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書評 「修身論」 小林よしのり [読書記録]

小林よしのりさんの「修身論」を読んだ。
このブログにも書いたことがあるが、私は小林さんのファンである。
「東大一直線」のころから、というようなコアなファンではないが、ゴーマニズム宣言は初期のころから読んでいる。
また、「戦争論」をはじめとして、「〇〇論」のシリーズは大抵購入してきた。
分厚くて情報量が多くて、普通の本よりも読むのにエネルギーを使うが、それだけの価値があると考えている。

今回の「修身論」は、「小林よしのり初、人生の書」という触れ込みであるが、ゴー宣はすべて人生の書、魂の叫びともいえるから、メッセージがこれまでから受け取ってきたつもりではある。
だから、「初」とは思わない。
漫画→コメント、という流れで展開されるのだが、肝心の漫画が過去のものであり、私などには懐かしくはあるものの、ほとんどすべて既読のものであった。
その意味で肩が凝らず、小林さんの作品としては珍しくすんなり読めたのではあるが、達成感は得られなかった。

唐突だが、私は、小泉-竹中路線は正しかったと思っているし、人間としてもこのお二人のことが好きである。
ほかのことでは大抵うなずける小林さんの主張だが、小泉-竹中をやっつける論法だけは、どうしても承服できない。極論であり、単純である。
小林さんが嫌っているはずの、純粋まっすぐ君に陥っておられるように感じる。
この本においても、小泉-竹中路線の責任で、格差が広がったり競争社会に突入したりといった弊害が生じたように描かれている(いい面はひとつも描かれていない)。
それは、さすがにどうだろう。
わかりやすく描かれているのかも知れないが、グローバルな経済環境や日本の産業構造、人口構造の変化などもきちんと把握すべきだろう。
小泉さんの対抗馬は亀井さんであったので、小林さんは亀井さんを支持されているのだろうか。
若しくは、子ども手当を中心としたマニフェストで勝利した民主党を支持されているのだろうか。
まあ、修身論とは少し離れてしまったが、気になるところを書いた。

常に闘っておられる小林さんのことが、私は好きである。
今後も注目していきたい。
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