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映画評 「美しい星」 [映画評]

映画「美しい星」は、
三島由紀夫の原作を、
「桐島、部活やめるってよ」と「紙の月」で連続して評判をとった吉田大八監督が映像化したもの。
しかし、吉田監督も、こりゃまた、よりによってというか、難しい題材を選んだものである。

ネットで紹介されているストーリーはこんな感じ。
「突如自分たちは地球人ではなく宇宙人だと信じ込んだ平凡な一家が、美しい星・地球を救おうと大暴走するさまが展開する。
世界救済の使命に燃える火星人として覚醒した主人公はリリー・フランキー、水星人として目覚めた長男を亀梨和也、金星人として目覚めた長女を橋本愛、地球人のままの妻を中嶋朋子が演じる。」
なんのこっちゃ。

映画は、SFでもなく、ホームドラマでもなく、サスペンスでもなく、
どうにも居心地が悪い感じで進んでいく。
吉田監督は、このおさまりの悪さを狙っておられるのだとは思うが、商業映画としては正直厳しい。
一体何を見せられているんだ、
こんなの見ていて大丈夫なのか、自分、
などと問いかけながらスクリーンを追っていくことになる。
無難な作品に安住せず、挑戦を続けていく姿勢は素晴らしいと思うが、今回に関してはそれが成功しているとは言い難い。

役者陣は健闘。
リリー・フランキーの怪演ぶりは圧巻。
彼の演技でなんとか映画が成立した感さえある。
亀梨くんは、役柄も演技も微妙。
橋本愛さんは、その不思議な佇まいと役柄が合致していた。
お母さん役の中嶋朋子さんがよかった。
唯一の地球人として、怪しげな団体にやすやすとからめとられる悲しいさまを、淡々と演じられていた。

「美しい星」は、ほとんどカルト映画。
メジャー作品とは一線を画した独特の世界観が提示される。
わかりやすく、ポップな映画を期待していると火傷する。
今作に限っては、吉田監督の才気が裏目に出ている感が強いが、コツンと当てに行く作品よりはずっといい気もする。
とは言いながら、本作を人に勧める勇気は私にはないのだが・・・。

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