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日本経済は結果を出せていないのだから素直に拝聴すべき [経済を眺める楽しみ]

経済政策には、様々な流派がある。
そして、いろいろな人がいろいろなことを言う。
目新しいことを言った方が目立つこともあってか、奇抜に思えるような意見も出される。
新聞によれば、そうした意見に対して、日本の経済官僚の方が、
「日本は実験場じゃない」
と不満をこぼされたりするようだ。
言いたくなる気持ちもわからないではないが、何十年も結果を出せていないのだから、あれやこれや言われても仕方がない。
外から意見を取り入れようと思われても仕方がない。

政府の経済財政諮問会議が開催され、ノーベル経済学賞を受賞されているビッグネーム、ジョセフ・E・スティグリッツ教授が持論を語られた。
なんでも、経済財政諮問会議で海外の学者を招へいしたのは初めてなのだという。
これからは、どんどん呼ぶべきであろう。
呼んで来なかったことによる結果は、もうとっくに出ているのだから。

各紙の記事から拾うと、スティグリッツ教授の主張はおおむね以下のとおり。
・社会的格差が子世代へ引き継がれないよう公的教育の拡充が重要である。幼児教育および高等教育へのユニバーサル・アクセス、すなわち教育チャンスの平等を実現すべき。
・成長の果実をより平等に分かち合うための所得分配を是正すべき。教育に資源を集中させるための財源としても累進課税の拡大を。
・経済活性化に向け、最低賃金引き上げや公共部門の賃上げを。
・金利上昇時、に政府債務を低下させるために消費税を上げることは逆効果。
・炭素税の導入も財源の一案。
・日銀保有の政府債務を永久債あるいは長期債に組み替えてはどうか。
・金融政策では強い経済を取り戻すのに必要な刺激を与えるのは難しく、財政政策によって、さまざまな分野の構造改革を進めるべき。
・世界的に製造業の雇用が減少しており、教育、健康医療などサービス産業を中心とした構造に経済を再構築すべき

教育については、かねてから充実すべきと言われているが、現状ではそこまで手が回っていないのが実情だろうか。
べらぼうな借金を抱えている中で、高齢化による社会保障費用は伸び続けており、その上に震災復興やオリンピック関係の経費にもしっかり手当てしていかなければならないとあって、教育はどうしても後回しになりがちである。
スティグリッツ教授は、その優先順位を変えるべきと主張されている。
出来っこないと決めつけるべきではない。

日銀保有の政府債務の永久債への転換は、財務省を含め、各方面からの反発が強そうだ。
しかし、この件についても、選択肢から外すのではなく、しっかり検討すべきであろう。

アベノミクス効果もあり、日本経済は一息ついた格好にはなっている。
だが、デフレからの完全脱却はできていないし、賃上げも十分には進まず、政府債務も減る兆しを見せない。
であれば、これまでやっていなかったことも考えるしかない。
無理、暴論、と決めつけず、いろいろな意見を素直に拝聴したい。

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