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首相にとってダボスは魔の山というが・・・ [ヨモヤ]

菅首相が、ダボス会議に出席している。
この会議は、日本の首相であれば必ず出席しなければならないという類の会議ではなく、いわば行きたい人が行く集まり。
国会の日程が窮屈ななかであり、よほどご本人の意思が強かったのだろう。

首相は、「開国と絆」と題する特別講演を行われたという。
そのなかで、明治維新と戦後に続く「第3の開国」が「今また求められている」と強調され、TPP交渉への参加検討をはじめとして、2国間や地域内の経済連携を積極的に進める決意を表明されたらしい。

別にダボス会議はサミットのような首脳会談の場ではないし、国連とも違う。
それぞれの人が自分の考えを自由に表明し合う場と言っていいのだろうが、首相の発言となると重みが違う。
TPPについて「6月をめどに交渉参加に関する結論を出す」との方針は、国際公約に近いものになったという受け止め方が妥当だろう。
またその結論も、「検討しましたけど乗りません」とはなるまい。
すでに参加が前提であると考えた方がよさそうだ。

内閣改造後からだろうか、菅首相の主張が明確になってきているように感じる。
消費税のことについてもそうだし、TPPについてもそうである。
これまでの多くの首相が、大切なことについては「ごにょごにょ」としかおっしゃってくださらなかったのと比較して、わかりやすくていいと思う。
ここに至るまでにいろいろあって、内閣の支持率は決して高くないし、首相の人気も盛り上がってこない。
しかし、こうした明確なメッセージを出し続けていれば、国民に伝わっていくようになるかも知れない。

過去、ダボス会議に出席者首相は3人しかおられないという。
森、福田、麻生の3氏がそうで、3氏とも年内に退陣されたという悪いジンクスがある。
菅首相の前途は多難であろうが、ジンクスを覆せるだろうか。
はてさて、年末には日本の政治はどのような風景になっているのだろう。
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