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裸でもなんでも繰り返して見て面白ければいい  ~ 落語はそんなに偉い? 歌丸師匠の言葉で思う ~ [ヨモヤ]

入院されていた落語家桂歌丸師匠が、都内で行われたテレビの収録に参加され、囲み取材に応じられた。
その際、「裸芸」に物申されたとのことで話題になっている。

歌丸師匠は、
「失礼ですけど、日本語を使わないで笑いを取っている芸能人の方が大勢いるじゃないですか。これも、言っちゃ失礼ですけど裸でお盆持って出てきて何が芸なんですか。私は違うと思うな」
「ああいうのを見て、面白いな、うまいなと思われちゃ困るんです。やっぱり日本の言葉を使って笑いを取るのが芸人であり、我々、噺家だと思いますよね。だから大いに日本人に聞いていただいて、日本語というものを、もっともっと理解していただきたい」
とおっしゃったという。

「裸でお盆持って」となると、ここで指しているのは当然、アキラ100%さんということになる。
歌丸師匠は、アキラさんの芸がお嫌いのようだ。
私も、今年のR-1でアキラさんが優勝されたときは、正直がっかりした。
エントリー4,000人のピン芸人の頂点がこのネタか、と力が抜けた。
しかし、今年のR-1決勝に出場した中では一番面白かったのも事実である。
また、中山功太さん、佐久間一行さん、ハリウッドザコシショウさんなどなど、失礼ながらR-1で優勝しても、その後さっぱりという方が多い中、アキラ100%さんは結構売れておられる。
芸が受け入れられているということだろう。

歌丸師匠はさらに、
「日本語っていうのは日本の文化。その文化を一番、使っているのが、我々、噺家だと思いますよ。それも笑いに持っていっている」
ともおっしゃったという。
自分たちの笑いに自信を持たれるのは素晴らしい。
誇りを持たれていることも素晴らしい。
しかし、そこまで落語が愛されているか、支持されているかというと、また別の話であろう。
本当に面白ければ、ゴールデンで落語番組の一つもあるはずだろう。

歌丸師匠も、久しぶりに収録に参加されて、テンションが上がってしまっていた面はあると思う。
落ち着いて考えたら、言わなきゃいいことだったとお感じになるかもしれない。
口が滑ったといったところだろうから、あまり目くじらを立てることでもない。
ただ、お笑いというそれほど広くない世界の中で、やっと売れた他の人の芸風を真面目に否定するのは、さすがに粋ではなかった。

私は、裸芸が好きではない。
しかし、笑いのために体を張ることは嫌いではない。
もし、落語をやっている人が、自分たちの芸がブームを呼ばず、若い人たちにも受けないのは、
言葉を使っているから、座ったままだから、服を着たままだから、仕方がないのだ、
などと思っているとしたら、それは寂しい。
どっちが笑ってもらえるか、を正面から競ってほしい。

日本の文化だから、しっかり守っていかなければ、
などと思われるようになったら、お笑いとしての落語はおしまいであろう。
粋に、飄々と、ポップに、ロックに、最前線で戦い続けてもらいたい。
他を下げるのではなく。
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