So-net無料ブログ作成
検索選択

映画評 「東京喰種 トーキョーグール」 [映画評]

人気コミックの実写版「東京喰種 トーキョーグール」は、まあまあの映画だった。
ルパン三世」や「進撃の巨人」のような大惨事は起きていないが、「ちはやふる」や「ピンポン」のような奇跡も起きていない。
かなり踏み込んだ描写もしているのだが、その割に衝撃は小さく、トンデモ映画というにはまとまっていて、なんというか、まあまあだった。

いい点は、なんといっても役者陣である。
主人公の金木くんを演じた窪田正孝さんは、まさに迫真。
気弱さと狂気の移ろいゆく姿を、鬼気迫る演技で表現された。
ヒロイン的な役である「とうかちゃん」を演じていたのは、この春に芸能界から身を引かれた清水富美加さん。
「この役を演じさせられた」ことが出家の一因などとされていたが、演技はしっかりしたもの。
続編を作ろうにも、清水さんなしでは考えられないくらいの印象度だった。
蒼井優さんもさすがの存在感。
映画の前半で、客の心をわしづかみ。
子役の桜田ひよりちゃんも好演。
そういえば、「脳内ポイズンベリー」でも頑張っていた。

という役者たちの頑張りで、映画は全体として観られるものになっているのだが、胸に迫るものがあったかというとそうでもない。
ハラハラしたかというとまったくしない。
グロくて気持ち悪かったかというとこれもそうでもない。
きっと原作ファンはじりじりしたのではないだろうか?
「そうじゃない、金木はそうじゃないんだよ」
「ああ違う、もっとかっこいいんだよ、もっと苦しいんだよ」
などと。

2時間に収める必要があるし、あまりくどくど口数が多いのも興ざめだが、それにしても説明が足らなさ過ぎた。
私を含め、グールの世界に初めて触れた人にとっては、「?」の連続だった。

今年は、「銀魂」「ジョジョ」「ハガレン」など、強力な漫画タイトルが次々に実写化される。
その流れは否定しないが、せっかく作るのだからきちんと一歩二歩踏み込んでもらいたい。
まあまあのグールを待っていたファンはいないだろう。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

メッセージを送る