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映画評 「坂道のアポロン」 [映画評]

青春、友情、音楽、と来れば、私の大好物である。
おいしいに決まっている。
しっかり作られた映画ならば。
本作「坂道のアポロン」は、残念ながらしっかり作られた映画ではなく、まったく口に合わなかった。

こういう映画を観て思うのだが、「この脚本はイケてない」と、どうして誰かがどこかで止めないのだろう。
映画に携わっている人なら、「これじゃダメだ」とどこかで気づいているはずである。
いや、どこかで、というか、一読わかりそうなものだ。
どうしてやり直さないのだろう。
これでいい、これで完璧だ、これで面白い、と思って作っておられるのなら、まあ仕方がないけれど。

最初の五分くらいで、
「あれ、この映画、大丈夫?」
と心配になるのだが、その不安は映画が進むにつれて見事に的中してしまう。
何かのパロディなのかと思うしかないベタベタの展開が続き、
しかもそれがことごとくはまらない。
人物描写もめちゃくちゃで、辻褄も全く合わない。
やれやれ。

この映画が好きだ、という方も、世界は広いからおられるだろうと思う。
それは全然悪くない。
皮肉でもなんでもなく、映画を楽しめるということは素晴らしいことである。
演奏のシーンで感動されたかたもおられると思う。
しかし、肝心の物語が徹頭徹尾ハラホロヒレハレなので、私にはまったく響かなかった。
演奏を楽しむなら、もっと他の方法を選ぶ。

この映画のいいところを挙げれば、小松菜奈さんをたっぷり鑑賞できるところである。
私が初めて小松さんをちゃんと見たのは、映画「バクマン。」だった。
その時は全くピンと来ず、どうしてこの娘がヒロインなんだろうと思ってしまった。
面目ない。
その後、
「黒崎くんの言いなりになんてならない」「ディストラクション・ベイビーズ」「溺れるナイフ」
などで順調にキャリアを重ねられ、
「沈黙 -サイレンス-」
ではハリウッドデビューも果たされた。
お綺麗、というのとは少し違って、見れば見るほど味のある顔をされておられる。
本作では、水着のシーンもあるから、小松さんファンは損しない。

監督は三木孝浩さん。
最近の作品では「くちびるに歌を」がよかったが、今作はいかんともしがたい。
本が悪過ぎたとは言えるが、最終的な責任は監督にある。
どうにかならなかったのだろうか。

残念ながら、「坂道のアポロン」は映画ファンに勧められるような作品ではない。
小松さんのファンには楽しめるのではないかと思うが。
あと、ディーン・フジオカさんの見せ場もある。
役はヘンテコリンだが。

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