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映画評 「ラ・ラ・ランド」 [映画評]

ドラマーの壮絶な成長を描いた映画「セッション」に大きな衝撃を受けた。
あの緊張感といったらなかった。
夢に出てきそうな鬼教官だったが、ただ怖いだけではなく映画として非常によくできていた。
「ラ・ラ・ランド」は、「セッション」を撮ったデミアン・チャゼル監督作品であり、アカデミー賞では「タイタニック」に並ぶ史上最多14部門にノミネートされた。
これはもう、期待するなという方が無理だ。
私が行った劇場は、ほぼ満席の盛況。
前評判の高さが関心を引いているようだ。

「夢をみていた」
「観るもの全てが恋に落ちる、極上のミュージカル・エンターテイメント」
というのが売り文句だが、まさにその通りの作品であった。
ミュージカルだから、突拍子もなく出演者が歌い、踊り出す。
話の展開にもやや唐突な感がなくはないが、映画の魔法に引き込まれていく。
音楽、映像が素晴らしい。

主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンも期待に違わぬ素晴らしさ。
この映画を撮るには大変な努力があったと思うが、エマはアカデミー賞の主演女優賞を獲得し、報われた。
ライアンも役者としての評価を確実なものにした。

正直、ストーリー自体に驚きはない。
夢を追う男女が魅かれ合い、成功を勝ち得ていく過程ですれ違いが生じるという流れは、定番とも呼べるもの。
だが、映像や音楽の素晴らしさが、観る者をグッとつかまえる。
ちょっと苦いラストも、いいスパイスになっていた。

「ラ・ラ・ランド」は、すべての映画ファンにお勧めできる良質のエンタテインメントである。
出だしから、魔法にかけられる。
老若男女、観る人を選ばない快作である。
そこまで褒めておいてあえて言うと、「セッション」を超えるような感動を求めて観に行くと、ちょっと当てが外れるかもしれない。
いい映画だし、何回も観に行く人がいるだろう。
そして、観るたびに発見があるのではないだろうか。
それでも、どちらを選ぶか聞かれたら、私は迷うことなく「セッション」を選ぶ。
今後デミアン・チャゼル監督は、メガヒットを求められることになるだろうが、いつか再び「セッション」のような、観ている方が逃げ出したくなるような作品も作っていただきたいものである。

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