでないままに、感情的に書かれているものがほとんどであり、本質的な意味が理解されないままに投票されていることがわかる。
この辺りが、ネット調査の限界でもあるだろう。

頑張って資格を取った人(私を含む)にとっては、「別に資格なんかいらないんじゃね」と言われると切ないものがあるが、もう決まってしまったことである。
それはそれとして、腕を磨いていくしかない。
切ないが。

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早実・清宮君の選手宣誓に射抜かれた [ヨモヤ]

甲子園を目指す東東京大会と西東京大会の合同の開会式が開催された。
選手宣誓は春の都大会で優勝したチームのキャプテンが務めることになっているらしく、日本一注目されている高校球児である早稲田実業の清宮君が行った。
ちなみに、ユニークなキャラクターで人気の日本ハムの杉谷拳士も、帝京高校時代に選手宣誓を行っている。(こちらもなかなかいい)

清宮君は、有名なラグビー選手だった清宮克幸さんのお子さんということもあって、小学校・中学校のころから有名だった。
幼くして体はかなり完成されていて、周りの子と比べると二回りくらい大きかった。
現在も堂々たる体格をしているが、抜きん出ている感じはない。
体の成長は、早熟だったといえるだろう。

しかし、体の成長は止まっても、野球の実力は上げ続けている。
卓球やテニスゴルフと違い、天才少年が必ずしも一流選手に育つとは限らない野球において、高校三年間注目され続け、結果を出し続けたというのはすごいことである。
気持ちの強さには、恐れ入るものがある。

そして、彼の選手宣誓もよかった。
小林麻央さんが最後に言った言葉として印象があったとして使った「愛しています」という表現が注目されているが、それ以外にも素敵な言葉が散りばめられている。
ど真ん中の表現の連続に、「くさい」と思う人もいるかもしれないが、これをストレートに言えるのが清宮君なのだと思う。
また、高校生にして、とんでもない注目とプレッシャーを受け続けた清宮君が見ている光景は、常人にははかり知れないものがある。

清宮君は、こんなことを言った。
自分たちは、野球に魅せられ、野球によってさまざまな経験を重ねて、この場所に立っている。
ライバル同士でああるが、同じ夢を追いかける同志でもある。
青春のすべてをかけて戦うことのできる幸せと喜び。
すべてのみなさまに感謝。
野球の神様に愛されるよう。

正直なところ、清宮君と同じ熱量で野球に向き合っている選手はそれほどいないだろう。
甲子園など及ぶべくもないというレベルのチームの選手たちは、「青春のすべてをかけて」まではいないと思う。
それでも、一番心が燃える高校の三年間に、野球という種目を選び、いろいろなものをあきらめながら向かい合ったことには変わりがない。
清宮君の思いは、届いたのではないかと思う。

以下、宣誓の全文である。
すべての球児にとって、いい夏になることを祈る。

「宣誓、私たちは野球を愛しています。
私たちは野球に出会い、野球に魅せられ、野球によってさまざまな経験を重ねて、この場所に立っています。
いよいよきょうから夢の舞台へのたった一枚の切符をかけた戦いが始まります。
私たちは東東京、西東京の頂点を競うライバル同士ですが、同時に同じ夢を追いかける同志でもあります。
青春のすべてをかけて戦うことのできる幸せと喜びを、伝えてくれるすべてのみなさまに感謝しながら、野球の素晴らしさが伝わるよう、野球の神様に愛されるように、全力で戦うことをここに誓います。」

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