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国と地方の関係を親と子に例えるなら  ~ もしそれを言うならせめて親は親らしく ~ [公会計]

6月28日と29日の両日、日本経済新聞に
「ゆがむ地方財政」
と題した特集記事が組まれた。
初日は、
税収「偏在」自治体の不信 配分巡り奪い合い
と題して、地方消費税の配分やふるさと納税などを題材に、税の奪い合いになっている現状への疑問が呈された。
2日目は、
基金21兆円、届かぬメス 緩い計画70年、限界
と題して、自治体が基金を積み上げていることに絡めて、地方財政計画の問題を指摘していた。

そのなかで、
「親がお金を借り仕送りをしているのに、子はその金を貯金している」
との財務省幹部の言葉が紹介されていた。
自分たち、すなわち国を親に例え、国が借金で大変なのに、子、すなわち地方はのうのうと暮らしている、とおっしゃりたいのだろうか。
誰が言ったのかも書いていないし、話の前後も示されていないので、真剣に受け止めるというより、
「親子の関係に例えるなら普通はこうだよなあ」
ということを書いてみたい。

まず、私が親だったら、自分の送ったお金の一部を子供が貯金していたとして、それに文句を言おうとは思わない。
私が、というより、そんな親いるかしら。
普通は、将来に備えて、堅実に暮らしていることを好ましく思うだろう。

いや、親が借金をしながら仕送りしている状況が大変なのだ、というのかもしれないが、子供の立場からすれば、借金をして送ってくれとは言っているわけではないのだから、そんなことを言われても困惑するしかない。
そもそも、この言葉が成立するためには、親がギリギリの生活をしているという前提がなければならない。
親が奔放な生活をして、それでは回らなくなって借金をし、
子が懸命に切り詰めた生活をして、それでなんとか貯金をしている、
としたら、嘆かれるべき存在はどちらだろう。

地方分権の考えが進み、「対等・協力」が原則となったが、
今でも国と地方の関係を親子に例え、交付税を仕送りと表現することが多い。
わかりやすくするためだろうから、それはそれでいいとしても、
親であれば親らしくするというのは当然のことだろう。
はて、借金の責任を子供に帰するのは、親らしい態度だろうか。
子供のお金の使い方を嘆けるようなお金の使い方を、親はされているだろうか。

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もちろんいいことに間違いない いいことしかない きっといいことだ ~ 長野県で中高生の喫煙、飲酒が激減 ~ [ヨモヤ]

長野県の調査で、中高生の喫煙や飲酒が、この15年間で大幅に減少していることがわかったそうだ。
喫煙率、飲酒率ともに過去最低だったという。
いいことだ。

調査は、平成13年から5年ごとに実施されているらしい。
これによると、時々もしくは毎日、「喫煙している」と回答したのは、
高校1年生の男子は0.3%で、女子は0.4%。
平成13年当時は、男子18.6%、女子7.4%だったというから、まさに激減である。
飲酒が習慣化しているとの回答は、
高1は男女とも4.0%。
こちらも平成13年当時は、男子40.4%、女子32.8%だったというから、同じように激減している。

もともと、高校生が煙草を喫ったり酒を飲んだりすることは法律で禁じられている。
だから、この数が減るのはもちろんいいことであり、本来当然のことである。
むしろ、わずか15年前の調査で、男子の2割に喫煙が習慣化し、同じく4割で飲酒が習慣化していたということに驚く。

併せて、喫煙経験率も、
高1男子で5年前の13.3%から3.8%に減少。
飲酒経験率も、
高1男子で56%から33.2%に減少している。
こうした傾向は長野県だけではなく、他の調査結果を見ると、全国的な傾向であるようだ。
いいことだ。

私は、煙草は吸わないし、お酒は体質的に飲めない。
煙草や酒がなくても人生つまらなくはないし、これらを通過しなくても大人になれる。
だから、高校生が煙草もお酒もやらなくなったのはきっといいことだ。
煙草も酒もやらない私が、少しくらいやんちゃしてもいいんだよ、などと言えた義理でもない。
健康にも悪いらしいから、きっといいことだ。
なんだか、どこかさびしく感じるが、それは勝手な感傷だろう。
子どもたちが、ちゃんと自分の頭で損得を考えている。
きっといいことだ。
若いうちは羽目を外すのもあり、なんていうのは勝手な思い入れだろう。
だから、きっといいことだ。

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映画評 「ハクソー・リッジ」 [映画評]

実話に基づいていようといまいと、映画になったらそれはそれで一つの作品である。
だから、あまりリアリティがなくても構わない。
細かいことをあげつらい始めると、映画として楽しめなくなる。
それは重々承知しているのだが、戦争映画であって「実話に基づく」が宣伝文句とされているとなるとつい気になってしまう。
日本とアメリカの戦争ならなおさらである。

本作は、アメリカ軍が、ハクソー・リッジ(前田高地)という崖を攻略せんとする戦いがメインで、そのシーンが延々と続く。
怪我の様子はリアルなのだが、肝心の戦いぶりはなんだか変で、最後までなじめなかった。
アメリカ兵が、相手がどこにいるかもわからないのにガンガン突っ込んでいくのだが、本当にあんな戦いぶりだったのだろうか。
戦闘機が全く出てこないのだが、なぜなのだろうか。

あらすじは、
「第2次世界大戦中に銃を持たずに戦地入りし、多くの負傷した兵士を救った実在の人物をモデルに奇跡の逸話を描く」
というものだが、民間人も含め、何十万人もの日本人が殺された沖縄戦で、アメリカの負傷兵を助けた人を英雄として観ることは、感情的にはちょっと難しいものがあった。
そういえば、本作の舞台が沖縄であることは、ほとんど宣伝されていない。
映画会社的には、あまり広めたくないことなのだろうか。

監督は、『ブレイブハート』でオスカーを手にしているメル・ギブソン。
「ブレイブハート」は好きだったが、今作は戦争シーン以外でももう少し丁寧に描いた方がよかったように思うところがいくつもあった。
主人公が、なぜそこまで信心深くなったのか、描かれてはいるものの今一つピンと来ない。
彼の恋も唐突過ぎて、ポカンである。
主演は、「沈黙 -サイレンス-」にも出ていたアンドリューガーフィールド
極限状態において、何も言わない神に答えを求めるさまは両作品に共通していた。
深みは、「沈黙」の方がずっとあったと思うけれど。

本作に関しては、戦場のシーンがリアル、という声が多い。
「プライベート・ライアン」を超えたとの意見もある。
足が切断されたり、内臓が出ていたりといった、キツイシーンもあるが、そこを逃げずに表現していることは伝わった。
それだけをもって、映画としての評価が高くなるというものでもないが。

「ハクソー・リッジ」は、好評上映中である。
戦争の愚かさ・悲惨さ、信念を守ることの大切さ、
などが伝わってくるという感想も多い。
しかし、個人的には、ほとんどピンと来なかった。
こういう映画は褒める方が無難なのだが、
理解も感情移入もできず、長く退屈してしまったことを告白せざるを得ない。

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子供たちの現状肯定はいいんだか悪いんだか ~9割超の子供が幸せと感じている?~ [ヨモヤ]

博報堂生活総合研究所が、「こども20年変化」の調査結果を公表した。
これは、1997年から10年毎に、小学4年生から中学2年生の子どもたちを対象に、ほぼ同じ質問内容のアンケート調査を続けているもの。
回答結果を見ると、子供たちの心境の変化が読み取れる。

この調査結果が発表されたのが6月とあって、マスコミでは「父の日」との絡みで報道されていた。
「『尊敬度合い』で初めてお母さんお父さんを逆転」
というところにニュースバリューを感じたようだ。
これは、
「お父さん、お母さんが、『尊敬する人』『友達のような人』『どうでもいい人』のどれに当たるかを聞いたもの。
「どうでもいい人」という選択肢もあんまりだが、
結果、お父さんを尊敬する人とした子は61.5%、お母さんを尊敬する人とした子は68.1%となったというのである。
「父の日でプレゼントをもらったお父さんもおられるでしょうが、『父はつらいよ』といったところかもしれません」
的なコメントと合わせて紹介されたのだと思う。
しかし、お父さんを尊敬する子供が大幅に減って逆転されたのではなく、お母さんの数字が上がっての結果だから、そんなに悪い話ではない。

気になったのは、子供たちが現状を強く肯定する傾向にあること。
「自分の暮らしは豊かな方だ」との問いに対し、
1997年は65.7%の子供がそのとおりとしていたが、2017年には82.0%に上昇している。
経済実感とは異なる結果と言えるだろう。
さらに、
「自分は幸せな方だ」との質問に、
1997年は77.6%の子供がそのとおりとしていたが、2017年は91.4%に上昇している。

結果をそのまま受け取れば、子供の8割以上が自分の暮らしを豊かととらえ、9割以上が幸せと考えているのだから、実にいいことである。
まるでブータンである。
しかし、どうもしっくり来ない。
子供たちがそれほど幸せそうにしているようには、イマイチ思えないからである。

ひょっとして子供たちは、この先は悪くなるばかり、などと感じてしまっているのではないだろうか。
その裏返しとして、現状を肯定しているのではないかと勘ぐってしまう。

子供たちが、楽しく生活し、幸せを感じてくれているのなら、それは実に素晴らしいことである。
ただし、併せて未来への希望やよりよい社会を築きたいという欲求も持ってほしい。
そう思えるような環境を作るのが大人の役目であろう。

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「史上最高の映画」を選ぶ贅沢  ~ イギリスの映画雑誌「エンパイア」の読者投票結果を楽しむ ~ [映画評]

イギリス映画雑誌エンパイア」が読者投票による「史上最高の映画100本」を発表した。
1位は、1972年公開の「ゴッドファーザー」。
日本映画は、黒澤明監督の『七人の侍』が73位、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が80位の2本のみのエントリーだったという。

こうしたランキングには、異論が百出する。
今回の発表にも「それを選ぶならこっちだろう」とか「そもそもインド映画が全然入っていないのはおかしい」とか、どかどか意見が出そうだ。
ちなみに、上位20作品は以下のとおりであるが、「ローマの休日」や「風と共に去りぬ」「市民ケーン」といった定番の名画が入っていないのも、オールドファンからすれば納得できないかもしれない。

1.「ゴッドファーザー」(1972)
2.「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980)
3.「ダークナイト」(2008)
4.「ショーシャンクの空に」(1994)
5.「パルプ・フィクション」(1994)
6.「グッドフェローズ」(1990)
7.「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981)
8.「ジョーズ」(1975)
9.「スター・ウォーズ」(1977)
10.「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)
11.「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)
12.「ゴッドファーザーPARTII」(1974)
13.「ブレードランナー」(1982)
14.「エイリアン」(1979)
15.「エイリアン2」(1986)
16.「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(2003)
17.「ファイト・クラブ」(1999)
18.「インセプション」(2010)
19.「ジュラシック・パーク」(1993)
20.「ダイ・ハード」(1988)

ほとんど観ているし、好きな映画ばかりだが、17位の「ファイト・クラブ」には、いやいやデビッド・フィンチャー入れるんなら「セブン」の方でしょう、とか、「ジュラシック・パーク」ってそんなに良かったっけ、とかいろいろ思ったりもする。
しかしまあ、あまり深刻に考えずに「ふうん」と眺め、そう言えばこの映画はああだった、このころ自分はこうだったなどと思い出せばいい。
そうやって楽しめれば、この順位を眺めること自体、贅沢な時間になる。

ここに選ばれるような映画だから、観ていれば必ずなんらかの感慨がある。
風景、空気ごと思い出せる。
観る前のわくわくした時間、
観ている最中の夢中な時間、
観終わった後の自分の中でかみしめる時間と、
自分以外の人の評価を確かめる時間。
いい映画は、時を超えて喜びを与えてくれる。

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「永射」と書いて「ながい」と読む プロ野球ファンには常識 [ヨモヤ]

「永射」と書いて「ながい」と読む。
プロ野球ファンには常識である。
「ながうち」などと読んでしまったら、「おいおい」である。

西武などで左のワンポイントとして活躍された永射保さんが福岡県久留米市の病院で亡くなられた。
63歳だったという。

1970年代の後半から80年代にかけて、左殺しと言えば永射さんだった。
左のサイドハンドから繰り出されるカーブは、左打者から見れば、背中どころか視界から消えるところから来るようなイメージだっただろう。

当時、永射さんが投げるところをテレビ埼玉でよく見ていた。
ロッテのリーや日本ハムのソレイタといった左の強打者が、永射さんの手にかかるとくるくる回っていた。
通算成績を見ると防御率は4.11で、救援を主に活躍した選手としては決して突出した成績ではない。
しかし、どういうわけか、永射さんが打たれているシーンはあまり記憶にない。
渡辺久信さんや松沼弟さんが打たれているシーンがすぐに浮かぶのに。

日本ハムの柏原選手に敬遠球をホームランされたのも有名なエピソード。
今でも、珍プレーやあり得ないシーンで映像が流れたりする。
打たれたときに永射さんがのけぞる感じが印象的である。

ピンクレディーの大ヒット曲「サウスポー」のモデルになったのも永射さんだという。
作詞の阿久悠さんが、オールスター戦で巨人の王選手を大きなカーブで空振り三振に仕留めた永射さんの投球に感銘を受けたのがモチーフなのだそうだ。
ピンクレディーの振り付けの投球フォームも、永射さんを意識して若干腕を下げ気味にしているとのことであるが、それならもっと下から投げてほしかった、と今更思う。
特にケイちゃんが腕を振り切るあたり。
https://www.youtube.com/watch?v=Pp8ijuDprBQ

永射さんの、ひょうひょうとしたマウンドさばきが、かっこよかった。
沈み込むフォームが、かっこよかった。
ソレイタやリーのお手上げの表情と合わせて、いつまでも忘れない。

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映画の邦題に望むこと [ヨモヤ]

9月公開予定の映画ドリーム 私たちのアポロ計画」の邦題が「ドリーム」に変更されることが話題になっている。
はじめ「アポロ計画」としていたが、映画の中で描かれているのは「マーキュリー計画」であり、「事実と異なる」との批判の声が上がっていたのだそうだ。
映画会社とすれば、「私たちの」とつけているし、マーキュリー計画じゃ知らない人多いし、原題の「Hidden Figures」じゃ、なおさら訳わかんないしということで付けたタイトルだろう。
考えて付けたタイトルを、いろいろ言われて変更しなければならなくなったというのは不本意かもしれないが、こうしてメディアに取り上げられたことは宣伝効果という面では明らかに成功である。
現に私も観てみたくなった。

今回は結果オーライ的な面があるが、邦題については気になることが多い。
個人的には、なるべく変えないでもらいたい派である。

近年最悪の改題は、奇跡の傑作「Gravity」を「ゼロ・グラビティ」にしてしまったことであろう。
このタイトルを付けた人は、本当に映画を観たのだろうか。
あの完璧な作品のタイトルに手を入れるという暴挙にためらいはなかったのだろうか。
「ゼロ」を加えると意味は真逆になるが、それでいいと思ったのだろうか。

これまた奇跡の傑作「Whiplash」を「セッション」という軽いタイトルにしてしまったのも残念であった。

一方、「アナと雪の女王」は当たりのパターンだろう。
原題の「Frozen」のままでは、日本であれほどヒットしなかったかもしれない。
同じように大胆な改題が成功したのが、かなり古い映画になるが「博士の異常な愛情」であろう。
原題は「Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb」という異常に長いものであり、さすがにこのままでは使えない。
邦題は、「ストレンジラブ博士」の誤訳という説もあるが、わかっていてあえてやったのだと思う。

このように、大幅に原題を変更して成功する例もあるのだが、基本的には直さないでほしい。
作品は、タイトルも含めて完成されたものと考えるからである。
文学で考えれば、
太宰治の「人間失格」が「自意識過剰少年の憂鬱」になったら嫌だし、
又吉直樹さんの「火花」が「漫才男道」に変えられるのも変だろう。
映画は総合芸術と言われることが多いのに、タイトルがぞんざいに扱われるのはおかしい。
映画会社の皆様には、できる限り作品を愛し、大切にしていただくようにお願いしたい。
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腰痛発生も織り込み済み  ~ 120キロへの道のりに当然あると思っていた障壁 ~ [120キロプロジェクト]

新聞か何か、そんなごく軽いものを持ち上げようと思ったら、背中にピキッと電気が走った。
腰痛持ちの方であれば、この感覚、お分かりいただけると思う。

ゆっくり動きを止め、何事もなかったように振る舞おうとしたが、それはできなかった。
恐れていた、というか、
予期していたことであるが、
腰痛の勃発である。

腰痛はきつい。
できれば、というか、決してなりたくない。
しかし、私の120キロプロジェクトは、
「50歳過ぎ 腰痛持ち」
が試みているところにミソがある。
来てほしくはなかったが、変な話、織り込み済である。
FOMCの利上げを織り込んでいたマーケットのようなものである。
腰痛を抱えた人間が、球速を上げていこうというのだから、どこかで「ピキッ」が来て当然である。

幸い、今のところ、それほどひどい痛みではない。
和式の便所はちょっとキツイが、靴下は履ける。
長い時間座ってから立ち上がるのはキツイが、歩くのにはそれほど難はない。
激しい運動はしない方がいいに決まっているが(というかできないが)、フォームチェックなどは続けていける。

そんななか、中村好志さんという人の「ピッチング革命」なる本を読んだ。ピッチング革命.jpg

副題が、
「『捻転投法』で球速は確実に20km/hアップする!」
である。
本当に20km/hアップするのなら、私のプロジェクトも成功裏に終了するから興味津々で読んだ。

捻転投法とは、要は捻りを活かした投法ということである。
失礼ながら、新しさはない。
120キロプロジェクトを始めてから、いろいろなピッチングの本を読んだが、大体どれにも書いてある。
以前はあまり考えたことがなかったが、横回転を縦回転につなげることが重要、なのである。
自分の投球フォームをビデオで見ると、横回転しかしていないように見えた。

腰痛は覚悟していたが、日常生活に支障を来すような痛みになってしまったらどうしようもない。
かといって、何もしなければ球速が伸びるはずもない。
どうすればいいのか。
無意味としか思えないジレンマと戦おう。

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映画評 「TAP THE LAST SHOW」 [映画評]

この映画を監督されたのは水谷豊さん。
超大物俳優である水谷さんが40年越しで温めてきた企画だという。
俳優出身の映画監督というと、ハリウッドではクリント・イーストウッドの名前が浮かぶ。
メル・ギブソンもそうだ。
日本では、伊丹十三さんが代表だろうか。
竹中直人さんも評価が高い。
一方、イタイ作品を残して早々に撤退された方も少なくない。

映画に携わっている以上、自分の作品を作りたい、という欲求はふつふつと湧いてくるものだろう。
映画において、俳優の位置は非常に重要で、実際の収入も監督よりはるかに多いだろうが、結局映画は監督のものである。
撮りたい、という気持ちになるのもよくわかる。
しかし、俳優として才能がある方が、監督して才能があるとは限らない。
むしろ、ない方が多いだろう。

俳優として功成り名遂げた水谷さん。
64歳にして初めて監督をされるというのは、大きな賭けだったと思う。
駄作を生んでしまったら、大いに叩かれていただろう。
しかし、水谷さんは、その賭けに勝たれた。
実にいい映画を作られた。

あらすじは、
天才タップダンサーの渡(水谷さんが演じられる)は、舞台での事故で引退を余儀なくされ、酒浸りの生活を送っていた。ある日、付き合いの長い劇場支配人の毛利から、有終の美を飾るラストショーの演出を依頼される。
それぞれの事情を抱える若いダンサーたちとの厳しいレッスンが始まり・・・
という感じである。

劇場支配人を岸部一徳さんが演じられているが、多くの登場人物は実際のダンサー。
そのため、正直なところ芝居は微妙なところもあるのだが、タップは圧巻。
本作は、若者たちの這い上がりストーリーでもあるので、演技の粗削り感もかえって味になっている。

いろいろと障害が生じ、ショーの開催に大きな暗雲が垂れ込める。
しかし、なんやかんやありつつ、ラストにタップのショーが開かれることは、観る前からみんな了解している。
そこで、大団円を迎えることもわかっている。
だから、完全な予定調和なのだが、嫌な感じは全くない。
主要登場人物の背景もちゃんと描かれているので、思う存分感情移入できる。
描き方が甘かったり、ご都合主義だったり、時代錯誤だったりと、ツッコミどころも少なくないのだが、意思を持って作られていることが伝わってきて気持ちがいい。

出演陣では、劇場の事務員役をされていた、さなさんがよかった。
全く知らなかったが、この方、ダンスユニットを組まれていたり、お笑いコンビを組まれていたり、R-1グランプリに出たりされているらしい。

「TAP THE LAST SHOW」は、観るに値する映画である。
水谷さんのファンはもちろん、
ダンスファンの方、映画ファンの方も、迷わず足を運んでいただきたい。
完璧な映画とはほど遠く、ここをこうしたらという点も多々あったのだが、欠点を超越する熱量がある。
「相棒」の撮影などでご多忙のこととは思うが、次回作にも期待である。

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交流戦 パが8年連続勝ち越しも今年は勝った気がしない [ヨモヤ]

プロ野球の交流戦が終了した。
パ・リーグファンの私としては、毎年力が入る期間であり、今年も一喜一憂しながら見守った。
結果、
パ・リーグ56勝、セ・リーグ51勝となり、8年連続でパが勝ち越し。
最高勝率球団も、パのソフトバンクだった。

だから、まあ、ほっとしているし、うれしくもあるのだが、今年に関しては勝った気がしない。
最終日の日曜までもつれ、5勝差という僅差になったこともあるし、
後半でセに巻き返されたこともあるし、
試合内容でも押されている展開が多かったこともあるからだ。
勝ち越したとは言え、今年に関しては力の差は見せられなかった。
勝ち越せたのは、序盤の巨人、ヤクルトの不調ぶりがひどすぎたからとしか言いようがない。
もちろん、日本ハムの大谷の不在が響いた面もあるのだが、来年はアメリカに行っているかもしれないのだから、頼っていても仕方がない。

最高勝率となったソフトバンクは素晴らしかった。
なにしろ、和田、武田、千賀という投手三本柱を欠き、
内川、デスパイネという中軸二人もいなくなった中での戦いである。
普通のチームなら、ガタガタになってしまうだろう。
改めて、とんでもない層の厚さを感じた。
一方、予想していたことではあったが、ロッテの苦戦ぶりが目立った。
負けるのは仕方がないとして、負け方がよくない。
後半戦も厳しそうである。

セの各球団は、交流戦を止めたくて仕方がないとよく伝えられるが、今年の1試合平均の動員数は前年比0・4%増の2万9557人となり、過去最多を記録したとのことである。
交流戦がファンに支持されていることは、決して忘れないでほしい。

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