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株価の安定は安心感につながる [経済を眺める楽しみ]

30日の東京株式市場で、日経平均株価は大きく上昇した。
終値は、前日比249円71銭高い9708円79銭であり、震災後の高値となった。

株価上昇の理由は、前日のアメリカ市場が上昇したことと、円安だろう。
原発関係の悪いニュースが出なかったことも大きい。

株価の安定は、株を持っていない人も含めて、経済には大きな安心感を与える。
株が下がることは、逆資産効果で消費を抑制するほか、株の持合をしている企業の財務を直撃するし、年金などの運用にも大きなダメージを与える。
日経平均が10,000円を超えて大きく上昇するということは、この状況下でありえないと思うが、9,000円台を維持できていれば、下支え効果はあると思う。

ただし、日本経済の先行きは全く楽観できない。
青森県に本社のある中三という老舗百貨店倒産のニュースが飛び込んできたが、震災後の落ち込みを耐えきれない企業が、今後続出するだろう。
日経平均を構成する上場大企業はなんとか持ちこたえても、地域の中小は厳しい。
地域の中小の危機は、ひいては日本経済全体の冷え込みにつながる。

被災地の復興と原発対策を最優先に考えなければならない状況であり、地域の景気対策まではなかなか手が回らないが、同時に考えなければならない大きな課題である。

とりあえず、30日の株価の上昇は、期末を控えていい知らせであった。

そして、その瞬間が舞い降りた ~感動のサッカーチャリティーマッチ~ [ヨモヤ]

私は、根っからの野球ファンである。
野球は日本の文化だと思っている。
野球はスポーツの枠を超えて、日本に息づいていると思っている。

しかし、震災後の対応については、とても悲しかった。
選手一人ひとりの思いは、伝わってくる。
選手会長の新井の気持ちや、海の向こうから届けられたイチローの祈りもわかる。
ただ、セ・リーグの開幕をめぐるゴタゴタは、すべてを帳消しにしてしまうひどいものだった。

サッカーは素晴らしかった。
海外組からの心のこもったメッセージと具体的な行動、サッカー界としての思いを伝える活動。
その象徴が、昨日行われた「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」だった。
この試合のために、本田が、長友が、長谷部が、内田が、岡崎が、川島が、日本に帰ってきた。
それだけでもすごいことだ。
引き立て役になりかねないJリーグ選抜に、楢崎が、川口が、闘莉王が、中澤が、カズが、小野が、小笠原が、俊輔が参加し、全力プレーを見せてくれた。

カズがゴールを決めたらいいな、とは誰もが思ったことであろう。
しかし、スポーツの世界にそんなうまい話はない。
ただ、このメンバーのなかにカズが入ってプレーするだけで、満足である。
ただ、この試合の実現に向けた多くの人たちの思いが、辛く悲しい思いをしている人たちに届けばいい。

そして、その瞬間が舞い降りた。
カズのゴール。
それは、祈りが届いた瞬間でもあった。

もちろん、日本代表がカズに花を持たせたゴールではない。
絶妙の抜け出し、冷静な判断、高い技術力。
これまでにカズが積み上げてきたものが、凝縮されているようなプレーだった。
http://www.youtube.com/watch?v=A7m2TGv6SwY

絵に描いたような名シーン。
信じていれば、思いを持ち続けていれば、そんな瞬間が舞い降りてくることがある。

立派に戦った大垣日大 [ヨモヤ]

今年のセンバツで最大の注目を集めた高校は、間違いなく東北高校である。
震災被害を直接受け、ほとんど練習もできないなかでの甲子園入りは、判官びいきの甲子園ファンの応援を集めずにはいられない。

一方、やりにくいのは東北高校の対戦相手である。
戦うことが決まった段階で、ある意味ヒール確定となる。
私は、大垣日大の選手達が、普通どおりに試合ができるのかが心配になった。

しかし、私の心配など、年寄りの杞憂だった。
大垣日大の先頭打者の畑くんは、試合開始直後の初球を捕らえ、なんとホームランにしてしまった。
サイレンが鳴り止まない一点が入った。
これで、かなり吹っ切れたのではないだろうか。

勝負である以上、手を抜くなどもってのほかである。
同情するなど、失礼としか言いようがない。
きちんと全力で戦い、東北高校を叩き潰した大垣日大には、拍手を送りたい。

そして、東北高校の上村主将のコメントも立派だった。
戦いにくかったであろう相手チームに対する感謝の気持ちが述べられている。
「大垣日大は全力で戦ってくれて、うれしかった。くやしい気持ちはあるが、やれることはやった。
全力プレーはできた。それが伝わっていれば、うれしい」

是非大垣日大には勝ち進んでもらいたい。
それが、東北を励ますことにもなるから。

小売系のダメージは大きい [経済を眺める楽しみ]

地震から半月が過ぎた。
しかし、まだ被害の全容がわからない。
原発への不安も消えていない。
これだけ長く、しかも規模の大きい災害は、まさに戦後初である。
経済への影響も、計り知れない。

まちを眺めていると、徐々に客足は戻ってきているようには感じる。
休日の電車も埋まってきた。
外食産業も、一時の急激な落ち込みからは少し戻しているように思う。
しかし、小売系の企業にとっては、相当な減収になることは避けられないだろう。

春休みに海外や地方から東京に遊びに来る予定だった人たちのキャンセルが相次いでいる。
東北地方は言わずもがなである。
旅行業、輸送業は大打撃である。
また、不要不急の買い物は避けようとこれだけガンガン言われているなかでは、デパートで高級な春物を買おうという人は、さすがに減っているだろう。
なんとなく酒を飲むのもはばかられるなあ、という空気のなかでは、居酒屋系の企業は厳しい。送別会や歓迎会も自粛ムード一色である。

これだけの災害だから、多少の落ち込みは避けられないところだが、平常の生活に戻るまでに、持ちこたえられない企業も続出してしまうのではないだろうか。
本当に、厳しい状況である。

東京電力が書き換える世界の歴史 [ヨモヤ]

東北地方太平洋地震の規模は、想定を超えたものではあっただろう。
しかし、それにしても福島第1原発はもろく、その後の対応も残念ながら素晴らしいものではなかった。
この東京電力の対応が、世界の歴史を書き換えようとしている。

地震が起きる前、原子力発電は二酸化炭素を発生させないクリーンエネルギーとして注目されていた。
アメリカでは、景気対策としたいという思惑も働き、今後の建設促進が打ち出されていた。
電力需要の高まりが予想される中国でも同様である。
しかし、今回の原発事故で、そうした動きは白紙に戻されかねない。

ドイツでは、過去最大の25万人もが参加する反原発デモが行われたらしい。
こうした動きは、今後も広がっていくだろう。
あの日本でこうした事故が起きた、という衝撃は、他国にも広がっていくはずだ。

地震は避けがたいものであるし、それに伴う事故もある程度は仕方がない。
ただ、その後の東京電力の対応などを見ていると、日ごろの安全管理にも不十分なものがあったのではないかと思わされる。
人災、という声も聞こえている。
実態がどうであれ、今回のことで、原発抜きで、どのようにエネルギー供給をしていくべきなのか、世界が考え始めている。
歴史が、大きく変わっていくきっかけになりそうである。

祝!ヴィクトワールピサ ドバイワールドカップ制覇! [ヨモヤ]

競馬の世界もグローバル化している。
日本で強い馬は、国内で連勝を続けるだけでは評価されず、また馬主や調教師もそれでは飽き足らない時代となっている。
そして、目標となるレースはおおまかに言って次の3つ。
すなわち
ドバイワールドカップ
フランスの凱旋門賞
アメリカのブリーダーズカップ
である。

そのうちドバイワールドカップは、歴史は浅いものの、優勝で約4億8000万円という世界最高賞金レースであることも手伝って、世界の強豪が集まるレースとなっている。
これまで日本馬は、世界の壁にことごとく跳ね返されてきた。
それが今年、日本が苦しんでいる今年、とうとうその壁を突き破った。
優勝したのは、昨年の皐月賞と有馬記念を制したヴィクトワールピサ。凱旋門賞では思ったようなレースができなかったが、ここで一気に頂点に立った。
しかも、2着も日本馬トランセンド。これは目出度い。
最も期待を集めたブエナビスタが不発だったのが残念だが、これ以上を望んでも仕方ないだろう。

ヴィクトワールピサの角居調教師は、日本の若きリーダー
国内ではすでに一目も二目も置かれているが、この優勝で、世界にも大きく名を売ったことだろう。
失敗にもくじけず、コツコツ積み上げてきたものが身を結んだ。

鞍上は、日本人ではないが、日本でもお馴染みのデムーロ。
馬上で受けたインタビューで、涙を流しながら、
「信じられない!直線がすごく長くて、終わらないかと…。家族のみんな、ありがとう!日本のみなさん、ありがとう!」
と言ってくれた。

実際に、被災地におられる方で、このニュースで勇気付けられる人はあまり多くはないかも知れない。
しかし、それぞれの持ち場で日本人が誇りをもって戦い、結果を出していくことの意味は小さくない。
あとに続きたい。

さらにややこしくなった計画停電 ~東電さんは誰の声を聞かれたのだろう・・・~ [ヨモヤ]

停電は、とても不便である。
私の住んでいるところでも、すでに何回も停電になった。
「被災地のことを思えば」ということで、このくらいのことは我慢するが、ありがたい状況ではない。
食事や暖房くらいは辛抱すれば済むことだが、街灯や信号が消えてしまっているので、道路が非常に危険である。

しかし、まあ、電力が足りないのだから、協力するしかない。
多くの人も、「停電は困るなあ」と思いながら、この状況に対して積極的に協力している。

ただ、計画停電のわかりにくさはどうにかしてもらえないだろうか。
停電するとされていながら当日のギリギリまでわからなかったり、停電区域とされていながらされていないところもあったり。

こうした声に応えられた格好なのだろうか、東京電力は25日、地域ごとに交代で電気を止める計画停電のグループ分けを、新たに細分化して発表された。
これまでの5つの各グループを、都県ごとにA~Eの5グループにより細かく分け、全体で25区域とされたものである。
今後は停電する地域について「第1グループのA」などと小グループまで発表して周知されることになる。

これを聞いて、
「よかった」
「こういう変更を待っていた」
という人は果たしておられるのだろうか。
かえってややこしくなったと思われる方がほとんどではないだろうか。

利用者が強く感じているのは、
「やるのかやらないのかはっきりして欲しい」
ということである。
停電するとわかっていれば対処のしようもあるし、停電しないのであれば仕事もできる。
今回の発表は、そこには全く答えていない。
これまでは「第1グループをやるのかやらないのか」を気にしていればよかったが、今度は「第1グループのAはやるのかやらないのか」まで気にしなければならなくなる。
かえってわかりにくい。
正直なところ、何を意図されたのかさっぱりわからない。

また、お年寄り世帯一人暮らし世帯も増えているなかで、ホームページで公表していますと言われても、とてもそれで十分とは思えない。
突然の暗がりのなかで過ごされる心細さはいかばかりだろう。

今回の地震における対応で、東京電力への信頼は大きく傷ついた。
多くの苦情が寄せられているだろう。
いろいろな面で、東京電力の社員の皆さんが大変な思いをされていることも理解できる。
しかし、だからこそ、もっと利用者一人ひとりに寄り添った停電の仕方を考えていただきたい。
国民は、計画停電の必要性については理解し、協力している。
本当に利用者が求めていることについて、是非真摯に耳を傾けていただきたい。
切なる願いである。

あまりにも寂しかったセ・リーグの対応 [ヨモヤ]

ゴタゴタが続き、蓮舫さんをはじめ政治の介入まで許してしまったあげく、セ・リーグがようやく開幕の延期を決めた。
ここに至るまでのセの対応は、お粗末というより、寂しく、悲しい気持ちにさせられた。
プロ野球史上の汚点といってもいいだろう。

私はプロ野球が大好きだし、少しでも早い開幕を待ちわびている。
しかし、ファンからも選手からも歓迎されない強行になんの意味があるのだろう。

巨人の渡辺恒雄会長は
「開幕を延期するとか、プロ野球をしばらくやめるとかは俗説」
とおっしゃったと伝わっている。
プロ野球を愛するがゆえに声を上げている人たちのことをどう考えておられるのだろう。

巨人の滝鼻オーナーは、
「パが先行していろいろなことを決めているようですが、そうはいかないと思います。
交流戦の日程もどうなるかわからない。交流戦はもういらない、と(パが)言うならば、それはそれなりの考え方があるだろう」
と、交流戦を人質にとったような言い方をされて、なにやらけんか腰であった。

こうした発言を聞いていると、近鉄の身売りから1リーグ構想が生まれたときと、あまり考え方が変わっていないのだなと、ほとほと悲しくなる。
あのときのファンの嘆きや悲しみは、全く伝わっていなかったのだろう。

選手会の思いが、救いであった。
日本プロ野球選手会の阪神の新井貴浩会長は、
「12球団一丸で難局に向かっていかないと。このままじゃプロ野球界は駄目になる」
と訴えていた。
そして、
「あとは祈る気持ちで英断を待ちたい。必ず変わると信じている。これで変われなかったらこの先、プロ野球はどうなっていくのだろうと感じている」
と話した。
リーグの首脳は、「たかが選手」と思っているのかも知れないが、選手会の気持ちの方が、ずっと国民に寄り添っている。

心から喜べる、心から楽しめるプロ野球の開幕を待っている。
セもパもない。

ひょっとしたら今回のことでも、面子をつぶされたと感じて、頭にきているだけの首脳もおられるのかも知れない。
もしそうした方がおられるのだとすれば、なるべく早く球界から去っていただきたい。
そうでないと、こうした悲しい出来事がまた繰り返されないとも限らない。

高校野球史上に残る名宣誓 [ヨモヤ]

プロ野球の開幕は、いまだにゴタゴタしている。
センバツについても、やるべきかどうか、関係者は心底悩まれたと思うが、私はやってよかったと思う。
ここを目指して頑張ってきた球児たちの思いを大切にする意味もあるが、若者が全力でプレーをしている姿も人を元気づける。
「特別な大会」の幕開けである。

選手宣誓も例年以上の注目を集めた。
そして、その大役を担ったのは、一年生である。
どんな太い人間でも逃げ出したくなるようなこの大役を、創志学園の野山慎介主将は堂々と務め上げた。
以下は、宣誓の内容である。

私たちは16年前、阪神淡路大震災の時に生まれました。
いま東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地では全ての方々が一丸となり仲間とともに頑張っておられます。
人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えられると信じています。
私たちにいまできること、それはこの大会を精一杯、元気を出して戦うことです。
“がんばろう!日本”。
生かされている命に感謝し、全身全霊、正々堂々とプレーすることを誓います。

今回の大会の持つ意味を十分に理解した、立派な素晴らしい宣誓である。
発声も、かつてのような、
「宣誓!我々!選手!一同は!」
と短く区切ってがなりたてるものではなく、一言一言丁寧に声を出していた。

創志学園は初日で負けてしまい、センバツから姿を消すことになった。
しかし、主将の行った宣誓は、高校野球史上に残り続けるだろう。

首都決戦には今回も大注目 [ヨモヤ]

かねてから出馬が噂されていた東国原前宮崎県知事が記者会見し、24日告示の東京都知事選に無所属で立候補すると正式に表明された。
これで都知事選は主要候補が出そろった。
現職の石原慎太郎知事に、東国原氏、前参院議員の小池晃氏、ワタミ創業者の渡辺美樹氏らが挑む構図であり、震災対応中とはいえ、いやがうえにも盛り上がる。
もちろん、ドクター中松氏も参戦される。

4月には統一地方選挙が開催され、知事選挙も各地で行われるが、東京都知事はその持つ意味が違う。
経済規模はまさに国並みであるし、影響力を含めて考えると、東京は日本そのものという感じさえする。
各党もエース級を投入してくるし、注目度も破格となる。
過去4回の都知事選挙の結果を見ても、候補者の錚々たる顔ぶれに改めて感慨を覚える。

1995年:当選 青島幸男 氏、 2位 石原信雄 氏、3位 岩国哲人 氏、4位 大前研一 氏
1999年:当選 石原慎太郎 氏、2位 鳩山邦夫 氏、3位 舛添要一 氏、4位 明石康 氏
2003年:当選 石原慎太郎 氏、2位 樋口恵子 氏、3位 若林義春 氏、4位 ドクター・中松 氏
2007年:当選 石原慎太郎 氏、2位 浅野史郎 氏、3位 吉田万三 氏、4位 黒川紀章 氏

2003年、2007年は、石原知事の圧勝であったが、今回はどうなるのだろう。
人気・実力に衰えはないと思うが、多選批判や高齢への心配があり、オリンピックの誘致に失敗したことによる求心力の低下も指摘される。
また、東国春氏や渡辺氏の新鮮さは、都民にもアピールしそうである。

残念ながら、というべきか、私は都民ではないので投票権はない。だから、誰に入れようかと頭を悩ますことはない。
誰が勝ちそうか、といった予想をする立場にもない。
ただ、注目させていただくだけである。
勝ち負けだけではなく、どんな論戦が繰り広げられるかということからも目が離せない。
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