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書評「国家は破綻する」 [読書記録]

ラインハートさんとロゴフさんの共著による「国家は破綻する」を読んだ。
枕にできそうな大著で、読み応え満点だった。

要は、「国家は破綻する」ということである。
「今回は違う」とそのたびに思うが、結局同じことの繰り返し。
バブルははじけ、国家は破綻する。

日本への警鐘にもなっている。
しかし、むしろ日本人は、十分に国家破綻の危険性を十分に感じているようにも思う。
日本だけは潰れない、と思っている人はあまりいないのではないか。
それでいて、この赤字のたれ流し。
不思議なものである。
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首相の動向はもはや不条理劇のような気分にさえ・・・ [ヨモヤ]

国民に不人気な首相、というのは、これまでにいくらでもいた。
ただし、国民に不人気だから、悪い首相であるとは言えない。
野党に不人気な首相、というのは、普通である。
ただし、野党に不人気なのは、いい首相であり、人気がありすぎるからかも知れない。

しかし、
与党にこれだけ不人気な首相
与党にこれだけ退陣を待望される首相が、
これまでにいただろうか。

菅首相が記者会見を行い、
「私としては、第2次補正予算案の成立、再生可能エネルギー法の成立、特例公債法の成立が『一つのメド』になる」
とおっしゃった。
もともと、不信任案が出され、与党内でもかなりの同調者が出そうになったのは、菅首相ではこの難局を乗り切れないと多くの方が判断されたからだろう。
首相も、退陣を表明され、その場を乗り切られた。
法案の成立が一定のメドと、今からおっしゃる事に対して、頭に「?」が浮かぶ国民は多いと思う。

ここで行われた人事についても、与野党から批判が集中している。
「信頼できない」
「意図が見えない」
と、評判が非常に悪い。

しかし、菅首相の打つ手の筋が悪ければ悪いほど、法案の成立が遅れ、「一つのメド」が遠のいていく。
野党としても、一刻も早く退陣すべしと息巻きながら、首相が退陣の条件とする法案には賛成できない。
結果として、首相の在任期間が延びていく。

首相の意図が自らの延命にあるとは思いたくないが、現状は、退陣を表明されて求心力を失われたなかで、時間だけが経過しているように見える。

首相を批判するばするだけ、首相を利する結果になってしまう。
この政治の様子は、一種の不条理劇のようである。
もしくは、パロディのようにも映る。

しかし、これが日本の現実である。
震災、津波、原発と三重苦の危機に見舞われた日本の現実である。
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書評「100回泣くこと」 [読書記録]

中村航さんの「100回泣くこと」を読んだ。
帯には、「40万部突破」「発売から3年。驚異のロングセラー」の売り文句。

昨日はちょっと疲れていて、スカッとしたり、ジーンとできたりする本が読みたくなった。
本屋さんの中を、200ページくらいの文庫本で、染むような話がないかなとぐるぐる徘徊した結果、この本にたどり着いた。
ほかにも面白そうな本は何冊もあったのだが、「これも縁かな」と思って。

先入観なし、事前情報なしで読み始めたので、恋人病気で死ぬという、あまりにも古典的なストーリーに戸惑った。
愛する人が死んで、泣く。
いい、悪いではなく、ベタである。

職業は、エンジニアだったり、デザイナーだったり。
バイクが好きで、犬が好きで。
感情の起伏は小さいが、思いやる気持ちは人一倍。
文体は、村上春樹的。

私は、中村航さんの本を読むのは初めてなのだが、これはパロディなのだろうかと思ったりした。
ここまでステレオタイプな小説を書くのは、あえて素の挑戦なのか、はたまた手の込んだ風刺なのか。

別にパロディとして売れているわけではないのだから、普通の小説として読めばいいのだろうが、今も自分の中で消化しきれていない。
案外、パロディなのでは、などと思ってしまう。

それくらい、よくある話だった。
それくらい、引っかかるところのない文章だった。

何か裏テーマがあって、それを微妙にくすぐっているのだろうか。
よくよく読めば、毒がちりばめられているのだろうか。

そこまで知ろうとすれば、作者の他の作品にも当たらなければならないのかも知れない。
しかし、この本を初めに読んでしまった私としては、作者にそこまでの興味が持てないのも事実である。

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どうして復興国債に限って財源の明示を求めるのだろう [公会計]

借金をするのはよくないことだ、と多くの人が思っている。
できれば借金をせずに済ませたほうがいい、と多くの人が感じている。

まあ、そのとおりだと思う。
しかし、それも時と場合によりけりである。

個人の場合でいえば、家や車を買う場合、ポーンとキャッシュで払えないこともあるだろう。
そんなときは、ローンという名の借金を組む。
できれば借金を抱えたくは無いが、これが合理的な選択であろう。

事業を立ち上げるときも、お金を借りることは必須である。
通常、手持ちのお金だけでは足らない。
また、会社がさらに成長したいと思うときにも、効果的な借金の活用が求められる。

公共団体も借金をする。
ダムや高速道路のような大型公共事業を実施する場合、単年度では予算が調達できないし、その便益が次世代にも及ぶことから、国債や地方債の形で借金をすることは、法的にも認められている。

ただ、悪い借金もある。
それは、返せる目処もないのに、手持ちが足らないからと、ずるずる重ねる借金である。
ここ何十年もの国家財政の姿はまさにそれである。

震災需要に充てるための「復興国債」について、償還財源を明示すべき、とおっしゃる方が多い。
復興構想会議からの提言もそうした論調だったし、そのようにおっしゃる政治家の方も多い。
それは当然のことのようであるが、じゃあ、毎年たれ流している国債の償還財源はどこにどう明示されているのだろう、と思う。
例年の国債の発行額の方がずっと巨大であり、しかも拡散的に増えている。
こちらに手をつけないで、大至急、全国民的に、世代をまたがって負担すべき復興国際についてのみ、財源を明示する必要がある、と言われても、ストンと落ちはしない。

困っておられる方が、まだまだ大勢いらっしゃる。
復興にかかる財源措置は、筋良く、速く、行いたいものである。
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復興の財源は次の世代と分かち合うべきでは? [ヨモヤ]

東日本大震災復興構想会議から、提言が提出された。
震災から100日以上が経過しており、長期的に考えなければならないことももちろんあるが、目の前の課題に対応していかなければならないなかでは、もはやギリギリのタイミングだったと言えるだろう。

内容は多岐にわたってはいるが、他の報告書にあるような何百ページといったボリュームにはなっていない。
分量的には、ちょうどいいのではないだろうか。

さて、疑問に感じるのは財源手当の点である。
提言では、次のように書かれている
「復旧・復興のための財源については、次の世代に負担を先送りすることなく、今を生きる世代全体で連帯し、負担の分かち合いにより確保しなければならない。」
つまり、国債の発行ではなく、増税で対応すべきということである。
理由は、借金が多いから、ということのようだ。

私は、復興にかかる経費のように、長期間に受益が及ぶようなものこそ、国債発行になじむと思う。
こうした経費について、次の世代と負担を分担するのは、まさに分かち合いだと思う。
国債の積み上げを言うなら、問題とすべきは、通常の予算において、駄々漏れ状態で発行されている国債の方だろう。
復興で絞っても、当初予算で何十兆円もの国債発行では意味がない。

復興経費は、臨時的に発生した財政需要であり、その効果は長期に及ぶ。
まさに国債発行にぴったりとした内容だと思うのだが。
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まだ日本人の金持ちの方が多いんだ [経済を眺める楽しみ]

メリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメントとキャップジェミニが発表した「2011ワールド・ウェルス・リポート」によると、主たる住居などを除く個人資産が100万ドルを超えた富裕層が、全世界で前年比8.9%増の1090万人に達したのだという。
個人資産が8000万円以上の人が全世界で1000万人しかいないというのは、ちと違和感を覚えなくも無い。

ウォール街で働いている人間なら、ボーナスだけでそのくらい行くような話を聞くが。
アメリカのプロスポーツ選手は、軒並みそのくらいもらっているはずだが。
ロシアや中国や中東には、わんさとお金持ちがいるように見えるが。
ヨーロッパの人たちは、随分優雅に暮らしているように見えるが。

とにかく、この調査によれば、富裕層の数では、米国、日本、ドイツ、中国の順なのだそうだ。
中国の躍進が目立つらしいが、感覚では、もうとっくに負けているのか思っていた。
まあ、早晩、この順位も逆転されるだろう。

日本の場合、突出した金持ちの層を増やすより、社会全体が将来の不安なく暮らせる方がいい。
政策の後押しが必要なのだが、今は・・・・・・・。
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キングオブコントに注目 [ヨモヤ]

キングオブコント2011の開催決定が発表された。
今から、楽しみである。

初回を見たときは、「こりゃどうしようもない大会だ」と思ったものだった。
採点方法が全くピンと来なかったし、何よりネタが面白くなかった。
どの組にも、ほとんどくすりともできなかった。

だが、回を重ねるごとにレベルを上げてきた。
M-1なき今、キングオブコントは、お笑いの頂点を決める大会のひとつと言っていいのではないだろうか。

特に、去年のレベルの高さには驚いた。
優勝したキングオブコメディはもちろん、2位のピース、3位のTKO、4位のジャルジャルと、みな出色の出来だった。
ラバーガールやしずるも悪くはなかったから、ほとんど全組(エレキコミックを除く)に笑わせてもらった。
爆笑率は、M-1を超えたといっていい。

開催記者会見によれば、去年高得点だったコンビが多く出るようである。
また笑わせて欲しい。
アームストロングトータルテンボスといった実力者の出場も期待する。
できれば、M-1のスリムクラブのような、思わぬ伏兵が出てくると楽しい。

秋が待ち遠しい。
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総理の真意を総理の言葉で聞きたい [ヨモヤ]

日本では、政治家を揶揄したり、軽視したりすることが一般的になっている。
「政治に絶望」というフレーズも決まり文句である。
ただ、新聞や本を読むと、どこの国でも政治家への風当たりは強いようだ。

しかし、選挙に勝ち続け、党の中での地位を高め、大臣にまで登りつめるというのは、並大抵のことではない。
人望も、忍耐も、人間力も必要とする。
総理大臣となれば、なおさらである。

だから、私は総理のことを信じたい。

ここに来て、国会の会期延長などで、政治が混乱している。
国民にとっては、自ら退陣を表明された菅総理の真意がわからず、戸惑うばかりである。
新聞などでは、「露骨な延命策」などと批判されている。
読売新聞に至っては、
「『最小不幸社会』を目指したはずなのに、『宰相』による不幸社会に陥ってしまっている。」
とまで書いている。

総理の真意を、総理の言葉で聞きたいと思っているのは私だけではないはずだ。
退陣を表明された身として、何にこだわり、何を成し遂げようとされているのか、直接語りかけていただきたい。

国のトップにある方を、国民が信じられなくなっている状況は悲しい。
総理に対して国民が敬意を払えないのでは、その国の先行きはあまりにも暗いと思う。
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パ・リーグファンは溜飲を下げたけれど、セは恥ずかしいと思わないのだろうか・・・ [ヨモヤ]

プロ野球の交流戦が終了した。
結果、優勝はソフトバンク
これで、交流戦が始まってから、7年連続でパリーグのチームが優勝したことになる。
そして、リーグ対抗で見ても、パ・リーグが78勝57敗9分けと、昨季に続いてセ・リーグに大きく勝ち越した。
パ・リーグファンの私としては、ご満悦の結果である。

しかし、これだけやられて、セ・リーグのフロントや選手はどう思っているのだろうか。
恥ずかしいと思わないのだろうか。

プロ野球ファンは、ひいきのチームを応援すると同時に、最高レベルの技術を見に来ている。
個々のチームの強弱はあるにしても、両リーグが同レベルの品質を提供するというのが、最低限果たすべき役割だろう。
その前提が、これだけ毎年やられるとなると崩れてしまっている。
つまり、セの試合を見に行く人は、レベルの低い試合を見せられているというわけである。

セは、ファンに申し訳ないと思わなければいけない。
もっと悔しがらなければいけない。

いろいろな分析はあるだろうが、セのチーム力が巨人、中日、阪神と、それ以外の3チームに二極化してしまったことが、弱体化のひとつの要因という指摘は、納得性のあるものだった。

過去3年間のクライマックスシリーズにおいて、パでは全6球団が進出経験を持つ。
内訳は、日本ハムが2回、西武が2回、ソフトバンクが2回、ロッテが1回、オリックスが1回、楽天が1回となる。
すべてのチームがそれなりに強く、3位くらいなら安泰というチームはない状況である。
一方のセは、かなり偏っている。
つまり、中日が3回、巨人が3回、阪神が2回、ヤクルトが1回である。

資金面などで難しいところはあるのかも知れないが、広島横浜といったチームは、下位に甘んじることが定番となっている。
こうしたチームの奮起なしでは、リーグのレベルも向上しないということか。

セのチームは、ファンのためにもやられっぱなしではいけないという、ごく当たり前のことを今一度思い出してもらいたいものである。
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JR東日本だけではないけれど ~まさかのときに問われる企業の真価 そして、それは語り継がれる~ [ヨモヤ]

JR東日本の清野智社長が、東京都の石原知事を訪ね、東日本大震災当日の対応について謝罪した。
清野社長が
「本当に申し訳ないと思います」
と謝罪したのに対し、
石原知事は
「本当に申し訳ないことだね。ここで話すのでなく、世間に言ってくださいよ」
と返した。
超大企業のトップが、直接こうした厳しい対応をされることも珍しいが、確かに今回のJR東日本の対応には、首をかしげざるを得ない点が多かった。

震災当日、JR東日本は、早々に終日運休を決めてしまった。
その日のうちの復旧は難しいと判断されたのだろうが、帰宅困難になる人たちのことをどのくらい考えたのだろう。
石原知事がおっしゃるように、他の私鉄はその日のうちに開通するように頑張っていたのに、JRがこの対応では、混乱に拍車をかけたといわれても仕方がない。
また、駅のシャッターを閉めて構内にいる人々を外に出したことについては、あまりにも冷たい仕打ちだったと思う。
多くの公共施設が帰宅困難者を受け入れているなか、これはいただけなかった。
さらに、この日の謝罪も、震災から100日以上たってから。
せっかく民間企業としてしっかり業績を上げているのに、こうした対応だけで、「親方日の丸体質が抜けていない」と言われてしまう。残念なことである。

大震災のような「まさか」のときにこそ、企業の、人の、真価が問われる。
それは瞬時の判断になるが、記憶は長く残り、永く語り継がれる。
今回のJR東日本の対応も、ずっと言われ続けるだろう。
そして、ディズニーランドのように、素晴らしい対応をしたところも、伝説として語り継がれる。
この差は、天と地の違いである。

日ごろ、お客様に対してどういう思いで接しているか、「まさか」のときにそれが問われるのだろう。
JR東日本だけでなく、すべての企業、団体が、改めて考え直しておきたいものである。
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