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河野洋平さんが憲法について語られれば語られるほど  ~ 現実を憲法に合わせる? ~ [ヨモヤ]

河野洋平さんは、元自民党総裁であり、元衆議院議長。
自民党の総裁になれば、普通は総理になるものだが、そうならなかった希少な存在のおひとりである。
また、現役時代のいわゆる「河野談話」や、台湾に対する対応により、一部の方からは忌み嫌われておられる。

その河野洋平さんが、都内で講演され、憲法改正を目指す安倍総理を痛烈に批判されたそうだ。
河野さんの歴史的な功績や、政治家としての評価はさておき、その発言を客観的に見てみたい。

まず、9条への自衛隊の存在明記などの憲法改正に意欲を示す安倍総理を
「理解のしようもない」
と批判されたらしい。
はて、これはどうしたことか。
9条については、何十年も議論されてきたものであり、自衛隊の位置づけについても散々議論されてきた。
これをなんとかしようと考えるのは総理ならむしろ当然のことと思われ、それを「理解のしようもない」とされることは、私には理解のしようがない。

また、
「9条は触るべきでない。国民は納得しているのだから、このままでよい」
とおっしゃったそうなのだが、これはどのような調査を見ておっしゃっているのだろうか。
9条への自衛隊の明記について、各新聞社が世論調査を行っているが、その結果を見ると、
朝日と毎日は賛成反対が拮抗していて、
それ以外の読売・産経・日経・共同は、明記することが必要という意見がかなり多かった。
ネットは偏ることが多いので参考意見になろうが、Yahoo!の世論調査では、明記すべきという人が7割を超えている。
つまり、少なくとも国民の過半数は、9条に自衛隊を明記すべきと考えているといっていいだろう。
河野さんの発言は、どのような根拠がもとになっているのだろう。

「憲法は現実に合わせて変えるのではなく、現実を憲法に合わせる努力が先だ」
ともおっしゃったそうだが、こうなってくると何をおっしゃりたいのか、こちらが混乱してくる。
9条をめぐる「現実」とは、
自衛隊の役割が大きくなり、その活動が国民からも支持されるようになっている一方、
中国の軍備が増強され、北朝鮮は挑発行動を繰り返しているうえに、テロの脅威もかつてないほど高まっている、
というものだろう。
この「現実」を憲法に合わせろとおっしゃるのだとすれば、具体的にどのような努力をすればいいのだろう。
憲法が作られたころとはすっかり時代が変わり、人々の考え方もうつろい、テクノロジーも飛躍的に進化したが、こうした現実も憲法に合わせるべきなのだろうか。
どうしたらいいのか、見当もつかないが。

さらに気になるのは、
「安倍という不思議な政権ができ、その人が指さす方向に憲法を変えていくなんて納得できない」
と総理を呼び捨てにし、明らかに個人的な好悪で発言されているところである。
憲法の精神が平和を愛するものであるとしたら、それを守ろうとされている河野さんの魂もそうであることを祈りたいのだが・・・。

憲法については、いろいろな考え方があっていいと思う。
憲法を大切に思うことも、素敵なことである。
しかし、いわゆる護憲派とされる方々の中には、憲法を直そうとする人を憎む気持ちが色濃くうかがえることがある。
この国のために、いろいろな制度や法律をよりよくしていこうという方向性は同じであるはずなのに、憲法について議論するだけで敵視をされるのは、実に残念なことである。

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