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細田監督の次回作に期待  ~「バケモノの子」の分もお願いしたい~ [映画評]

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、細田守監督が取り上げられた。
タイトルは、
『希望を灯す、魂の映画 〜アニメーション映画監督 細田 守〜』。
新作「バケモノの子」の公開に向けて、300日間の長期密着取材が行われたという。
同番組に出演した映画監督と言えば、アニメ界の巨匠、宮崎駿監督を思い出す。
まさに細田監督は、宮崎監督の後継者であると言えるだろう。

番組は、細田監督の映画製作の様子のほか、これまでの経歴についても描いていた。
順調に「時をかける少女」にたどり着いたわけではなく、大きな挫折があったことも映されていた。
そして、その挫折があったからこそ、映画を大切にしているということが伝わってきた。

細田監督は、
「映画の製作は、たった一つの正解を導き出す作業」
といったことをおっしゃっていた。
自由に作品を作っているというのとは少し違い、それぞれの映画において「あるべき姿」というのがあるはずであり、そこに向かって正解を探し続けるのだという。
自らに妥協を許さない姿勢であり、この覚悟が、人を動かす作品を生み出す源泉になるのだと思う。

しかし、映画は、皮肉で残酷なものである。
以前よりはるかにスキルが高まり、段違いの時間と資金と労力をかけることができるようになったからといって、よりよい作品が生まれるとは限らない。
「時をかける少女」と「バケモノの子」を比較して、バケモノの方に軍配を上げる人は決して多くはないだろう。
バケモノには、いろいろな要素が詰まっていたが、それらが成功したとは思えなかった。
監督の言う「正解」にはたどり着かなかったと感じた。
どれだけ身を削っても、それがそのまま結果につながるとは限らない。
本当に残酷である。
そして、だからこそ、傑作には熱狂する。

細田監督にとって、次回作は正念場であろう。
「時かけ」「サマーウォーズ」と歴史的な傑作を連発した後、「おおかみこどもの雨と雪」で「ん?」と思わせ、「バケモノの子」では「アレ?」と感じさせられてしまった。
いろいろな批評も耳に入っているだろう。
もし次作もバケモノクラスの作品だとしたら、世に多くいる映画監督の一人、ワンオブゼムになってしまう。
そうならないと信じたいが、一作にかける途方もない時間と労力を考えると、大傑作を生み出すことがいかに奇跡的なことかわかり、一方的に期待してしまうのも酷なのかも知れないという気にもなる。

もちろん、それでも勝手に細田監督には期待してしまおう。
次回作に向け、何年も胸を高まらせて待てる監督など、滅多にいないのだから。

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コメント 2

葦立茂蔵

中二の長男が、時をかける少女を観てました。私はまだ観てませんが、嬉しく思いました。
by 葦立茂蔵 (2015-08-06 19:14) 

淋

いいですよ~
by (2015-08-07 04:30) 

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