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横綱の立ち会いの変化が「是」のはずがない [ヨモヤ]

大相撲の横綱審議委員会が、東京・両国国技館で定例会合を開いた。
席上、秋場所で横綱昇進後初優勝を果たした鶴竜が、立ち合いで変化したことなどについて話題になったという。
ご覧になっていない方も多いと思うが、問題の一番は14日目の稀勢の里戦である。
稀勢の里は、前日の照ノ富士戦に勝利し、初優勝への可能性を大きく手繰り寄せており、注目の大一番だった。
鶴竜はこの相撲で、不成立だったものも含めて2度続けて立ち合いで変化した。
相撲をあまりご存じない方は「変化」ってナンジャラホイ、とお思いになるかも知れないが、要は立ち会いの際に、ぶつからないで逃げた、ということである。
2回続けて横綱が逃げるというのは、おそらく前代未聞で、鶴竜は勝負には勝ったが、館内には祝福の声よりブーイングが広がった。

これに対して守屋秀繁横審委員長は
「勝つために最善の手段でやったのだろう」
と理解を示されたという。
各委員からは
「禁じ手ではないので勝つためにやっても仕方ない」
「横綱として好ましくない」
など賛否両論があったという。

立ち会いの変化については、ルールで禁止されたものではないから、別に構わないのではないかとの意見がある。
変化にはリスクもあり、むしろ勇気のある戦術ではないか、と指摘する方さえおられる。
実際、今場所の鶴竜対稀勢の里戦においては、変化は成功したとは言えず、その後土俵際まで追い込まれており、付け込めなかった稀勢の里に甘さがあったと思う。

しかし、禁じ手でないから構わない、と言ってしまっては、横綱の品格も何もなくなってしまう。
勝てばいいのなら、横綱審議委員会も不必要であり、単に勝敗数で昇進を決めればいい。

「横綱相撲」を辞書で引くと、
「正面から相手を受け止めて圧倒的な力の差を見せつけて勝つこと。」
とされている。
正面から相手を受け止めるのが横綱の相撲の前提であり、それができないのであればそもそも横綱を名乗ることはできないのである。
ボクシングなどの「チャンピオン」と、相撲の「横綱」は別物ととらえるべきであろう。

相撲は格闘技であるとともに、プロとして興行を行っているエンタテインメントでもある。
その主役が、クライマックスで客の不興を買うような振る舞いをしてどうするのか。

だから、横綱審議員会には、鶴竜の変化に対して、はっきり「非」であることを告げてほしかった。
是非を論じるまでもなく、注目の大一番で逃げまどうなど、横綱として決してあるべき姿ではないことを告げてほしかった。
禁止されていない、勝てばいい、という思考停止は寂しい。
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「LIFE! 〜人生に捧げるコント〜 」は続くだろうか ~シリーズ3は外れの回も少なからず・・・~ [ヨモヤ]

内村光良さんによるNHKのコント番組
LIFE!~人生に捧げるコント~」
のシリーズ3が終了した。
しかし、これで完全に打ち止めというわけではなさそうだ。
NHKの板野裕爾放送総局長が、
「復活を期待する声は多い。普段はNHKを見ない若い人を中心に好評と聞いています。また、いずれかは復活してくれるんじゃないかと期待しています」
とおっしゃっているからである。
一時休止、という感じだろうか。

ファンからすれば、終わってしまうのは寂しいから、休止というのは朗報だが、今シリーズは当たり外れがあったような気がする。
あまり面白くない回も少なからずあった。
特に、「イカ大王」や「まっすぐ彦介」「カッツ・アイ」といったシリーズものが、正直つまらなかった。
キャラだけで持たせてしまう本が散見され、失礼ながら、安易であるように感じられたこともたびたびあった。
こうしたコントについては、ビデオ見るときは毎回飛ばしていた。

毎週、しっかり練られたコントを作るのは、途方もなく大変な作業であろう。
出演者だけではなく、スタッフにかかる負担も並大抵ではないと思う。
だが、「LIFE!」は、その過大な期待に応えていたからこそ、信頼を得ていたのだと思う。
「宇宙人総理」や「囲み取材」といったシリーズものにも、面白い回がなかったわけではないが、個人的にはできる限り新作に挑戦してほしかった。

残念ながら最終回も面白くなかった。
救いは、最終回の前の回が面白かったことである。
もし次回シリーズがあるのなら、月に1回の放送でいいから、濃い内容にしていただけたらと願う。
西田尚美さん、星野源さん、ムロツヨシさん、石橋杏奈さんらの出演陣とこのままお別れになるのは残念だが、キャラに頼ったシリーズものでなんとなく続けてしまったら、ガチのコント番組としてせっかくここまで築き上げてきた信頼が崩れてしまう。

頑張ってこられた関係者の方々には、心から敬意を表させていただきたい。
本当にお疲れ様でした。
そして、もし再開される際には、さらなるパワーアップをお願いしたい。
期待される苦しみとともに、期待される喜びをよくご存知なみなさんであろうと思うから。
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感動とまではいかなかった今年の「大食い王決定戦」 [ヨモヤ]

大食いの人が好きだ。
大食い番組が好きだ。
「もったいない」
「汚い」
「意味がない」
などのまっとうな理由で、大食い番組がお嫌いな方も大勢おられると思う。
至極当然の反応であろう。
ただ、私は好きである。
お嫌いな方には、是非チャンネルを合わせないでいただきたいと願う。
不快な思いになられるだけであろうから。

大食い番組と言えばテレ東である。
2015年は、元旦から大食い番組を放送し、私のような大食いファンを大いに喜ばせてくれた。
そして、その年の大食いの頂点を決めるのが、毎年この時期に放送される「大食い最強戦」である。
私はこの日を「大食いの日」と呼んでいる。

去年の大会は、「新世代最強戦」と位置付けて行われたが、今年の副題は「新絶対王者襲名戦」。
過去のジャイアント白田さんや小林尊さんのような、大食いを象徴するような人を生み出そうとする意気込みが感じられた。
しかし、残念だったのは、例年のことながら出場者がそれにふさわしいメンバーにならないこと。
もちろん、いろいろ事情があるのだろうが、「絶対王者」を名乗ろうとする以上、実力者を集めて欲しかった。
小林さんの参加は無理にしても、山本卓弥さんや木下智弘さんらには出てほしかった。
過去に菅原初代さんといった真の実力者を棚上げにしてしまったのも、絶対王者を決めようとする大会ではキズとなってしまう。

こんなことを書いても、普通の人にはなんのことだかわからないだろう。
そんなに熱くなるようなことではないとわかっている。
しかし、意味も意義もないことだからこそ、そしてそれをわかっていて放送し続けてくれているテレ東だからこそ、真の王者を決める大会としていただきたいのである。
テレビ的に、女性を増やしたい気持ちはよくわかる。
一般的な知名度の全くない男たちでは、いくらたくさん食べても、画的に訴えるものがないというのも理解できる。
ただ、大食いの人にあこがれを持つ身としては、新しい人の発掘も必要とわかりつつ、強い者だけでのガチンコ勝負が見たかったというのが本音である。

ステージを制して優勝された鈴木さんの力は抜けていた。
しかし、過去の王者に感じたような怪物めいたものはそれほど伝わってこなかった。
どうしても、あの人が出ていたらどうだっただろうとか、そちらを考えてしまった。
鈴木さんとしてみたら、そんなことを言われても困るだろうが。

残念ながら、2012年、2013年の大会で感じた充実感が今年はなかった。
また、来年に期待である。
大食いファンは、懲りることがない。

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日本より韓国の若者の状況の方が厳しそう ~「7放世代」という言葉まであるとか~ [ヨモヤ]

日本でも、若者の就職難や貧困が伝えられることが多いが、お隣の韓国でも状況は変わらないようだ。
いや、伝えられているところを鵜呑みにすれば、日本よりもっと厳しいようにうかがえる。

韓国といえば、その過酷過ぎる受験戦争がよく取り上げられる。
今時、学校の成績で人の将来をはかるのもいかがなものかとは思うが、そこで負けてしまうと未来が閉ざされるとあっては、しゃかりきにならざるを得ない。
しかし、受験戦争後も厳しい状況が変わらないのだとしたら、何を支えにしたらいいのかわからなくなってしまう。

少し前、韓国の若者は「3放世代」と言われていると伝えられた。
これは、厳しい生活のなかで、
恋愛
結婚
出産
をあきらめた人たちのことを指すのだという。
若者が恋愛をあきらめてしまったら、どんな人生になってしまうのだろう。
個人の人生も暗くなるだろうが、社会全体の活力も失われてしまいそうだ。

加えて、
マイホーム
人間関係
をあきらめた「5放世代」という言葉が生まれ、さらに、
「夢」
「希望」
まであきらめるという「7放世代」という表現さえあるという。

もちろん、こうした報道には、オーバーな面もあるだろう。
あるアンケートによると、若者の8割以上が、
「7つのいずれかをあきらめる」
と答えたという。
なかでも、結婚をあきらめているとの答えが多かったという。

韓国の出生率は、日本のそれさえも大きく下回る、1.2前後で推移している。
これがすべて若者の絶望の結果とは思わないが、社会として望ましい環境ではないことは確かだろう。

日本も、「お気の毒に」と言っていられる状況ではない。
若者が希望を持ち、誇りを持って暮らせるような国にしていかなければならない。
高齢化が進み、お先真っ暗だ、と国民が信じてしまっては、若者が希望を持てるはずがない。
若者が希望を持てるような政策の実施とそうした社会の実現。
それはできるはずのことであるし、そうでなければいけないことである。

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かなり趣が変わった「アベノミクス 3本の矢」 [経済を眺める楽しみ]

改めて言葉の意味を振り返ると、「アベノミクス」とは、第2次安倍内閣において掲げた一連の経済政策のことを指すものである。
安倍政権の政策全体を指すものではない。
アベノミクス開始前に10,000円を割っていた日経平均株価は、ここに来て下落傾向にあるものの一時は20,000円を超えた。
日本企業を苦しめていた円高は、1ドル=80円が120円になった。
大手企業を中心に、企業業績も大幅に改善した。

それでも、「個人の所得が伸びていない」「デフレの解消には至っていない」などなど、批判をする方は多い。
中にはうなずける意見もあるが、批判のための批判と見受けられるものもある。
世の中には批判しかできない体質の方も一定数おられるので、それはそれで仕方がない。
しかし、それまでの政権に比べて、経済重視の姿勢が鮮明であり、一定の効果を上げてきたことは事実である。

そのアベノミクスの中心政策が、いわゆる「3本の矢」である。
それらは、
・大胆な金融政策
・機動的な財政政策
・民間投資を喚起する成長戦略
の3つである。
このうち、日銀の金融政策を中心とする1本目の矢は的中したとされ、2本目の財政政策もまずまずと言われることが多い。
しかし、成長戦略には見るべきものが少ないというのが定説化している。
これからのアベノミクスの成否は、成長戦略にかかっていると言われていたのである。

そんななか、自民党総裁選の再選が決まった安倍首相が、「アベノミクス第2ステージ」と銘打って「新3本の矢」を放つことを表明された。
その3本は
・希望を生み出す強い経済
・夢を紡ぐ子育て支援
・安心につながる社会保障
である。

これを見て、「あれっ?」と思われた方は少なくないだろう。
もともとの「3本の矢」は、経済成長を促すための「手段」を掲げたものだった。
今回の「新3本の矢」は、経済成長のための手法を掲げたものではない。その意味で、アベノミクスとは一線を画しているようにうかがえる。
実際、安倍首相が示されたパネルにも、
「アベノミクスの果実を活かし・・・」
とされている。
また、今回示されたものは、「手段」ではなく「目標」であるようだ。

もちろん、子育て支援や社会保障の充実は非常に重要である。
それはそれで充実させていく必要がある。
しかし、「アベノミクス第2ステージ」とされる以上、もっと経済に特化したものにしていただきたかった。
来年の参議院選挙を控え、経済政策だけでは訴えるものが小さいと判断されたのかも知れないが、新たな経済政策を期待していた向きからは、ちょっと拍子抜けであろう。

デフレはかなり解消されてきたとはいえ、インフレ目標値の2%にはほど遠い。
個人消費も消費増税の影響から抜けきっていない。
頼みの企業業績も、新興国不安がつきまとう。
アベノミクスの正念場はこれからであり、経済重視のスタンスはこれからも続けていただきたいと願う。

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映画評「ヒロイン失格」 [映画評]

桐谷美玲さん主演の「ヒロイン失格」を観た。

私が劇場に行ったのは、連休の最終日。13時の回を観るつもりで行ったら、すでに満席で入れなかった。
封切り日でもなく、アニメ映画でもないのに満員札止め。
これには驚いた。
仕方なく、16時からの回を観ることにして、チケットを事前に購入し、一旦劇場を離れた。
そして、16時前に劇場に戻ると、その回も札止め。
超大作、というわけでもない映画で連続満員など、初めて見た気がする。

劇場内は、中学生くらいの子どもたちの熱気でムンムン。
映画全盛期って、こんな感じだったのかなあ、と思わせるような雰囲気があった。
ざわざわ騒々しいのはちょっと困るが、ウキウキワクワク映画を楽しむムードには、こちらも乗せられた。

この大人気は、原作の力にもよるのだろうし、桐谷さんや共演の山崎賢人さんの人気にもよるのだろう。
さらに、それだけではなく、「面白いよ!」という口コミも広がっているのではないかと思う。
実際、やたらと面白い作品だった。

恋愛映画というより、コメディである。
リアリティは初めからない。
映画では、とっかかりのところから、そのはっちゃけた世界観をしっかり提示してくれる。
「この映画はコメディです。なんでも起こり得ますよ」
シリアスに観ないで、思い切り楽しんじゃってくださいね」
ということを、観る側にちゃんと伝えてくれるので、安心して非現実に入り込むことができる。

ただし、リアリティがないからといって、登場人物の行動に説得力がないわけではない。
実際にこういう行動をとる人間がいるかどうかはさておき、映画という枠組みのなかでは、十分に共感できる。
雪や雨、夜景やスキー場などの、ラブストーリーらしい定番の演出も、パロディ的なニュアンスも含めながら、きっちりはまっている。
客席との関係がうまく築けたときの漫才のようだった。

柳沢慎吾さん、六角精児さん、キングオブコメディの今野さんの登場シーンは、いずれも爆笑。
ゲスト陣がちょこちょこ出るのは日本映画にありがちなパターンだが、これだけキャラクターを活かして笑わせたケースは、過去にあまりなかったのではないだろうか。
脚本の吉田恵里香さん、監督の英勉さんのお二人は、実にいい仕事をされたと思う。

主演の桐谷美玲さんは、全編にわたって映画をぐいぐい引っ張られた。コメディエンヌとしての魅力炸裂といった感じで、代表作となるのではないだろうか。
共演の山崎賢人さんは、今最も旬な俳優さんといったところか。魅力があるようなないような難しい役どころを演じられた。今の山崎さんであれば、何をしてもOKな感じだろう。
高校生という設定はちと厳しい福田彩乃さんも、ちゃんと役にはまっていた。

登場人物は、いつもオシャレであり、みんな素敵なところに暮らしている。
ややこしいことを言う親や先生は登場せず、半径0.23mの惚れたはれたで大騒ぎをしている。
お金の心配はなく、勉強も部活もない。
この映画に関しては、それでいい。

「海月姫」や「ビリギャル」と比べると、熱い思いになれるところはないから、今年のこの一本とまで推すことはできないが、十分に楽しめる作品であることは間違いない。
劇場内の平均年齢は10代の前半だったが、それをアウェイとしてとらえない方なら、どなたにもお勧めである。
ややこしいこと抜きで、思い切り楽しんでいただきたい。

この映画がヒットすることには全く異存はないのだが、同じ青春ものでも、「ガールズステップ」にはあまりお客さんが入っていないらしい。
出演陣の知名度やプロモーションの問題などで仕方がないのだろうが、こちらもいい映画なのに、ここまで差がついてしまうのはちと残念である。
というわけで、「ヒロイン失格」はお勧めの映画であるが、併せて「ガールズステップ」もお願いしたい。
どちらを観ようか迷われたら、とりあえず「ガールズステップ」でいかがだろうか。
しかる後に、「ヒロイン失格」もご覧いただければと思う。

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フォルクスワーゲンが失ったもの [経済を眺める楽しみ]

残念なことではあるが、自動車業界に製品トラブルやそれに伴うリコールはつきものである。
トヨタも、日産も、ホンダも、世界規模でのリコールを経験している。
特に、2009年から2010年ごろにかけて、トヨタが経験した大規模リコールは、その屋台骨さえ揺るがしかねないものだった。

自動車は、人の命を預かる乗り物である。
だから、小さなミスも許されない。
とはいえ、人間が作るものだから、どうしてもミスは出てしまう。それをなんとか埋めていくのが、企業努力である。
日々、小さな改善を積み上げ、できる限り安全で快適な車を作り上げていく。

しかし、意図的な不正が自動車に施されていたとしたら、その企業を信じることはできなくなる。
意図的な不正を行うためには、組織ぐるみで行う必要がある。
そうした土壌を持った企業の車に乗りたいと思う人は、きっと多くない。

ここで発覚したドイツ自動車大手フォルクスワーゲンによるディーゼル車の排ガス不正操作からは、これまでのリコールとは意味の違う、「たちの悪さ」を感じてしまう。
フォルクスワーゲンは、米国で販売していたディーゼル車に、走行中は排ガス浄化機能を止め、排ガスが検査されていることを感知すると機能を作動させる違法なソフトウエアを搭載していたというのである。
米環境保護局によれば、ソフトウエアによって浄化機能が作動していない場合は、走行中、最大で基準の40倍の量の、窒素酸化物などを含む有害な排出ガスが放出される可能性があるという。
命に係わる安全性への不正ではないのが救いと言えば救いだが、ミスではなく意図してのことであるだけに、悪質さを指摘せざるを得ない。

同様の問題がある車が世界で1000万台以上あるという。
メディアなどによると、制裁金は最大180億ドル、つまり2兆円以上に上る可能性があるという。
ウィンターコルン社長が責任を取って辞任するようだが、それで事態が沈静化するとは思えない。
今回の件で、フォルクスワーゲンは、お金以上に大切なものを決定的に失ってしまった。
それは、企業とユーザーとの、信頼であり、絆である。
指摘されるまで、何食わぬ顔で組織的に不誠実な対応を続けてきた企業の何を信じればいいのだろう。

日本企業でも、組織ぐるみの不正が発覚することがある。
今年大騒動となっている東芝の事案も、まさにそうだろう。
だから、全く他人事ではない。

稼がなければ生き残っていけない。
国際競争が激しさを増すなかで、綺麗ごとばかりでは済まない面もあるだろう。
しかし、誠実さを失ってしまったら、企業として存続していく価値がなくなる。
堅実なイメージがあったフォルクスワーゲンの醜態を、しっかり反面教師としなければならない。

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書評「プリンス論」 [読書記録]

皆さんは、「プリンス論」と聞いて、何のプリンスを想像されるだろう。
プリンスホテル?
プリンス自動車
テニスラケットのプリンス?
それとも、帝王学の王子版みたいな本を想定されるだろうか。
ここで言うプリンスは、アメリカのミュージシャンのプリンスである。
あえてプリンスで想像されるものをおうかがいしたのは、多くの方が「プリンスって何?」と思われるのではないかと心配したからである。
それにしても、80年代の絶頂期ならともかく、今になってプリンスに関する本が発売されるとは思わなかった。
新潮新書に乾杯したい。

私は、プリンスが大好きである。
世の中にあまたのミュージシャンがいるが、一番好きなミュージシャンがプリンスである。
現在進行形で聴きこんでいるかというとあまりそうではないが、80年代は毎年発売されるアルバムを、それこそ夢中になって聴いていたものである。
あの頃は、プリンスの八面六臂の活躍を眺めながら、ポップミュージシャンがどこまで行けるのか、固唾を呑んで見守っていた。
1982年から1988年までに発売された
「1999」
「パープル・レイン」
「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」
パレード
「サイン・オブ・ザ・タイムズ」
「LOVESEXY」
といったアルバム群は、どれも歴史的な傑作であると思っている。

プリンスには、思い入れが多いファンが多いとみられるだけに、その評論を書くのも勇気がいるだろう。
本作は、プリンスファンを公言されている西寺郷太さんが執筆されているが、資料集めや言葉の選び方など、大変な気遣いがあったと推察する。
その労苦の甲斐あって、本作はプリンスを概観するにふさわしい作品になっていると考える。
プリンスの生涯をたどりつつ、膨大な作品群のなかから、重要な作品について丁寧に解説されている。
ミュージシャンは、発表された音楽で理解するのが一番だと思うので、解説本としてはこのくらいで十分である。
あまり、心の内や時代背景に迫り過ぎると、かえって陳腐なものになってしまう。
自らもミュージシャンである西寺さんは、そのあたりのさじ加減もわかっておられるのだろう。

この本からプリンスに入るという人はあまりいないかも知れない。
この私のブログからという人は、なおさらいないだろう。
しかし、何はともあれ、まずは聴いていただきたい。
1曲ではなく、アルバムを通して聴いていただきたい。
「パープル・レイン」が一番入りやすいだろうか。
それから「1999」に一回戻って、「パレード」「サイン・オブ・ザ・タイムズ」を聴いてはどうだろう。
そこまで聴いていただける方なら、その後はもう何を聴こうが大丈夫であろう、

世の中にいろいろ感謝しなければならないことはあるが、プリンスと同時代に生きたということも、私が感謝していることの一つである。
ビートルズに遅れてしまった世代として、プリンスの存在は救いであった。
プリンスがいたから、音楽の可能性を信じられた。
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白鵬・日馬富士休場の今場所で優勝できなかったら、日本人力士の優勝は一体いつになるのだろう [ヨモヤ]

大相撲が人気である。
現在開催中の秋場所も、前売りの状況から、15日間すべて「満員御礼」となることが確実となっている。
15日間すべてが満員御礼となるのは、今年初場所から5場所連続で、曙や貴乃花、若乃花などの人気に沸いた時代以来のことという。

個人的には、今の相撲の何が面白いのかさっぱりわからない。
場所が始まる前から白鵬の優勝は決まっていて、日本人大関の不甲斐なさにため息をつくばかりになることは見えている。
もちろん、新旧交代を目指す照ノ富士の躍進は注目すべきだが、4人横綱というのもちょっと異様である。

今場所は、白鵬の黒星で幕を開けた。
2連敗くらいからのスタートでちょうどいいハンデになるのだが、今場所は横綱昇進以降、初の休場となってしまった。
休場では、さすがに白鵬の優勝はない。(当たり前だが。ここ何年も白鵬の優勝ばかりをみているので、「それでも優勝したりして」などと考えたりする。)
日馬富士は早々に休場を発表しており、横綱2人が不在となった。
残る横綱は鶴竜だけだが、横綱昇進後の鶴竜の最高勝ち星は12勝であり、今年は2場所休場という残念な横綱ぶりである。
2006年以来という日本人力士優勝のチャンスが転がり込んできた。

今場所優勝できなかったらいつするのか、と言えるくらいな大チャンスだが、大関陣のだらしなさはいつもと同様。
もはや期待している人もそれほど多くはないと思うが、つい応援してしまい、やはりがっかりしてしまう。
平幕の勢が1敗を守っているが、どこまで頑張れるか。

別に国別対抗戦を見ているわけではないので、モンゴル出身の力士が優勝することに抵抗はない。
強い人、鍛えた人が勝つのが、真剣勝負として正しい。
しかし、日本人力士がせめてもう少し頑張らないと、相撲人気も長続きはしないのではないかと危惧する。
今の上位陣にそれを望んでも、どうにもならないこととは思うが。

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映画評「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」 [映画評]

今年最大の話題作となるはずだった「進撃の巨人」。
前篇が惨憺たる評価を受け、興行的にも大成功とは行かず、後篇への期待はすっかりしぼんでしまった。

悪評渦巻く中、私は前篇をそれなりに楽しめてしまった。
原作ファンのお怒りは理解できるものの、別物として考えれば、映画の枠組みとして十分に許容範囲であり、娯楽作品として成立していると思った。
映画ファンとして、見逃してはいけない話題作であると感じた。

だから、後篇への評価が前篇以上に惨憺たるものであっても、私の期待は衰えなかった。
観に行けば、結構楽しめるだろうと予想していた。
しかし、食わず嫌いせず観た結果は、大方の評価どおり「あららら~」という感じであった。

「進撃の巨人」の原作が大ヒットしたのは、その不気味かつ神秘的な世界観と、絶望に立ち向かおうとする若者たちの人物像が心をとらえたからだろう。
残念ながら、後篇ではそのどちらも失われている。
前篇にはあった巨人への恐怖が、後篇ではさっぱり描かれていない。
これでは、物語の根っこがないようなものである。
途中から、巨人同士が殴り合う怪獣大決戦の様相を呈するのだが、それはぜひ別の映画でやっていただきたかった。
運命に立ち向かう若者たちの行動も、いちいち的が外れていて、悪質な皮肉を見せられているような気にさえなった。

前後篇にした理由もよくわからない。
後篇はペラッペラの内容であり、詰めれば2時間半くらいで十分行けただろう。
エンドロール後にちょっとしたサプライズがあるのだが、私は不要に感じた。
ただ、そこまでに大した世界観も築けていなかったので、正直、どっちでもいい感じである。
非常に不愉快に感じられた方もおられるだろうが。

前篇では、三浦春馬さんの演じるエレンを擁護したのだが、後篇まで観ると、もうちょっと抑制もあった方がよかったと思わざるを得ない。ずっと騒ぎ続けておられた印象で、内面の深い憂いが表現されていたかというとそれは疑問である。もちろん、演出がそうなっていたのではあろうが。
水原希子さん演じるミカサは、原作と違い過ぎると評判が悪く、後篇ではさらにその悪評が増している。しかし、まあ、水原さんに罪はなかろう。
本郷奏多さん演じるアルミンは、前後篇にわたって結局大した見せ場なし。作戦を立てる役割だったりするのだが、それがいつも素っ頓狂で・・・。
前篇では、ハンジを演じられた石原さとみさんの突き抜け方が気持ちよかったのだが、後篇でも同じテンションをひたすら続けられると、さすがにちと飽きる。
役者陣では、シキシマ演じる長谷川博己さんが、そのバカバカしい役どころをしっかり演じ切られていたところに、プロを感じた。

私の前篇の映画評の最後に、こんなことを書いた。

「『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』は、この夏最高の話題作。
映画ファンなら、迷わずGOである。」

しかし後篇については、さすがに人にお勧めする勇気がない。
前篇をご覧になった方は、この先どうなるのだろう、という淡い期待を持ったまま、後篇の鑑賞を見送られる方がいいのかもしれない。そうすれば、少なくとも、失望はない。
前篇をご覧になっていない方は、前篇の視聴をお勧めする。後篇だけ見てもわけがわからないし、何も伝わってこないだろうから。

あまりにも酷過ぎる映画で、かえって人に勧めたくなるような映画がたまにある。
この映画はその類でもない。
前篇をお勧めした身として、これはちょっと弱った。
しかし、どんな映画でも観てみないとわからない。
意外に面白かった、感動した、泣いた、という人もおられるかも知れないので、勇気と時間のある方は挑戦してくださいな。

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