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映画評 「22年目の告白-私が殺人犯です-」 [映画評]

映画のあらすじは、
「未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件の犯人が殺人に関する手記を出版し、日本中が大騒動になる。しかし、真犯人をめぐる新たな展開も生まれて・・・」
というもの。
藤原竜也さんが、殺人犯を名乗り出た人の役を、
伊藤英明さんが、犯人を追う刑事の役を、
仲村トオルさんが、事件を取材する記者の役を演じておられる。

藤原さんが演じれば、基本どんな映画でも面白くなる。
本作も、怪しい魅力でぐいぐい引っ張っていく。
伊藤さんのキレる演技にも力がある。
演出のテンポもよく、前半は快調だった。
テーマがテーマだけにグロいシーンもあるのだが、映画としてきちんとできているので、嫌悪感を持つことはない。

しかし残念ながら、後半になって完全に失速した。
最後の三十分くらいは、それまで積み上げてきたものを台無しにするためにあるような時間となってしまった。
展開は読めるし、登場人物の行動はへんてこりんだし。
2時間まとめ切るのは、本当に難しい。

監督は、脚本も手掛けられた入江悠さん。
入江さんの作品では、「日々ロック」が散々だったが、なんといっても「サイタマノラッパー」という傑作が忘れがたい。
本作は、「サイタマノ」とは全く違う作風をきっちり撮られていて、さすがの才気を感じる。
それだけに後半が残念ではあったが、徹頭徹尾つまらないという映画も少なくないから、前半を楽しませていただけただけでもよしとしよう。

「22年目の告白-私が殺人犯です-」は、惜しい映画。
藤原竜也さんと伊藤英明さんの共演は力強く、あと二頑張りくらいすれば、傑作になる可能性もあった。
しかし、全体として雰囲気はあるし、仲村トオルさんを含め、役者陣の演技を観るのも楽しく、謎解き要素もあるから、とてつもない作品かもしれないといった妙な期待さえ持たなければ十分に楽しめると思う。

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