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姉妹都市だからこそ議論をという河村市長の主張に共感 [ヨモヤ]

私は、それぞれの国における歴史認識というのは、どうやったって交わらないと思う。
日本とアメリカは、何食わぬ顔で同盟関係を維持しているが、アメリカ人の多くは原爆の投下を肯定的にとらえているという。
一般市民を無差別に殺戮した東京への大空襲などについても、罪の意識はまるでないだろう。
日本人としては到底納得できないが、これが交わることはおそらくないのではないか。

日本と韓国、日本と中国は、近くにいるだけに一層複雑である。
日本人としてはいろいろと言いたいこともあるが、お互いが納得できる形での歴史認識は永遠に無理だろう。
なんとかかんとか折り合いをつけてやっていくしかないのだと思う。

名古屋市の河村たかし市長の南京事件を否定する発言が波紋を広げている。
友好都市提携を結ぶ中国南京市は当面の交流停止を表明し、政府レベルを巻き込んだ騒動につながりそうである。
日中間に波風が立つのはできれば避けたいところであるが、
「真の友好のためにも事実を明らかにする必要がある。中国共産党の方が来たので、裏ではなく堂々と言おうと思った。もし私が間違っていれば、議論の場で言ってもらいたい」
という河村市長の思いは受け止めたい。
河村市長は、友好関係を解消しようとされているのではなく、
「姉妹都市だから『真実』を言わなくてはいけない。社会的使命を感じる。この問題だけはきちんとして、日本の将来の子どもたちのためにプレゼントしたい」
という気持ちであるという。

はじめに書いたように、この問題で中国が歩み寄ることはないだろう。
検証作業を開始するということもありえないと思う。
河村市長は、
「話し合うのもいかんというのは、いくらなんでもどうかと思う」
とおっしゃったらしいが、話し合うつもりはないだろう。

政治家が注目される発言をすると、すぐに「ポピュリズム」などと批判したがる人がいるが、今回の河村市長の発言は、人気にはつながらない。
ただ、日中関係の未来を考えられ、信念を述べられたということだろう。
真の友好関係を築くためには、率直にものを言い合える間柄でありたい。
その理想はそのとおりだと思う。
おそらく、河村市長の思いは中国には届かないだろうが、こうした懸命の訴えがいつか実を結ぶことがあるかも知れない。
そんな夢を見る。
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