So-net無料ブログ作成

日本も他国を当てにしないで進みたい  ~ 独メルケル首相の発言に思う ~ [ヨモヤ]

「他国を当てにできる時代は終わりつつある」
というドイツのメルケル首相の発言が話題になっている。
アメリカのトランプ大統領との決別を宣言したものか、
ドイツ主導の世界秩序を目指すのか、
などと取りざたされているのである。

実際の発言では、主語はドイツではなくヨーロッパだったようだ。
すなわち、
「ヨーロッパが他国を当てにできる時代は終わりつつある。そのことを最近経験した」
「私たちヨーロッパ人は運命を自分たちの手で掌握しなくてはいけない」
と述べたものである。
しかし、今のヨーロッパではドイツ1強状態が進んでいるので、メルケルさんが言うと、国際社会での受け取り方はドイツによる宣言とみなされる。

名指しはしていないものの、発言の背景にあるのはアメリカのトランプ大統領であると誰もが想像する。
G7で「米国第一」を鮮明にし、気候変動対策の枠組みである「パリ協定」からの離脱を表明したトランプ大統領は、メルケル首相からすれば、これまで築き上げてきたものを破壊する人に見えていることだろう。
確かに、このところのアメリカのふるまいを見ていると、
「もう、アメリカに頼っても仕方がない」
と考える方が自然である気がする。

一方、この発言は、9月に行われるドイツ連邦議会総選挙を意識したものとの見方もあるらしい。
なんでも、メルケルさんのライバルである社民党のシュルツ党首は、徹底した反トランプ路線を貫いていて、それが国民から支持されているという。
そこで、こうした発言をすることによって、「現職の自分も、トランプ大統領に対して強く出られるのだ」ということをアピールしたのではないかと推測されているのである。

このあたりの政治的な意図はよくわからないが、日本も、自分たちの判断で前に進んでいきたいものである。
アメリカがこう言っているから、とか、
国際社会の流れがなんとなくそうなっているから、とか、
ずっとこうだから、とか、
そういうことではなく、自分たちの意思で国の方向を決めていきたい。
揚げ足取りや責任追及だけではなく、前向きな議論を重ねたい。
今の国会を見ると、建設的な議論が行われることなど夢物語のように思えてしまうが、ここをあきらめるわけにはいかない。

nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事
メッセージを送る