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どうしてもしっくり来ない日本ハムの敗退 [ヨモヤ]

クライマックスシリーズが好きだ。
短期決戦で優劣が決まってしまうことに対し、ペナントの意味が失われるなど、いろいろな意見が出されるが、ガチンコ真剣勝負の面白さがクライマックスシリーズには詰まっている。
7試合ある日本シリーズより、むしろファーストステージの方がピリピリしている。

ここまで両リーグで4試合行われているが、例年通りの緊迫した試合になっている。
やっている方は大変だろうが、見ている側は実に面白い。
セは最終戦にもつれこんだが、さてどうなるだろう。

試合内容はともかく、どうにもしっくり来ないのは日本ハムの敗退である。
シーズン途中に梨田監督の退任が発表されたというのもしらけさせる要因のひとつだが、それ以上に納得できないのがペナントレースでの西武との最終戦である。
この試合、西武は勝たなければ3位に滑り込めない大事な試合だった。
また、勝っても、オリックスがソフトバンクに勝つか引き分けなら4位になってしまう瀬戸際だった。

それほどの大切な試合だったのに、日本ハムの先発は吉川。
その日まで0勝4敗のピッチャーである。
ローテーションでやむを得ない状況であったなら仕方がないが、本来ならダルビッシュが投げる日だった。
一方のオリックスは、ソフトバンクの先発である最多勝のかかったホールトンとの対戦を余儀なくされていた。
西武、オリックスとも最終戦、西武の奇跡の逆転3位という劇的なシチュエーションだったのだが、この先発投手が発表されて、気持ちがなえてしまった。
オリックスとしては、実に納得できない心境だっただろう。
ダルビッシュにも最多勝がかかっていたのである。
ローテーションどおりきちっと投げてほしかった。

あえて深読みすれば、クライマックスシリーズには西武が出た方が、日本ハムとしては組しやすいと考えていたのだろうか。
だから、あえて勝ちに行かなかったと。
それで結局西武に連敗では、なんのことだかさっぱりわからない。

せっかくのクライマックスシリーズ、変な邪念なく見たいのである。
日本ハムの終盤の迷走ぶりは、せっかくの試合に水を差した。
札幌のファンたちも、釈然としない思いではないだろうか。
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効率化に反対する人がよくおっしゃること [ヨモヤ]

私は、テレビ東京の番組が好きだ。
あまりテレビを見ないだし、夜も早く寝てしまうので、見ている番組の数は限られているが、テレビ東京のシェアは高い。
「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」という定番のほか、「ソロモン流」もたまに見るし、朝の「モーニングサテライト」は、私が最も大切に思っている番組である。
また、「銀魂」があのような形で放送できるのは、テレビ東京だけだろうと思う。

そんなテレビ東京さんの土曜の昼の硬派な番組に、「田勢康弘の週刊ニュース新書」がある。
こちらも、毎週ではないがちょくちょく見ている。
今週のテーマは、市町村合併だった。

仕事柄非常に興味深い題材だったのだが、残念ながら掘り下げが浅くて消化不良だった。
私も平成の大合併が成功だったとは思っていないが、限界集落の増加の原因に市町村合併を直接結びつけてしまうあたり、あまりにも乱暴で、ちとがっかりであった。

さて、内容を離れて気になったのは、番組の中でのナレーション。
おそらく田勢さんの意見ではないと思う。
正確ではないが、意味としてはこんな感じだった。
「効率化だけを優先する考え方が正しいのか」
「効率化できればそれでいいのか」

私は、そもそも市町村合併が効率化につながっているとは思っていない。
だから、「?」と感じたのは、こうした言い方自体についてである。

小泉改革に反対する方の中にも、こうした理解のしにくい極論に走られる方が大勢おられた。
「行政をもっと効率化しなければならない」と主張すると、
「効率化できれば、なんでもいいのか」と反論される。
「効率化できれば、少数は切り捨ててもいいのか」
「効率化できれば、弱者はどうなってもいいのか」
なんでもいい、などと誰も言っておらず、前向きな提案をしようとしているだけなのに。
切捨て論に至っては、ためにする理屈としか考えられない。
しかし、多くの場合、大真面目での反論だから厄介である。

どういうものなのか、「効率化」に反対される方が世の中には多くおられ、その論法は大体似通っている。
極論に走られるのと、必ずしも因果関係がはっきりしていない「弱者」を引き合いに出されるというパターンである。

こうした思考停止は、不毛であり、不幸である。
うまく、共通の土俵に乗れないものだろうかと、いつも思う。
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語り継がれるセントルイスの夜 ~ワールドシリーズの奇跡~ [ヨモヤ]

プロ野球には、語り継がれる試合というのがある。
日本で言えば、
10.19 ロッテ対近鉄 伝説のダブルヘッダー
10.8  中日対巨人 国民的行事
だろうか。

メジャーで有名なのは、1975年のワールドシリーズでレッドソックスのカールトン・フィスクが放ったサヨナラホームランである。
もう40年近く前のことだが、いまだにボストンの人たちはそのホームランを思い出すという。
ひとつの歴史として根付くのであろうか。

そして、今年のワールドシリーズでも、後世に語り継がれる試合が生まれた。
レンジャーズが王手をかけて迎えた第6戦。追い込まれたカージナルスが見せた粘りは、野球史上に残るものだろう。
試合は、延長11回、サヨナラホームランで決着がついたのだが、それまでのイニングがすごかった。
9回裏は2アウトから2点差を追いついた。
10回裏も、再び2点差をつけられたところから、また追いついた。
映画のような、野球漫画のような展開だった。

今日、第7戦が行われる。
どちらが勝つかはわからないが、第6戦が伝説になることは間違いない。
セントルイスの人たちは、なにものにも変えられない宝物を得た。

さて、ほぼ勝利を手にしていたレンジャースとしては、痛い敗戦であった。
終盤に出てくるピッチャーが、誰もが力不足に映った。
このメンバーに上原も建山も入れなかったのかと思うと、そこは残念である。
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上場企業がこれでは・・・ [経済を眺める楽しみ]

東京証券取引所が、上場する全企業を対象に、社内の法令順守(コンプライアンス)体制の再確認を徹底するよう要請したと発表した。
今さらの感もある要請だが、オリンパスに大王製紙と、企業統治のあり方が問われる事例が続出しては、東証としても何か言わざるを得ないというところだろうか。

それにしても、オリンパスも大王製紙も、疑義が持たれる額の大きさに驚く。
オリンパスはざっと700億、大王製紙も100億などの数字が出てくる。
権力を持った人が何千万円か流用してしまった、という話なら現実感もあるが、ここまで巨額の不適正な支出が、どうして止められなかったのだろう。

こうなると、もちろん監査の責任も問われる。
企業が隠す気になればなかなか監査でそれを見破ることはできない、などと言われるが、そう認めてしまったら監査の必要性自体が否定されてしまう。

投資家は、企業が発表する決算資料を正しいものと見て意思決定をしている。
上場企業は、それだけの責任を負っているし、その自覚を持っていると信じているからだ。
そうした前提が崩れてしまうと、投資家の心理も冷え込まざるを得ない。

はからずも同時期に明るみになったオリンパスと大王製紙の責任は重大である。
きっちりと膿を出し切り、事実関係を正しく、わかりやすく示してほしい。
うやむやでは、不信感が募るばかりである。
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平日午後のファミレス [経済を眺める楽しみ]

普段、通勤電車に揺られて職場まで行き、同じ経路で帰って来るという生活をしている。
土、日は、いろいろなところに出かけるが、平日の姿ではない。
いつもと違う行動をすると、いつもと違う光景に出会い、新鮮である。

平日の午後3時ごろ、街道沿いのファミレスに入る機会があった。
普段はあまりしない行動である。

食事時からはかなりずれているし、繁華街にあるわけでもないので、静かに本が読めるだろうと思ったのだが、あにはからんや。大勢のお客さんがおられた。
客層は、ほぼ例外なく女性。
しかも、50歳以上の方がほとんどとお見受けした。
6人7人という大きなグループで、楽しそうにお茶をしておられる。
公民館でのサークル活動の帰りなのだろうか。

節約志向、とよく聞く。
消費が萎縮している、と報道される。
しかし、午後のファミレスには、人生を謳歌する女性が大勢おられた。

各グループ、ファミレスで軽く2時間は粘っておられるようだった。
ドリンクバーというシステムは、彼女たちにはもってこいである。
店側としても、ランチ時と夕食時の間を埋めてくれるありがたいお客様だろう。

何と言うこともない光景だし、特に驚くようなことでもないのだが、「ふうむ」と思った。
これも経済である。
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農業を守ることと農家を守ること [ヨモヤ]

TPPへの反対論が勢いを増しているという。
多くの署名が集まり、交渉への参加自体を阻もうとされているようだ。

反対意見には、アメリカの思惑への疑問や、医療・保健分野への拡大懸念を加えられる人が多いが、実際に反対してる国会議員の方の多くは、要は農業への配慮ということにつきるだろう。

確かに農業には、自然保護の観点や食糧安全保障という要素も含まれるので、単に競争にさらせばいいというわけではない。
一方で、日本の農業を守れ、と主張しながら、実際には現在の農家の方々を守ることしか考えていない傾向も見受けられる。

農業は、次代の成長産業として有望だと思う。
多くの人や企業に参加してもらいたい。
今の仕組みでは、現在農業をしておられる方のみが、プレイヤーとなっているが、これをもっと増やさなければならない。

農業を守ることが必要であればあるほど、すぐれたプレーヤーを集めるべきである。
すでに農業に夢を無くしている人には、退場願ったほうがいい。
農業がネックでTPPの交渉にすら入らないのだとすれば、それはちょっとさびすぎるのではないかと思う。
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予想以上に燃えた八重樫の世界奪取 [ヨモヤ]

WBAミニマム級タイトルマッチが行われ、挑戦者で同級4位の八重樫東が、チャンピオンのポンサワン・ポープラムック(タイ)を10回2分38秒TKOで破り、王座を奪取した。

この試合、テレビ東京は中継局とあって懸命に前景気をあおっていたが、正直それほどの注目度があったわけではない。
二度目の世界挑戦となる八重樫に高いネームバリューがあるわけではないし、王者との深い因縁があるわけでもない。最軽量のミニマム級とあって、KO決着も望みにくい。

また、試合展開も、戦前にかなり読めていた。
つまり、追うチャンピオン、足を使うチャレンジャーという構図である。
ひたすら前に出るチャンピオンに対し、アウトボクシングを得意とする八重樫。
どこまで距離をとって戦い続けられるかという点が、八重樫の勝機を左右すると思えた。

試合の序盤は、予想どおり。
八重樫が足を使い、的確にパンチを当てる。
チャンピオンは、ひたすらプレッシャーをかけてくる。
お互いが想定していたとおりの展開。

しかし、6ラウンドあたりから、八重樫が足を止めて打ち合いに応じ始めた。
この変化は意外で、打ち合いに応じざるを得ない状況に追い込まれているのかと心配した。
見ている方には面白いが、チャンピオンの土俵に上った格好である。

6,7,8ラウンドと、打ちつ打たれつの壮絶な展開で、どちらが倒れてもおかしくない試合になった。
八重樫が押しているのだが、チャンピオンの一発で立場が入れ替わってしまう。
ボクシングの醍醐味ともいえる殴り合い。
「クレバーに戦いたい」と言っていた八重樫とは全くの別人が、リングの上にいた。
結果、相手の土俵で殴り勝ったのだから、満足度も大きいだろう。

これで、日本ジム所属の現役世界王者は史上最多タイの7人となった。
もちろん、階級が増えているし、暫定王者だのなんだのが何人もいる時代だから、過去と単純な比較はできないが、「ハングリー精神がなくなった」などと言われる時代に、嬉しい数字ではある。
これだけチャンピオンがいれば、毎月防衛戦が見られる。
燃える機会が増えそうだ。
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なかなか噛み合わないTPP議論 [ヨモヤ]

TPP参加の是非についての議論が、与野党の枠を越えて盛り上がっている。
野田首相は参加に前向きだが、民主党内でもかなりの異論があるようだ。
自民党内も、賛成反対の旗色が明確ではない。
谷垣総裁が
「全体の協議もしないことでいいのか。協議しながら国策、国益にかなうか判断しないといけない」
と述べられ、交渉には参加すべきだとの考えを示されたのに対し、参加を前提とした発言に、党内から批判の声も上がったという。

この日曜も、各種の討論番組などで、TPP参加の是非についての議論がなされていた。
単純な与野党対立の構図ではないところが面白いといえば面白いのだが、議論がいまひとつ噛み合っていない感じも受けた。

賛成の方々は、
「なにはともあれ、議論に参加しなければ始まらない。心配される農業の分野についても、このまま衰退していくのを座して眺めているくらいなら、国際的な競争に参加するなどの刺激策により、思い切ったてこ入れをはかっていくべきだろう」
というような意見である。

反対の方々は、
「そもそもTPPの枠組みは、貿易ルールのアメリカ化に過ぎない。日本がわざわざそこに乗る必要はなく、貿易の自由化を図りたいなら、韓国のようにFTAを広げていけばいい」
とおっしゃる。

私は、とりあえず交渉の枠組みには入り、日本の主張するべきところは主張し、どうしても折り合えない点は断固として拒否すればいいと思うのだが、反対の方々は、交渉に参加してしまうとなし崩しに仕組みに取り込まれてしまうことを心配されるようだ。

また、保険医療分野や食の安全について、賛成派の方々は、TPPで議題に上がることはほぼ考えられないし、議題にされたからといって、わざわざレベルを下げるような内容にされるはずはないとされる。
この件についても反対派の方々は、もしTPPに参加すると、国民の安全が侵される可能性があるとの理由で否定的である。

聞いていて、互いの主張が理解できないことはないのだが、どうにも噛み合っていないことが歯がゆい。
現在の生産者だけではなく、この先の日本の行く末をも見通した議論になっていってほしい。

この話が持ち上がってから、もうかなりの時間が経つ。
今になって、「性急に結論を出すべきではない」という意見だけはご勘弁願いたい。
もう検討の時間は、かなりとられた。
リスクをとって意思決定を行う段階である。

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建設的な議論を期待したい「提言型政策仕分け」 [ヨモヤ]

一時は、
「民主党政権下で唯一のヒット」
とまで言われた事業仕分けであるが、今ではすっかり影が薄くなっている。
その要因は、
思ったほどの効果がでなかったこと、
朝霞の公務員宿舎に代表されるように仕分けの結果が実際にはあまり繁栄されていないこと、
スーパーコンピュータやはやぶさの快挙など仕分け結果と相反するような事例が生まれていること、
など様々である。

政府の内部でも、いろいろな意見があったのだろう。
「事業仕分け」はその名前を変えて、「提言型政策仕分け」として実施されることとなった。

もちろん、名前だけではなく、その目的ややり方も変えていかれるのだと思う。
最初の事業仕分けのときは、政権交代直後ということで、それまでの政策を批判することに一定の意味合いはあったのだろう。
しかし、民主党政権に移行してから2年が経っており、現段階で、この仕組みがおかしい、この事業は無駄だと官僚をつるし上げても、それを進めているのは現政権であるから、批判はそのまま自分達に返ってくる。

そうしたことを踏まえてであろう。
政策仕分けでは、民間有識者と与党議員の仕分け人が、国の政策課題の方向性について公開の場で各府省の担当者と議論し、改革案を提言する形になるという。
これで建設的な議論になればいいが、心配も多い。

まず、与党議員と官僚が対する形になってしまわないだろうか。
与党議員と官僚は、政策担当者として同じ側にいるはずなのに、官僚が「なぜこんなことをしているのか」「どうしてこんなことができないのか」などと、民間有識者とタッグを組んだ与党議員から責められる光景が目に浮かぶ。
議員さんとすれば、テレビの前でいいところを見せたい気持ちもあるだろうから、役所に厳しい態度を示す人が出てきそうである。
責任を取るべきは政治家であるのに。

また、官僚がきちんと反論できる仕組みとするのだろうか。
事業仕分けの際には、一切反論を許さない空気があった。
あのパターンで進められてしまうのであれば、とても建設的な議論にはならないだろう。

与党国会議員の「仕分け人」として、民主党の仙谷由人政調会長代行と辻元清美政調副会長が入られるとのことである。
論客として知られるお二人であるから、きっと熱い議論になるだろう。
しかし、相手をやり込めることに意味のある場ではない。
そのことは、これまでの仕分けで十分ご承知であろう。

是非、前向きで建設的な議論をお願いしたい。
本音の議論の積み重ねが、明日を作っていくのだから。
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今年のパ・リーグのMVP [ヨモヤ]

まだ少し試合は残っているが、プロ野球のレギュラーシーズンは、概ね終了した。
これからは、クライマックスシリーズ、日本シリーズとなる。

さて、個人的にちょっと気になるのがパ・リーグのMVPである。
通常、MVPは優勝チームから生まれるものであるが、ぶっちぎりで優勝した福岡ソフトバンクには、突出した成績を残した選手がいない。

ホールトンの19勝は、普通の年なら大威張りだが、防御率1.51で16勝のチームメートの和田と比較して、それほどすごいとは思えない。
リリーフ陣も、馬原の不振を埋めるために平均して頑張った感じである。

野手では、両リーグでの首位打者という快挙を達成した内川が筆頭だが、途中戦列を離脱して30試合もの欠場があるところが痛い。
本多や松田は立派な成績だが、MVPには遠いだろう。

私は、もともと、MVPは優勝チームということにあまりとらわれず、その年最も素晴らしい成績を残した選手に与えられるべきと考えている。
そこからすると、今年のパ・リーグで出色の働きをしたのは、楽天の田中と西武の中村の二人だろう。

楽天の田中の、19勝、防御率1.27というのは驚異の成績。
完投14、完封6というのも、すごい。
しかし、今年は統一球の影響で、極端な投手上位だったことも忘れるわけにはいかない。
パ・リーグでは、防御率1点台の選手が4人も生まれた。セ・リーグも3人である。
通常の年なら、ダントツである田中の成績も、今年に限るとずば抜けたものではなくなる。
沢村賞は間違いないと思うが。

もう一人の西武の中村は、統一球へのバッシングを抑えた救世主といえるかもしれない。
ちゃんと打てば飛ぶのだ、ということを証明した。
彼がいなかったら、統一球への批判はもっと高まっていただろう。
中村の本塁打数48は、2位の松田の25本のほぼ倍。
ロッテのチーム本塁打が46本だから、一人で超えてしまっている。
この突出ぶりは異様である。
まさに最優秀な成績といっていいと思う。
打率が2割6分台というのはちょっと物足りないが、それを補って余りある。

MVPの投票は、記者に委ねられる。
球史に残る中村の突出は、MVPとして評価すべきと思うのだが、いかがだろう。
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