基礎年金国庫負担割合の引き上げは守って欲しい [お役所内診断士]
基礎年金の国庫負担割合については、04年の年金法改正において、国庫負担割合を2分の1に引き上げることが決まっている。
これは既定事実であり、その方向で様々な準備を進めてきたはずだ。
国会で決めたことなのだから当然であり、まさかこれが守れないようでは、年金への信頼をいくら言われても大きな「?」がついてしまう。
しかし、そのまさかが起きようとしている。
政府内部では、基礎年金国庫負担割合の2分の1への引き上げ財源2.5兆円の財源捻出が難しいことを理由に、先延ばしにしようとする空気が生じているようだ。
だが、国庫負担割合を引き上げようとすれば、そのための財源が必要であるのは、あまりにも当然のことである。それが難しいと言われても・・・。
しかも、急に生じた話ではなく、十分な準備期間もあったはずだ。
今になって用意できませんというのは、あまりにも悲しい話である。
この頃、政策的に困ったことがあると
「税制の抜本改正で対応する」
という答えが返ってくるような気がする。
それはそうだろうと思うのだが、本当にできるのだろうか。
抜本改正となると、当然消費税にも手をつけなければならないだろうが、今回のように国会で決めたことも守れないような状況では、とれもそれが達成できるとは思えなくなってしまう。
政治が信頼を失っては、どんな政策も機能しなくなってしまう。
それを忘れずにいたい。
これは既定事実であり、その方向で様々な準備を進めてきたはずだ。
国会で決めたことなのだから当然であり、まさかこれが守れないようでは、年金への信頼をいくら言われても大きな「?」がついてしまう。
しかし、そのまさかが起きようとしている。
政府内部では、基礎年金国庫負担割合の2分の1への引き上げ財源2.5兆円の財源捻出が難しいことを理由に、先延ばしにしようとする空気が生じているようだ。
だが、国庫負担割合を引き上げようとすれば、そのための財源が必要であるのは、あまりにも当然のことである。それが難しいと言われても・・・。
しかも、急に生じた話ではなく、十分な準備期間もあったはずだ。
今になって用意できませんというのは、あまりにも悲しい話である。
この頃、政策的に困ったことがあると
「税制の抜本改正で対応する」
という答えが返ってくるような気がする。
それはそうだろうと思うのだが、本当にできるのだろうか。
抜本改正となると、当然消費税にも手をつけなければならないだろうが、今回のように国会で決めたことも守れないような状況では、とれもそれが達成できるとは思えなくなってしまう。
政治が信頼を失っては、どんな政策も機能しなくなってしまう。
それを忘れずにいたい。
農業施策待ったなし [診断士的経済アプローチ]
TPPへの参加に対して、強烈に反対されている農業団体が多い。
もし日本が参加すれば、日本の農業は潰れるとおっしゃる。
では、TPPに参加しなければ、とりあえずは安泰なのだろうか。
国が5年ごとに調査している農林業センサスの速報値が、日本の農業の現状を映している。
これによれば、農業を本業とする人(農業就業人口)は05年より75万人減って260万人になったという。
間違っているのではないかと思えるくらいの減少率である。この減少ペースで行けば、五年後には200万人を割り、10年後には100万人そこそこになってしまう。
しかし、農業就業人口の規模だけを見ると、それほど悲観するべきではないのかも知れない。
なぜなら、農業大国とされている諸外国と、数の面では遜色ないからである。
報道によれば、日本の農業就業人口260万人は、273万人の米国とほぼ同じであり、カナダ34万人、フランス69万人、ドイツ78万人に比べるとかなり多いということである。
これは意外なデータではないか。
日本の農業が衰退の一途をたどっていることは、誰しもが認めざるを得ない現実であろうが、それは就業人口の減少のことをとらえて言うべきではないということになろうか。
日本の農業の課題は、競争力のなさにあろうか。
それは、平均経営規模に分かりやすく表れている。
日本の農家の平均経営規模は、アメリカの120分の1、フランスの28分の1といった状況である。
普通に考えて、これでは勝負にならない。
さらに、高齢化の進展は、深刻というレベルを超えて、産業として危機的にさえ思える。
従事者の平均年齢が65・8歳なのである。
65歳といえば、普通の企業であれば定年となる年齢である。体が資本の農業において、この水準が平均年齢という事実には、驚かざるをえない。
それぞれの事情や考え方があり、TPPへの参加に反対される立場にも理解できる要素は少なくない。
しかし、日本の農業は、もっと根本的な課題を抱えている。
思い切った手を打っていかないと、産業として壊滅しかねない。
痛みや苦しみがあっても、前に進む政策を推し進めていくしかないだろう。
それほど猶予期間があるとは思えない。
もし日本が参加すれば、日本の農業は潰れるとおっしゃる。
では、TPPに参加しなければ、とりあえずは安泰なのだろうか。
国が5年ごとに調査している農林業センサスの速報値が、日本の農業の現状を映している。
これによれば、農業を本業とする人(農業就業人口)は05年より75万人減って260万人になったという。
間違っているのではないかと思えるくらいの減少率である。この減少ペースで行けば、五年後には200万人を割り、10年後には100万人そこそこになってしまう。
しかし、農業就業人口の規模だけを見ると、それほど悲観するべきではないのかも知れない。
なぜなら、農業大国とされている諸外国と、数の面では遜色ないからである。
報道によれば、日本の農業就業人口260万人は、273万人の米国とほぼ同じであり、カナダ34万人、フランス69万人、ドイツ78万人に比べるとかなり多いということである。
これは意外なデータではないか。
日本の農業が衰退の一途をたどっていることは、誰しもが認めざるを得ない現実であろうが、それは就業人口の減少のことをとらえて言うべきではないということになろうか。
日本の農業の課題は、競争力のなさにあろうか。
それは、平均経営規模に分かりやすく表れている。
日本の農家の平均経営規模は、アメリカの120分の1、フランスの28分の1といった状況である。
普通に考えて、これでは勝負にならない。
さらに、高齢化の進展は、深刻というレベルを超えて、産業として危機的にさえ思える。
従事者の平均年齢が65・8歳なのである。
65歳といえば、普通の企業であれば定年となる年齢である。体が資本の農業において、この水準が平均年齢という事実には、驚かざるをえない。
それぞれの事情や考え方があり、TPPへの参加に反対される立場にも理解できる要素は少なくない。
しかし、日本の農業は、もっと根本的な課題を抱えている。
思い切った手を打っていかないと、産業として壊滅しかねない。
痛みや苦しみがあっても、前に進む政策を推し進めていくしかないだろう。
それほど猶予期間があるとは思えない。
掘り起こせば需要はあるものだ ~エコポイント駆け込み殺到で思う~ [経済を眺める楽しみ]
連日マスコミで取り上げられているところだが、家電量販店の賑わいがえらいことになっている。
多くの人のお目当ては地デジ対応の薄型テレビ。
12月1日購入分から家電エコポイントがほぼ半減となることが引き金となって、どこも大繁盛である。
池袋の「ヤマダ電機LABI1日本総本店」の映像が映し出されていたが、人によっては朝の6時前から並んだという。
テレビに出ていたある量販店の店員は、「例年の6~7倍の売れ行きです」と言っていた。大手メーカーも、「過去に経験したことのない大型需要だ」と驚いていた。
もちろん、需要の先食いの要素もあるだろう。しかし、それにしてもの売れ行きである。例年の何倍も売れているというから、例えば5倍売れているとすれば、これから4ヶ月間1つも売れなくても、均せば例年並みということになる。すさまじい。
来年の7月にアナログ放送が終了するという要素もあるだろう。しかし、そのための買い物としては少し早過ぎる。
この盛り上がりを見ると、消費者の心理がこんな具合に変化してきているように感じる。
つまり、
「エコポイントがもらえるから買ったほうが得だ」
から
「エコポンントがもらえなくなる前に買わないと損だ」
へ。さらに
「エコポイントがなくなる前に買わなければならない」
に変わったのではないか。
このあと、反動減はあるだろう。
エコポンイトの縮小、エコポイントの廃止、アナログ放送の終了と、テレビをめぐる節目は多い。
それにしてももう元はとった感じである。
政策とPRが重なれば、まだまだ需要は掘り起こせると、改めて感じるエコポイント騒動である。
多くの人のお目当ては地デジ対応の薄型テレビ。
12月1日購入分から家電エコポイントがほぼ半減となることが引き金となって、どこも大繁盛である。
池袋の「ヤマダ電機LABI1日本総本店」の映像が映し出されていたが、人によっては朝の6時前から並んだという。
テレビに出ていたある量販店の店員は、「例年の6~7倍の売れ行きです」と言っていた。大手メーカーも、「過去に経験したことのない大型需要だ」と驚いていた。
もちろん、需要の先食いの要素もあるだろう。しかし、それにしてもの売れ行きである。例年の何倍も売れているというから、例えば5倍売れているとすれば、これから4ヶ月間1つも売れなくても、均せば例年並みということになる。すさまじい。
来年の7月にアナログ放送が終了するという要素もあるだろう。しかし、そのための買い物としては少し早過ぎる。
この盛り上がりを見ると、消費者の心理がこんな具合に変化してきているように感じる。
つまり、
「エコポイントがもらえるから買ったほうが得だ」
から
「エコポンントがもらえなくなる前に買わないと損だ」
へ。さらに
「エコポイントがなくなる前に買わなければならない」
に変わったのではないか。
このあと、反動減はあるだろう。
エコポンイトの縮小、エコポイントの廃止、アナログ放送の終了と、テレビをめぐる節目は多い。
それにしてももう元はとった感じである。
政策とPRが重なれば、まだまだ需要は掘り起こせると、改めて感じるエコポイント騒動である。
オフの話題もパでホクホク [ヨモヤ]
今年のプロ野球は、パ・リーグがほぼ話題を独占した。
まず、パ・リーグファンを喜ばせてくれたのは交流戦。1位から6位までを独占し、7位の巨人も貯金なしという大勝利を収めた。こんなことは、将来的にもありえないことだろう。
そして、日本シリーズでも、ロッテが中日を抑えた。3位からの下克上には議論もあろうが、ポストシーズンのロッテは鮮やかだった。
そして、オフ。
まずはドラフトである。
最大の注目、ハンカチ王子こと斎藤は日ハムに決まった。
六球団が競合した大石も西武に。
よしよし。
これで、日ハム斎藤対楽天田中という甲子園の再戦、斎藤対大石という同窓生対決などの見せ場が生まれた。
移籍のニュースもパが独占。
岩隈はどうやら残留しそうだが、西岡はツインズらしい。
岩村、松井のメジャー組は楽天へ。
内川もソフトバンク入りに傾いているという。
テレビ中継が減ったことをとらえて野球人気の低迷というくくりで語られることは多いが、球場に足を運ぶファンは増えている。
西武ドームは、平日のナイターでもスタンドは活気に満ちているし、楽天、ロッテ、ソフトバンク、日ハムの熱い応援はご存知のとおりである。ちとオリックスがきついが、ホームラン王のT岡田をはじめ、いい選手がいることでは負けていない。
もちろん、今時セ・リーグに敵対心を燃やす必要がないことはわかっている。
交流戦も行われているし、そもそも共存共栄で盛り上げていかなければならないのは言うまでもない。
しかし、競争心も必要である。
今から春が待ち遠しい。
まず、パ・リーグファンを喜ばせてくれたのは交流戦。1位から6位までを独占し、7位の巨人も貯金なしという大勝利を収めた。こんなことは、将来的にもありえないことだろう。
そして、日本シリーズでも、ロッテが中日を抑えた。3位からの下克上には議論もあろうが、ポストシーズンのロッテは鮮やかだった。
そして、オフ。
まずはドラフトである。
最大の注目、ハンカチ王子こと斎藤は日ハムに決まった。
六球団が競合した大石も西武に。
よしよし。
これで、日ハム斎藤対楽天田中という甲子園の再戦、斎藤対大石という同窓生対決などの見せ場が生まれた。
移籍のニュースもパが独占。
岩隈はどうやら残留しそうだが、西岡はツインズらしい。
岩村、松井のメジャー組は楽天へ。
内川もソフトバンク入りに傾いているという。
テレビ中継が減ったことをとらえて野球人気の低迷というくくりで語られることは多いが、球場に足を運ぶファンは増えている。
西武ドームは、平日のナイターでもスタンドは活気に満ちているし、楽天、ロッテ、ソフトバンク、日ハムの熱い応援はご存知のとおりである。ちとオリックスがきついが、ホームラン王のT岡田をはじめ、いい選手がいることでは負けていない。
もちろん、今時セ・リーグに敵対心を燃やす必要がないことはわかっている。
交流戦も行われているし、そもそも共存共栄で盛り上げていかなければならないのは言うまでもない。
しかし、競争心も必要である。
今から春が待ち遠しい。
長谷川の泥臭いボクシングに胸熱く [ヨモヤ]
長谷川穂積が、WBC世界フェザー級王座決定戦に勝ち、日本人では初となる飛び級による2階級制覇を達成した。
本人も、ファンも、モンティエルとの再戦を望んだがそれはかなわなかった。しかし、この勝利で、モヤモヤも吹き飛んだ。
ボクシングでの1階級は、想像以上に大きいという。体力やパンチ力が格段に違うのだという。
となれば、階級を上げて闘う場合のセオリーは、「スピードを生かす」ということになるだろう。パンチ力ではかなわないとしても、つかまらなければいい。
しかも相手のブルゴスは、25戦全勝18KOというハードパンチャー。まともに打ち合っては、分が悪いと思われた。
しかし、長谷川の闘い方は泥臭かった。ほとんどベタ足での打ち合い。採点での大差が伝わった8回以降も、積極的に前に出て打ち合った。
これは長谷川の引かない気持ちもあっただろうし、足を使ってはかえって追い詰められるという判断もあったのだろう。
採点結果だけ見れば楽勝だが、試合内容は紙一重の激戦だった。
それにしても、長谷川の試合は、いつも面白い。熱い。凡戦がない。
私は、亀田兄弟には温かい視線を注いでいるつもりだが、亀田兄弟の試合には熱がないが辛い。彼らには、もっと見るものを熱くする試合をお願いしたい。
さて、長谷川の今後に注目である。
是非、ビッグマッチを組んでいってもらいたい。海外にもどんどん出て行ってもらいたい。
そして、日本が誇る真のチャンピオンとして、世界に名をとどろかせて欲しい。
本人も、ファンも、モンティエルとの再戦を望んだがそれはかなわなかった。しかし、この勝利で、モヤモヤも吹き飛んだ。
ボクシングでの1階級は、想像以上に大きいという。体力やパンチ力が格段に違うのだという。
となれば、階級を上げて闘う場合のセオリーは、「スピードを生かす」ということになるだろう。パンチ力ではかなわないとしても、つかまらなければいい。
しかも相手のブルゴスは、25戦全勝18KOというハードパンチャー。まともに打ち合っては、分が悪いと思われた。
しかし、長谷川の闘い方は泥臭かった。ほとんどベタ足での打ち合い。採点での大差が伝わった8回以降も、積極的に前に出て打ち合った。
これは長谷川の引かない気持ちもあっただろうし、足を使ってはかえって追い詰められるという判断もあったのだろう。
採点結果だけ見れば楽勝だが、試合内容は紙一重の激戦だった。
それにしても、長谷川の試合は、いつも面白い。熱い。凡戦がない。
私は、亀田兄弟には温かい視線を注いでいるつもりだが、亀田兄弟の試合には熱がないが辛い。彼らには、もっと見るものを熱くする試合をお願いしたい。
さて、長谷川の今後に注目である。
是非、ビッグマッチを組んでいってもらいたい。海外にもどんどん出て行ってもらいたい。
そして、日本が誇る真のチャンピオンとして、世界に名をとどろかせて欲しい。
3億円をどうとらえるか ~柳井社長の役員報酬公開で~ [診断士的経済アプローチ]
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの株主総会で、柳井正会長兼社長の役員報酬が3億円だったことが明らかになった。
ふむ。
さて、このニュースを人々はどうとらえるのだろう。
賃金の安いアジアの労働力を使い、薄利多売で儲けておいて、自分だけ高給とは納得がいかない、といった反応もあるのだろうか。
若しくは、理屈はいざ知らず、とにかく3億円は高すぎる、という意見もあるだろうか。
柳井さんと言えば、ソフトバンクの孫さん、日本電産の永守さんらと並ぶ、我が国有数の経営者である。
その方の報酬としては、決して高くない、というのが私の感想である。
もっとも、こうした方々にとっては、2億でも3億でも、大して変わらないのではないかという気はする。
今さらお金でもないだろう。
ひょっとしたら、経営者を目指す若者へのメッセージは伝えたいとお考えになったかも知れない。
3億円という額は、その辺から導かれたのだろうか。
業績がよくて、社員にもしっかりその分が還元されていて、社会にも貢献している企業であれば、そこのトップが高額の報酬を得ることを、みんなで喜びたいものである。
ふむ。
さて、このニュースを人々はどうとらえるのだろう。
賃金の安いアジアの労働力を使い、薄利多売で儲けておいて、自分だけ高給とは納得がいかない、といった反応もあるのだろうか。
若しくは、理屈はいざ知らず、とにかく3億円は高すぎる、という意見もあるだろうか。
柳井さんと言えば、ソフトバンクの孫さん、日本電産の永守さんらと並ぶ、我が国有数の経営者である。
その方の報酬としては、決して高くない、というのが私の感想である。
もっとも、こうした方々にとっては、2億でも3億でも、大して変わらないのではないかという気はする。
今さらお金でもないだろう。
ひょっとしたら、経営者を目指す若者へのメッセージは伝えたいとお考えになったかも知れない。
3億円という額は、その辺から導かれたのだろうか。
業績がよくて、社員にもしっかりその分が還元されていて、社会にも貢献している企業であれば、そこのトップが高額の報酬を得ることを、みんなで喜びたいものである。
自治体のキャラクター活用はどこへ行く [ヨモヤ]
所沢市経済どうゆう会は、中野区と杉並区との合同企画である「自治体キャラクター戦略」についての勉強会をに参加した。
基調講演、というとすこし大袈裟だが、はじめに、杉並区で「なみすけ」というキャラクターの活用に携わっておられた職員の方から、体験談をお聞かせいただいた。
山あり谷ありだったようだが、未知の領域に踏み込むワクワク感やドキドキ感が伝わってきた。やはり仕事は、意気に感じてやらなければならない。
その後、グループ活動。
講演内容を参考に、新たなキャラクターを設定しようというものだった。
限られた時間だったが、どのテームも斬新な意見を提示してきて、プレゼンも上手だった。
自治体発のキャラクターは、すでに飽和状態ではないかと思う。
これからは、キャラクターを作りました、というだけでは、大きな注目は得られないだろう。
ストーリー性や地域とのつながりなど、よくよく考えて展開していかなければ、「ブームに乗ってとりあえず作りました」で終わってしまう可能性がある。
淘汰の時代に入ったといえるだろう。
あまり人気が盛り上がらず、自然消滅のような形になってしまっても、自治体の担当職員が責任を追及されるところまでは通常いかないだろうから、一層あやうい。
ただ、自治体の腕の見せ所でもある。
キャラクターの活用ぶりを眺めていれば、自治体の総合力が見えてくるかも知れない。
基調講演、というとすこし大袈裟だが、はじめに、杉並区で「なみすけ」というキャラクターの活用に携わっておられた職員の方から、体験談をお聞かせいただいた。
山あり谷ありだったようだが、未知の領域に踏み込むワクワク感やドキドキ感が伝わってきた。やはり仕事は、意気に感じてやらなければならない。
その後、グループ活動。
講演内容を参考に、新たなキャラクターを設定しようというものだった。
限られた時間だったが、どのテームも斬新な意見を提示してきて、プレゼンも上手だった。
自治体発のキャラクターは、すでに飽和状態ではないかと思う。
これからは、キャラクターを作りました、というだけでは、大きな注目は得られないだろう。
ストーリー性や地域とのつながりなど、よくよく考えて展開していかなければ、「ブームに乗ってとりあえず作りました」で終わってしまう可能性がある。
淘汰の時代に入ったといえるだろう。
あまり人気が盛り上がらず、自然消滅のような形になってしまっても、自治体の担当職員が責任を追及されるところまでは通常いかないだろうから、一層あやうい。
ただ、自治体の腕の見せ所でもある。
キャラクターの活用ぶりを眺めていれば、自治体の総合力が見えてくるかも知れない。
書評 「ヤバい経済学」 [読書記録]
スティーヴン・D・レヴィットとスティーヴン・J・ダブナーの「ヤバい経済学」を読んだ。
これは再読。面白かった記憶があり、続編の「超ヤバい経済学」を買ってきたので復習の意味で。
このあと、ボチボチ続編を読む予定。少し寝かせてから。
さてこの本の副題は、「悪ガキ教授が世の裏側を探検する」となっている。
「悪ガキ教授」とは、気鋭の経済学者であるレヴィットのことで、共著の形になっているが彼の研究が骨格を作っている。ダブナーの方は、ライターという形。レヴィットにとって、この関係がしっくり来るらしい。
最近は、「行動経済学」といった分野にも注目が集まるなど、経済学の取り扱う範囲が広がってきたようには感じるが、それでも主戦場は、マクロ分析・ミクロ分析、経済政策といった領域だろう。
そこからすると、「悪ガキ教授」とあだ名されたレヴィットの関心領域は、我々がよく知る経済学の領分を逸脱しているように感じる。
彼は、
「学校の先生が試験の点数を上げるためにインチキをしている?」
「アメリカの犯罪が減ったのは中絶が合法化されたから?」
といったことを、実証的に研究しているのである。
また、最も繊細さが要求される人種の問題にも、学問領域としてある種「軽やかに」踏み込んでいる。
ちなみに、原題では「rogue economist」とされている。rogueとは、「悪党」といった意味のほかに、「いたずらっ子」「わんぱく坊主」といった意味があるらしい。
アメリカでも、ちと扱いかねているのかも知れない。
「政治的に正しい」ことに強くこだわる傾向がある昨今、レヴィットのアプローチは非常に斬新である。
彼自身、大きなリスクを冒していることは十分承知だろうが、探究心がその恐れを蹴散らしている状況だろうか。
続編を読むのが楽しみになった。
これは再読。面白かった記憶があり、続編の「超ヤバい経済学」を買ってきたので復習の意味で。
このあと、ボチボチ続編を読む予定。少し寝かせてから。
さてこの本の副題は、「悪ガキ教授が世の裏側を探検する」となっている。
「悪ガキ教授」とは、気鋭の経済学者であるレヴィットのことで、共著の形になっているが彼の研究が骨格を作っている。ダブナーの方は、ライターという形。レヴィットにとって、この関係がしっくり来るらしい。
最近は、「行動経済学」といった分野にも注目が集まるなど、経済学の取り扱う範囲が広がってきたようには感じるが、それでも主戦場は、マクロ分析・ミクロ分析、経済政策といった領域だろう。
そこからすると、「悪ガキ教授」とあだ名されたレヴィットの関心領域は、我々がよく知る経済学の領分を逸脱しているように感じる。
彼は、
「学校の先生が試験の点数を上げるためにインチキをしている?」
「アメリカの犯罪が減ったのは中絶が合法化されたから?」
といったことを、実証的に研究しているのである。
また、最も繊細さが要求される人種の問題にも、学問領域としてある種「軽やかに」踏み込んでいる。
ちなみに、原題では「rogue economist」とされている。rogueとは、「悪党」といった意味のほかに、「いたずらっ子」「わんぱく坊主」といった意味があるらしい。
アメリカでも、ちと扱いかねているのかも知れない。
「政治的に正しい」ことに強くこだわる傾向がある昨今、レヴィットのアプローチは非常に斬新である。
彼自身、大きなリスクを冒していることは十分承知だろうが、探究心がその恐れを蹴散らしている状況だろうか。
続編を読むのが楽しみになった。
ユニクロの中小企業魂 [経済を眺める楽しみ]
ユニクロ(経営している会社は「ファースト・リテイリング」だが、ややこしいのでここではユニクロで統一)といえば、今や日本を代表する企業のひとつである。
売上、成長力、利益率、ビジネスモデル、海外展開など、どれをとっても、アパレルの域を超えた活躍ぶりである。
ここまで、山あり谷ありだったが、完全に国民服として定着した感がある。
さて、そのユニクロが、20日の売上高が101億5368万円となり、1日当たりの売上高として初めて100億円を超えたと発表した。
20日は「創業感謝祭」初日ということで、チラシも大量にまかれていた。あちこちで行列もできたようで、報道もされていた。年末商戦に向けて、順調なすべりだしといったところか。
ユニクロの創業祭といえば、早朝開店とアンパン・牛乳の配布が名物。これは、広島でユニクロ1号店がオープンした際、早朝から並んでいた来店客に対する感謝の意味を込めて行ったサービスを再現したもの。
限定サービスであり、アンパン目当てに来る人はそんなにいないと思うが、店とお客さんの絆を確かめるものでもあるのだろう。
アンパンと牛乳の配布が象徴的だが、ユニクロからは、いい意味での中小企業魂を感じる。会社がどんどん大きくなっているなか、意地でもその気持ちを忘れないのだといった執念が伝わる。
ユニクロが売っているのは、誰にでも着られる、誰にでも買ってもらえるものである。だからこそ、どれだけ売れたとしても、一人ひとりとのつながりを大切にしていきたいと考えているのだろう。
旺盛なチャレンジ精神も、本来中小企業に特有のもの。勝ち組といわれながらも、決して安住しない。
孫さん、柳井さんといった、元気でパワフルでビジョンを語れる経営者がもっと増えてくればいいと願う。
そして、最後にこんなことを付け足すと、大新聞のコラムのようでいやらしいが、彼らのような政治家が現れてくれないかと、切に願う。
売上、成長力、利益率、ビジネスモデル、海外展開など、どれをとっても、アパレルの域を超えた活躍ぶりである。
ここまで、山あり谷ありだったが、完全に国民服として定着した感がある。
さて、そのユニクロが、20日の売上高が101億5368万円となり、1日当たりの売上高として初めて100億円を超えたと発表した。
20日は「創業感謝祭」初日ということで、チラシも大量にまかれていた。あちこちで行列もできたようで、報道もされていた。年末商戦に向けて、順調なすべりだしといったところか。
ユニクロの創業祭といえば、早朝開店とアンパン・牛乳の配布が名物。これは、広島でユニクロ1号店がオープンした際、早朝から並んでいた来店客に対する感謝の意味を込めて行ったサービスを再現したもの。
限定サービスであり、アンパン目当てに来る人はそんなにいないと思うが、店とお客さんの絆を確かめるものでもあるのだろう。
アンパンと牛乳の配布が象徴的だが、ユニクロからは、いい意味での中小企業魂を感じる。会社がどんどん大きくなっているなか、意地でもその気持ちを忘れないのだといった執念が伝わる。
ユニクロが売っているのは、誰にでも着られる、誰にでも買ってもらえるものである。だからこそ、どれだけ売れたとしても、一人ひとりとのつながりを大切にしていきたいと考えているのだろう。
旺盛なチャレンジ精神も、本来中小企業に特有のもの。勝ち組といわれながらも、決して安住しない。
孫さん、柳井さんといった、元気でパワフルでビジョンを語れる経営者がもっと増えてくればいいと願う。
そして、最後にこんなことを付け足すと、大新聞のコラムのようでいやらしいが、彼らのような政治家が現れてくれないかと、切に願う。
書評 「マネーはこう動く」 [読書記録]
藤巻健史さんの「マネーはこう動く」を読んだ。
藤巻健史さんといえば、ご存知藤巻兄弟のお兄さんの方。
このご兄弟の本は、これまでにもかなり読んできた。
健史さんの著作は、経済学者やエコノミストとは少し違った現場の視点で書かれているため、わかりやすく興味深い。
ちなみに、弟の幸夫さんの本では、『チームリーダーの教科書』が印象深く、折に触れて再読している。
さてこの本は、「知識ゼロでわかる実践・経済学」というサブタイトルで分かるように、現実の経済現象を教材とした経済学の講義のような形となっている。
実際に光文社の若手社員に対して行った講習の内容を書籍化したものとのことだが、なかなかの密度の濃さである。
これを座学でやられたら、結構きつかっただろう。
この本が出たのは2007年7月。そんなに古い話ではない。
もうあちこちで散々やられているから、ここで蒸し返してもなんだが、藤巻さんの「予言」は、ことごとく、といっていいくらいの「正確さ」で外れている。
もっともひどい間違いは、
「サブプライムローン問題は大したことない。アメリカ経済は好調で、それは今後も続く。アメリカ株にも強気でのぞみたい」
といった文脈である。
その後のアメリカ発の世界経済の大混乱やアメリカ株の暴落は記憶に新しく、この予想の外れ方は歴史的といっていいかも知れない。
また、円安に振れる、という予想もハンパない外れようである。
しかし、それはそれ。
そもそも予言をしなかったら外れなかったわけだが、予言をしなければこういう本の意味もない。
理屈をもって予言をし、その結果には責任を持つ。
それでいいし、そうであるべきだろう。
あいまいなことばかりを書いていてもつまらない。
本の内容を鵜呑みにして、実際に投資をして大損をした人がいるとしたら、それはお気の毒ではあるが、当然それは自己責任である。
世の中には、いつも不安を煽るような予言ばかりをし、どんだけ外れても恥ずかしげもなく次々と出版してくる人がいるが、藤巻さんの言説はそういう無責任なものではない。
本全体としては、経済事象がその背景やプレイヤーの思惑とともに書かれていて、勉強になるものであった。
きちんと書かれている。
その藤巻さんにして、予言は完全な空振りである。そう考えると、私レベルの予想など、あさはかな素人のヤマ勘に類するものだろう。
謙虚に市場に向かうことが大切である。
藤巻健史さんといえば、ご存知藤巻兄弟のお兄さんの方。
このご兄弟の本は、これまでにもかなり読んできた。
健史さんの著作は、経済学者やエコノミストとは少し違った現場の視点で書かれているため、わかりやすく興味深い。
ちなみに、弟の幸夫さんの本では、『チームリーダーの教科書』が印象深く、折に触れて再読している。
さてこの本は、「知識ゼロでわかる実践・経済学」というサブタイトルで分かるように、現実の経済現象を教材とした経済学の講義のような形となっている。
実際に光文社の若手社員に対して行った講習の内容を書籍化したものとのことだが、なかなかの密度の濃さである。
これを座学でやられたら、結構きつかっただろう。
この本が出たのは2007年7月。そんなに古い話ではない。
もうあちこちで散々やられているから、ここで蒸し返してもなんだが、藤巻さんの「予言」は、ことごとく、といっていいくらいの「正確さ」で外れている。
もっともひどい間違いは、
「サブプライムローン問題は大したことない。アメリカ経済は好調で、それは今後も続く。アメリカ株にも強気でのぞみたい」
といった文脈である。
その後のアメリカ発の世界経済の大混乱やアメリカ株の暴落は記憶に新しく、この予想の外れ方は歴史的といっていいかも知れない。
また、円安に振れる、という予想もハンパない外れようである。
しかし、それはそれ。
そもそも予言をしなかったら外れなかったわけだが、予言をしなければこういう本の意味もない。
理屈をもって予言をし、その結果には責任を持つ。
それでいいし、そうであるべきだろう。
あいまいなことばかりを書いていてもつまらない。
本の内容を鵜呑みにして、実際に投資をして大損をした人がいるとしたら、それはお気の毒ではあるが、当然それは自己責任である。
世の中には、いつも不安を煽るような予言ばかりをし、どんだけ外れても恥ずかしげもなく次々と出版してくる人がいるが、藤巻さんの言説はそういう無責任なものではない。
本全体としては、経済事象がその背景やプレイヤーの思惑とともに書かれていて、勉強になるものであった。
きちんと書かれている。
その藤巻さんにして、予言は完全な空振りである。そう考えると、私レベルの予想など、あさはかな素人のヤマ勘に類するものだろう。
謙虚に市場に向かうことが大切である。







