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書評「県庁おもてなし課」 [読書記録]

有川浩さんの「県庁おもてなし課」を読んだ。
本屋さんで平積みになっているのを見た瞬間から、「これは読まなければ」と思った。
私もお役所で、地域振興をしていきたいと考えているものですから。

前半は、面白かった。
役所のスピード感のなさが面白おかしく書かれていて、登場人物のなぞめいたところも興味をそそられた。
導入としては非常によく、役所の人、みんなに読んでもらわなければ、などと思った。
しかし、中盤から、「おやおや」という展開になり、
後半になると、「まあ、こういう本もあるよね」くらいの感じになってしまった。
特にお勧めもしないが、読んで損するという本でもないというところだろうか。

残念なのは、登場人物の魅力が減じてしまうような行動が取られるところである。
作品の中ではそのようにはとらえられていないのだが、客観的に見た場合、こうした行動は興醒めだな、と思えることを平気でされている。
また、後半から色恋沙汰が中心になってしまうのも、私的にはノーサンキューだった。そういう話には、何万回もふれてきた。
正直、役所の生態についても、もう一歩二歩、踏み込みが足りないと思う。

小説はもっと奥まで行ける。
この本は、酔うことはできなかった。

というわけで、小説好きな人に、強くお勧めすることはできない。
観光や地域振興に取り組みたいと思っている人が少し読んでみるにはいいかも知れない。
そういう本である。
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