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映画評 「怒り」 [映画評]

昨年秋に公開された「怒り」を遅ればせながら観た。
秋の段階では、予告編からして重そうだったので、観ようか観まいか迷っていたところ、ネットの評がイマイチだったので、「なら、まあいいか」と見送ってしまった。
ネットの評があてにならないことなど、嫌というほど知っているのに。
日本アカデミー賞に最多11部門ノミネートされたのを知り、観ておけばよかったと後悔した。
幸い、この時期になって近くの映画館でも公開が始まったのを機会に、意を決して行ってきた。

予想どおり、というか予想以上にしんどい映画だった。
出演陣は、
渡辺謙と宮崎あおいの親子に松山ケンイチが絡み、
妻夫木聡と綾野剛がまさに絡み、
森山未來と広瀬すずも出てくるというまさに超豪華版
この主演級のキャストが、それぞれ気合いの入った演技を見せている。

誰のどんな「怒り」が炸裂するのか。
映画は、序盤から緊張感をはらみながら進む。

人を殺すような強烈な怒り、
人を許せないという怒り、
自分に我慢できないという怒り。
いろいろな怒りが渦巻き、観ているものを締め付ける。
どんな怒りが本当に強いのか、
どんな怒りが本当に怖いのか。
とらえ方は人それぞれで分かれそうな映画であった。
しかし、それも投げっぱなしという感じではなく、映画としてはキチンと決着している。
この辺り、李監督の手腕はさすがである。

決して後味のいい映画ではなく、観る人を選ぶ面はあるかもしれない。
PG-12となっているが、小学生が観るにはかなり早い。
「すずちゃんが出てるから行ってみよう」
的なノリで映画を観始めると、えらい目に遭う。
初デートでこの作品もきつかろう。
しかし、この映画でちゃんと語り合えるようなら、長くつき合えそうだ。

「怒り」は、映画ファンにはぜひご覧いただきたい作品である。
よい気分になれるかどうかは保証できないが、本気の映画を観ることができる。
俳優陣の頑張りは特筆ものである。
2時間ほど空いたし、スター共演だから観てみようか的な感じで入ってしまうと、アチチチチということになりそうだ。
それもいい経験だが。

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