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百貨店の苦境は終わらない [経済を眺める楽しみ]

百貨店の閉店が止まらない。
この2月に、西武筑波店と西武八尾店が閉店。
さくら野百貨店仙台店を運営するエマルシェが自己破産を申請して営業を停止、
3月には、三越千葉店の閉店も予定されている。

地方経済の苦境は以前から言われてきたが、
千葉や柏、堺など、首都圏や大阪圏でも閉店が加速してきている。
業績悪化の責任を取って三越伊勢丹ホールディングスの大西社長が辞任するなど、全体の雰囲気も非常に暗い。

百貨店が苦境に陥っている要因は、
・地域の人口減少
・主要顧客の高齢化
・郊外型大規模ショッピングセンターとの競争の激化
・ユニクロや無印、ニトリなど、専門店との客の奪い合い
・ネットへの客の流出
などが挙げられる。
たくさんある上に、まだまだ加速しそうな要因ばかりである。
そこへもってきて、店舗が老朽化しており、今さら何億円もかけて設備投資をするくらいなら、閉鎖してしまおう、という流れになってしまっている。
二年ほど前は、「爆買い」の影響で百貨店全体の売り上げが上向いたが、地方にはその恩恵もほとんどなかった。

どんな業界にも浮き沈みはある。
日本の稼ぎ頭である自動車業界も、リーマンショック時には激しく落ち込み、未来はないようなことを言われた。
しかし、百貨店業界のように長期的な落ち込みが続いてしまっては、明日への展望は開きにくいと言わざるを得ない。

百貨店の不振は、地域経済の疲弊とセットでやって来る面があるのが、さらに深刻の度を増させる。
地方の百貨店は、通常、駅前か市街地の真ん中にある。
そこが空き店舗になってしまうことは、地域経済の危機を誰にも分かりやすい形で提示してくる。
暗い気持ちにもなろうというものである。

もちろん、百貨店業界も手をこまねいていたわけではない。
だからこそ、もうどうにもならないとの閉塞感も広がる。
地域全体で守ろうとしても、気持ちだけでどうこうなる話でもない。

郊外のショッピングセンターやコンビニやネットがあれば、
買い物には困らないかもしれない。
しかし、地方都市から百貨店が消えてしまうのは寂しい。
ノスタルジーで何かが変わるとも思えないけれど。

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