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過去最高も伸び率鈍化  ~ 訪日観光客数はここからが正念場 ~ [お役所内案内士]

2016年に日本を訪れた外国旅行者数が2,403万9,000人となり、15年の1,973万人を22%上回り、過去最高を更新したらしい。
訪日観光客が前年を上回ることは以前から報道されており、この発表に驚きはない。
安倍政権の目標は、
「訪日外国人旅行者を20年に4,000万人、30年に6,000万人」
に増やすというものであり、2016年の数字は通過点と言えるだろう。

気になるのは、伸び率が低下したこと。
22%増というのは、大きな伸びではあるが、前年が47%の大幅増だったため、それと比較すると見劣りする。
母数が大きくなればなるほど、伸び率が低下する傾向となるのはある意味当然であるが、下がり方が大き過ぎる感はある。

また、国別に見た場合、アジア圏からの伸びに頼っている状況も心配と言えば心配である。
特に、中国韓国台湾の3か国で半分以上を占めており、これらの国々の動向で数値が大きく変動する恐れがある。
中国はああした国なので、経済変動のほか、何かの理由で政策的に海外旅行を自粛させる可能性もなくはない。
韓国との関係も、相変わらず微妙である。
欧米地域からも同じように来ていただけるようになれば、もっと安定するのだが。

さらに、為替に影響される面もある。
今のような円安傾向が続けば訪日客にとっては有利になるが、なにかの拍子に急激な円高になれば、旅行業界にとっては逆風となる。

観光には波及効果が期待できるし、外需を取り込むという意味でも、経済への好影響が見込まれる。
日本を知ってもらうという意味でも、より多くの人に来ていただきたい。
それには、ここからが正念場である。
さらに人数を増やし、アジア偏重を脱するためにどうしたらいいか、知恵が問われている。

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通訳案内士口述試験まであと1週間 これからやれること [お役所内案内士]

2016年度の通訳案内士試験口述試験が、12月4日(日)に行われる。
残された時間は、あと1週間。
これからやれることはどんなことだろう。

口述試験では、
氏名住所などの自己紹介
逐次通訳
プレゼンテーション審査
が課せられる。

このうち、自己紹介の準備は十分できるはずだから、しっかりおさらいしておく必要がある。
住所、氏名、生年月日は必ず聞かれると思っておこう。
さらに、ここまでの交通手段、どのくらいの時間がかかったか、住んでいる場所の簡単な説明、
あたりは、スラスラ言えるようにしておきたい。
口述試験まで来られている方だから、普段なら何の問題もなく言えることだと思うが、試験となるとどうしても慌ててしまう。
リラックスして、伝わりやすい大きな声で言えるように、用意しておこう。

逐次通訳の力については、これからの1週間で劇的に向上させられるとは思いにくい。
しかし、試験の場では、完全な訳が求められているわけではない。
何か言って、何とかかんとか通じればそれでいい。
今から準備しておくべきは、なんでもいいから何か言う心の用意である。
日本語の内容によっては、瞬間的には英語に訳せないこともあるだろう。
例えば、「かかし」や「ししおどし」についての文章が出され、そもそもそれ自体を何というかわからない場合も大いにあり得る。
しかし、そこでギブアップしたら終わりである。
日本人にはありがちであるが、ニコニコしての沈黙もダメである。
伝えられた文に無いようなことでも、例えば、
「私の住んでいる地方ではあまりないのですが」
「外国人の方は、みんな不思議に思うのですが」
「日本人でも詳しく知らない人も多いようです」
とかなんとか加えて、何やら話してしまおう。
繰り返すが、完全な訳ではなく、伝えるや熱意や力が試されているのだ。
訳せない文章、聞いたことがない言葉でも慌てない用意をしておこう。

最後のプレゼンテーション審査は、出されたお題に大きく左右される。
だが、どんな題が自分に割り振られるかはコントロールできないものの、出される内容は、外国人観光客に関心があるものに限定されるはずだから、ある程度予測はつくはずだ。
それなりに準備しておけば、示される3つのうち1つくらいは何らか話せる題材が入っているのではないだろうか。
準備は、英語での記憶に頼らない方がいいと思う。
試験の時は、誰でも緊張しているから、すっと記憶から抜け落ちることがある。
もちろん日本語で覚えていても抜けてしまう可能性もあるが、英語よりはましだろう。
日本語で覚えていれば、直訳でもなんでも言ってしまえばいい。
準備に使える教材については、こちらで紹介した。
http://matoko.blog.so-net.ne.jp/2016-11-22

プレゼン後の質疑では、しっかり自分の意見を述べよう。
知識の正確さが問われる試験ではなく、伝えられるかどうかが試されているのだから、正しかろうが間違っていようが、とにかくわかりやすく話せればそれでいいと思う。
伝えようという気持ちを示すことが大切である。
できればジョークの一つも挟んで場を和ませたいところだが、硬い雰囲気のままでもなんでも、大きな声で話せればそれで十分である。

その他、ありふれたアドバイスではあるが、試験場所をしっかり確認しておきたい。
各地の大学などで試験が行われることが多いが、今まで行ったこともないところも少なくないだろう。
遅刻は厳禁だが、そうならなくても当日慌ててしまうと精神的に不安定になりかねない。
ゆとりを持って試験に臨めるように、電車の時間などを調べておこう。
早めに最寄りの駅に着いて、付近を散歩するくらいの余裕がほしい。
持ち物チェックもお早めに。

最後に、運を磨いておこう。
ほとんどの試験において、運の要素は大なり小なりあると思うが、案内士試験は特に強いと思う。
運なんか、磨けるものではないと思いがちだし、実際そうなのだろうが、運の要素が強いとわかっているのだから、何かしておいてもいいのではないか。
急に妙な精神論になるが、運を引き寄せるのは感謝の気持ちではないかと感じる。
口述試験までたどり着けたここまでの過程で、お世話になった人はいないだろうか。
いたら、その人に、心の中でいいから感謝してみよう。
いつもお世話になっているあの人に、胸の内でいいから感謝の言葉を捧げてみよう。
運が向いてくるように神様に祈ってみよう。
もちろん、仏様でもいい。

あと一週間、遅くまで勉強されるよりは、体調管理に気をつけられた方がいいと思う。
口述試験に臨まれる皆さんが、元気に当日をお迎えになられ、
存分に力を発揮されることをお祈りしています。
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通訳案内士口述試験まであと2週間 この時期にやるべきこと その3 プレゼンテーション対策 [お役所内案内士]

通訳案内士試験口述試験において、自己紹介、逐次通訳に続いて行われるのが、プレゼンテーション審査である。
これが口述試験のメインであろう。

プレゼン審査は、以下のような流れで進む

1 日本語で短い単語が書かれたカードが3枚配られる。
2 受験者は、その3枚から1枚選んで、それに関するプレゼンの準備をする。
  準備時間は30秒。メモを取ることが認められている。
3 2分程度でプレゼンする。
4 プレゼン内容に沿った質疑に答える。

当然のことながら、どんな単語が配られるかによって、プレゼン内容が大きく左右される。
2015年に受験した際、私には、
「銭湯」「出羽三山」「書院造」
の3つが示された。
幸い、銭湯についてはそれなりに準備をしていたのでそれを選び、なんとか話すことができたが、他の2つについては、語るべきものをまったく持っていなかった。
「銭湯」の代わりに、「十二単」「能面」などが入っていたら、きっとお手上げだった。
この辺り、案内士試験において運が左右する要素が大きいと改めて思う。

他のテーマとしては、
「田んぼアート」「漆器」「風林火山」
「源氏物語」「出雲大社」「懐石料理」
「血液型」「風鈴」「ハロウィン」
「打ち水」「精進料理」「棚田」
「彼岸」「デパ地下」「優先席」
といった組み合わせが出題されたらしい。

逐次通訳については、どんな問題が出題されるか予想がつかないと書いたが、プレゼンのテーマとなりそうなものは、それなりに絞り込みができる。
外国人が興味を持ちそうな日本の文化や習俗、観光地についてさらっておこう。
そうすれば、与えられる3つのカードのうち、一つに引っかかればなんとか話せる。
もし、一つも引っかからなくても、準備していた内容に強引にでも持って行って話してしまおう。

参考書としては、通訳案内士試験に特化したものでなくていいと思う。
私が使ったのは、
英語で発信する日本小事典」 IBCパブリッシング編
「毎日の日本」 James M. Vadaman
「英語で日本を話すための音読レッスン」 浦島久/マイケル・ノア
といった本だった。
ほかにも、英語で日本を紹介している本はかなりあるから、気に入ったものを見つけてほしい。
そして、それを繰り返し読んで、覚えられるだけ覚えてしまおう。
ただし、記憶に頼ると、本番で忘れてしまったときにパニックになるから、気をつけたい。

有難かったのは、ハロー通訳アカデミーが作成された「日本的事象英文説明300選」。
この音声ファイルが無料で聴けるようになっている。
私は、これを通勤中に繰り返し聞いた。
http://u0u1.net/zPyY

さて、2分間は短いようで長い。
日本語でも、何かについて2分語れと言われたら、なかなかうまくいかないのではないだろうか。
首尾よく準備していた単語が混じっていたといった幸運なケース(去年の私のような)を除き、なんでもいいから2分しゃべれと言われてもきつかろう。
だから、どんな言葉が来てもオールマイティに使えるフレーズをいくつか持っておこう。
それがあれば時間が稼げるし、オチにもなる。

例えば(日本語で失礼)、
「○○は、日本の××を象徴したような存在です。多くの外国人観光客は、東京や富士山、京都といったゴールデンルートを通りますが、ぜひ〇〇を体験してもらいたいと思います。きっと日本に対する認識が深くなると思います」
とか、
「◇◇は、日本でも地域によって大きな違いがあります。△△をしている地域もありますし、▽▽を続けている地域もあります。だからこそ、◇◇を見れば、その地域の特性がわかると言われます。外国人観光客にも、ぜひ味わってほしいと思います」
とか、まあ、そんな感じである。
すらすら話すことを思いつくのならそれでいいが、あまり思いつかない単語しか提示されなかったら、こうした型にはめてしまおう。

プレゼン後、英語での質疑応答となる。
質疑は、知っているかどうかが問われるのではなく、どう伝えるのかを確かめる場だということを改めて肝に銘じたい。
だから、知らないことを聞かれても慌てることはない。
知らないのなら考え込まずに素直に知らないと伝え、なぜ知らないのか説明してしまおう。それが次の会話を導いてくれる。
わからないことにドギマギせず、とにかく、明るく大きな声で話すことである。
間違っていても構わないのだから、元気に言い切ってしまおう。
日本人にありがちな、微笑で乗り切ろうとするのはご法度である。

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通訳案内士口述試験まであと2週間 この時期にやるべきこと その2 逐次通訳対策 [お役所内案内士]

先に書いた「通訳案内士口述試験まであと2週間 この時期にやるべきこと その1」では、試験の概要や雰囲気を知るべきと書いた。
http://matoko.blog.so-net.ne.jp/2016-11-20
今回は、具体的な試験内容とその準備について書いてみたい。
まずは、逐次通訳まで。

2015年の口述試験では、はじめに「名前」「住所」「生年月日」を尋ねられた。
確か前年のレポートでは、「名前」と「住所」しか聞かれなかったようなことが書いてあったので、「生年月日」を聞かれて少し驚いた記憶がある。
皆さんは、この3つをさらさら言えるようにしておくほか、これ以外の質問がなされる可能性も織り込んでおくべきと思う。
普段ならなんでもなく答えられることだが、試験の独特の雰囲気の中で想定外の質問をされるとドギマギしてしまう恐れがある。
出だしでつまずくと後に尾を引く可能性があるから、スムーズに乗り切りたい。
追加の質問でありそうなのは、
「試験会場までどうやって来たか」
「ここまでどのくらいの時間がかかったか」
といったものである。
とにかく、準備していなかった質問があっても慌てないようにしよう。

次からが、試験の本題である。
はじめの課題は、逐次通訳。
日本人の補助者が読み上げられる日本語を、聞き取り、すかさず英訳するというものである。
メモを取ることが許されているが、どう話そうかと考える時間はない。
私に課せられた日本語は、概ねこんな感じであった。

“山梨県は多くの山に囲まれている県であるにも関わらず、「やまなし」県と呼ばれています。一説によると、「やまなし」とは、「山を成す」という意味の「やまなす」から「やまなし」に転じたと言われます。いずれにしても、山があるのに山梨県と呼ばれる由来はとても興味深いものです。”

実際にはもう少し長かったと思う。
山があるのにやまなし県というところで、なんじゃそりゃと思って、ちょっと笑ってしまった記憶がある。

すぐに訳すのだから、最適な訳を考えている暇はない。「囲まれている」が浮かばなければ、「たくさん山がある」と言えばいい。
「山を成す」という日本語にピタッとはまる英語はあまりないと思うので、これもどう言おうと構わないはずだ。
Too many mountains でも、
Again and again でも、
Mountain after mountain でも、
なんでもいい。
大切なのは、何か言うことだと思う。

体験記を読むと、他の例としては、「着物について」「駅弁について」「ラジオ体操について」などがあったという。
着物や駅弁は準備されていた方もおられると思うが、「ラジオ体操」は盲点だろう。
「ラジオ体操」について説明する文章で、「ラジオ体操」という言葉自体を訳せないとかなりパニックになるだろう。
radio gymnastics とか、radio gymnastic exercises とか言うらしいが、その場では思いつかない人も多かったと思う。
この場合も、
Radio athletics でも、
Moving body for fitness with the sound of radio でも、
Training with neighbors in front of radio でも、
なんでもいいし、文法的にどうであろうと構わないので、何か言ってしまおう。
実際のガイドの現場でも、黙り込むのが一番よくないだろう。
伝わらなければ先方から聞いてくるだろうから、とにかく口を開こう。

なんでもいいから口を開くとなると、そのための準備をしておく必要がある。
去年の実例からも、訳すべき日本語例の幅はやたらとバリエーションがあり、とても予想のつくような内容ではないから、何を聞かれてもすぐに何か言えるような訓練が求められる。
具体的には、辞書を適当に開いてそこに書いてあることをその場で訳してみたりとか、目をつぶって新聞を指し、指の置かれたところの文章をとりあえず英語にしてみるといった、瞬発力を鍛えておくといいだろう。
YouTubeにもいくつか参考になる動画が上げられているので、ご覧になられてはどうかと思う。
http://u0u1.net/zOqA
http://u0u1.net/zOqC

とにかく、逐次通訳までの流れでは、
「慌てない」
「何か言う」
ということが大切である。
ここまで来ている皆さんなのだから、きっと何かは言えるはずだ。
正しさにこだわり過ぎないことに注意しよう。

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通訳案内士口述試験まであと2週間 この時期にやるべきこと その1 [お役所内案内士]

平成28年度通訳案内士試験の筆記試験の合格者が発表された。

合格された皆さん、本当におめでとうございます。
口述試験、頑張ってください。

通訳案内士の試験は、「運」の要素は非常に強いものと感じています。
残念ながら不合格となったみなさんは、今年は運が向いていなかったのだと思います。
捲土重来を期待しています。

さて、合格された方は、12月4日(日)に行われる口述試験への準備を進められていることと思う。
口述試験の合格率は、例年70%前後。
一次試験より受かりやすいのは確かだが、確実に受かると言えるような合格率でもない。
ここまで来て落ちたら悔しいので、しっかり準備したいところである。
一次試験で落ちたと思っていたので、何もやっていなかったという方もおられるだろう。
心配ご無用、そういう方はいくらでもおられる。
まだ十分に間に合う。

「通訳案内士試験ガイドライン」によれば、口述試験は、

「総合的な外国語の能力並びに日本地理、日本歴史及び一般常識に係る正確な知識を活用して行われる、通訳案内の現場で必要とされるコミュニケーションを図るための実践的な能力について判定するものとする」
とされている。
『実践的な能力』という部分がポイントであろう。
外国語が話せるのはもちろん必須だが、それがガイドとして実践的なものになっていなければならないということである。
そして

「試験は、日本の観光地等に関連する地理、歴史並びに産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄のうち、外国人観光旅客の関心の強いものを題材として、受験者に通訳案内の業務を擬似的に行わせることにより実施するものとする。
試験時間は、10 分程度とする。」

とされている。 『外国人観光旅客の関心の強いものを題材』となっているので、そこに絞って準備をする必要がある。
ただし、これだけでは幅が広過ぎるから、すべてをカバーすることはできない。
すべては無理と理解したうえで、できる範囲の準備を行うべきである。

さて、これからの2週間で何をすればいいか。
実際のところ、2週間くらいでは英語力は大して向上しない。
もちろん、二次は口述だから話す練習をするのは必須だが、これから試験までの間に、英語力を高めようとしてもあまり意味はない。
それよりも、どんなシチュエーションでどんな質問が想定されて、どう返せば喜ばれるかと考えるべきだろう。

試験の進め方については、経験者の話を聞いたり読んだりするのが一番である。
これについては、CEL英語ソリューションズさんが、「2次試験レポート」をHPにアップされている。
これは実に助かるサイトであり、ぜひお読みになることをお勧めしたい。
http://www.cel-eigo.com/exam/guide_interview/index.html

また、PEP English School が「二次口述面接の再現動画」をYouTubeに公開されている。
不思議な雰囲気のある動画だが、雰囲気を知るには役に立つ。
https://www.youtube.com/watch?v=QallL6hpZp0" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=QallL6hpZp0

そのほかにも、いくつかのサイトで案内士の口述試験が再現されている。
勝手がわからず、面食らってあわあわしている間に終わってしまってはもったいない。
まずは、どんな試験内容なのか、しっかりおさらいし、頭の中で予行演習をしておこう。
それが準備の第一歩である。
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「通訳案内士」有資格者としては踏んだり蹴ったり [お役所内案内士]

これまでの「通訳案内士」制度下においては、
観光庁が主催する試験に合格し、
都道府県知事の認可を受けた人だけが通訳案内士を名乗り、
訪日外国旅行者に対して有償で案内業務をおこなってきた。
つまり、通訳案内士以外の人は、有償では外国人観光客をガイドできなかったのである。

そのため、きちんと資格を持って外国人観光客をもてなしたい人、語学力を生業に活かしたい人などが、通訳案内士試験に挑戦してきた。
通訳案内士資格を取得したところで、一定の収入が保証されるわけでもなんでもないことは百も承知の上で、コツコツと勉強を積み重ね、試験に臨まれてきたのだと思う。

しかし、政府は、訪日外国人旅行者が急増している状況から、案内士だけでは対応が難しくなると考えた。
そこで、案内士の業務独占を廃止し、無資格者でも有償ガイドを行えるよう制度を変える方向で準備が進められている。
通訳案内士の有資格者としては、試験にかけた苦労が水の泡になってしまった感を持つ方が多いだろう。
また、ずっと案内士としてガイドをされてきた方としては、誰でもできると言われてしまうと、それでガイドと言えるのだろうかと、疑問も持たれているだろう。
それでも、訪日外国人観光客を2,000万人から4,000万人に増やそうとしているなかでは、やむを得ない措置なのかとあきらめようとしてきた。

だが、既存有資格者の受難はそれだけではない。
「通訳案内士」に更新制が導入され、更新時に研修を受けるよう義務付けられるというのだ。
正直なところ、更新制がないことはこの資格の魅力の一つであり、それもあって試験を受けた人もおられると思うが、それももうすぐ終わるようだ。
更新時には、研修を受けたりする必要があるようだが、きっと受講料や更新手数料が必要となるのだろう。

無資格でガイドを始める人には、当然更新制などない。
更新すべき資格がないのだから当然である。
つまり、
資格がなくても有償で外国人観光客のガイドができ、
無資格でガイドされる方たちには能力の証明などは全く求められない一方、
資格を持っている人はお金と時間をかけて一定期間ごとに資格を更新しなければならない、
という制度になるというのである。
こうなるとさすがに、通訳案内士資格ってなんなんだ、という気がしてしまう。

それでも、しっかり国からのお墨付きをもらってガイドをしたいから、資格を取得したいと考える人も少なくないだろう。
そして、折角取得した資格であるから、更新していこうと考える方も少なくないだろう。
それが自然な感情だとは思うが、割り切れない感情は残るはずだ。
「私は、なんのために、資格にこだわっているのかしらん」と。

外国人観光客のさらなる増加が見込まれるなか、時代の変化に合わせて通訳案内士資格についても見直しを進めていく必要があるのは確かである。
しかし、今回の見直しの内容が、既存の有資格者にとっては踏んだり蹴ったりであることも確かである。

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通訳案内士筆記試験まであと3週間 この時期にやるべきこと [お役所内案内士]

平成28年度の通訳案内士試験筆記試験が、8月21日(日)に行われる。
残された時間はあと3週間。
この時期にやっておくべきと思われることをおさらいしてみよう。

試験科目は、外国語、日本地理、日本歴史、一般常識の4つ。

案内士試験であるだけに、外国語がメインであるように思いがちだが、案外ここでは差がつかないのではないかと考える。
また、いくらシャカリキになったところで、1月足らずの間に語学力が飛躍的に向上するはずもない。
これからやるべきことは、
英語の新聞記事やWebサイトなどで長文を読むことに慣れておくこと、
観光地や日本の習慣を英語で何というかおさらいしておくこと、
くらいであろう。
とにかく、TOEICや英検の試験とはまるで違うことを忘れてはならない。
日本をどう伝えるか、ということに特化した学習をしたい。

日本地理については、ジオパークと世界遺産の復習が欠かせない。
もちろん地理の全般的な学習も必要であるが、出題確率という点では、この2つが突出していると言っていいのではないか。
その他、観光地や祭りについてもマークが必要である。
受験の地理ではなく、あくまでも旅行案内であることが前提である。

日本歴史についても、案内士的歴史であることを頭においておこう。
外国から来られたお客様を案内する際の知識として知っておくべき歴史という観点が大切である。
その意味では、地理と共通するが、世界遺産絡みの歴史は外せない。
また、観光地や祭りに関連した歴史にもマークが必要である。
歴史の細かいところを、今から勉強しなおすにも無理があるだろうから、ある程度照準を絞って勉強したい。

一般常識については、何をどう勉強すればいいかわからないという人も多いと思う。
幅が広すぎて、手の付けようがない感じではないだろうか。
過去問を見ても、設問の難易度にぶれがあり過ぎる。
時事ネタと観光白書からの出題は必ずあるだろうから、ここに絞るのが得策かもしれない。
時事ネタでは、伊勢志摩サミット、民泊、ル・コルビュジエは外せない。
観光白書では、外国人観光客の傾向は当然押さえておく必要がある。
インバウンドを増やすための政府の施策も要チェックである。
○○周年行事や○○記念イベントとして話題になったものや、賞を受けたものなどは調べておきたい。

試験直前となると、
「今からジタバタしても始まらない」
などというアドバイスがなされることが多い。
しかし、あと3週間あれば、十分ジタバタできる。
むしろ、ここからが勝負であろう。
あきらめた人が脱落し、粘った人が残る。
どんな試験でも同じである。

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「爆買い」から観光へのシフトは自然 ~上半期の訪日外国人はまたも過去最高~ [お役所内案内士]

日本政府観光局の発表によれば、今年上半期(1~6月)の訪日外国人数(推計値)は、前年同期比28.2%増の1171万3800人となり、過去最高を更新した。
プラスとなるのは5年連続で、半年間で1000万人を超えたのは初めて。
この期間、熊本の地震や円高など、インバウンドには逆風が吹いたのだが、それでもこの伸び。
日本への観光熱は、いよいよ本物である。

一方、1人当たりの消費額は前年同期を下回ったのだそうだ。
特に、中国人旅行者による「爆買い」の勢いには陰りが出始めた。
それでも、中国人旅行者1人当たりの支出額は約22万円だったそうだが、ピーク時にはこれが30万を超えていたというから、かなりの落ち込み幅である。

爆買いが収まってしまうことは、デパートや電気店など、中国人を当て込んだ業種には痛手かもしれないが、この流れは自然であると思う。
わざわざよその国に来て、わき目も振らずにガバガバと買い物ばかりというのでは、かえって疲れてしまう。
お金を使ってくださるのは、正直なところありがたいが、これに頼りきりになるのも変な話である。
訪日観光客が増え、買い物だけではない日本の魅力を発見していただき、ゆっくり観光を楽しんでいただければ、それの方がいい。

これからは、日本への旅行も2回目、3回目という方も増えてくるだろう。
そのときに、都内での買い物以外の価値を提供したい。
そして、ファンになっていただき、さらなる来日につなげたい。
東京京都大阪といったゴールデン・ルート以外にも、訪日観光客の足を向かわせたい。

この調子でいくと、今年の観光客数は軽く2000万人を突破しそうである。
多くの目標が未達で終わっている安倍政権の経済政策の中で、これは特筆すべき成果である。
しかし、ここがゴールではない。
4000万人、5000万人に向けて、各地の知恵が試される。

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通訳案内士試験勉強法 その4 一般常識(参考サイト&書籍編) [お役所内案内士]

6月10日付で、通訳案内士試験中、一般常識の試験傾向について書いた。
http://matoko.blog.so-net.ne.jp/2016-06-10
今回は、一般常識の勉強のために、私が参考にした書籍やウェブサイトについて書いてみたい。

「通訳案内士試験ガイドライン」において、一般常識に関する問題は、
「筆記試験時に最新の『観光白書』や新聞(一般紙)に掲載された時事問題をベースに出題する」
と明記されている。
こう書かれている以上、「観光白書」は必読であろう。
観光白書は、ネットでも見ることができるが、できれば手元に置いて随時眺めておきたい。
試験に出る出ないにかかわらず、通訳案内士として参考になる内容となっている。
http://www.mlit.go.jp/statistics/file000008.html

新聞には、毎日目を通しておきたい。
ニュースはネットで見れば十分という人も多いだろうし、新聞を購読していないという人も増えているという。
「観光」や「通訳」などで検索した方が効率的という考え方もあるが、知識は周辺の項目を含めて積み重ねていくべきものではないかと思う。
その点、新聞はその日その日のニュースを伝えることと合わせて、取材を積み重ねた特集記事やこぼれ話的な読み物もある。
今からではちょっと遅いかもしれないが、紙の新聞の購読をお勧めしたい。

資格試験においては、過去問をばっちりやっておくのが基本であるが、案内士試験においては、他の科目と同様一般常識についても年によって出題に大きなばらつきがあるため、あまりそれまでの出題が生きてこない。
そのため、案内士試験に特化した本より、全般的な知識が得られる本を読んだ方がいいように思う。
私は、有名な観光地のガイドや日本の祭りを特集したムック本などを読んだが、
「なるほど知図帳 日本」
は、歴史・風習、旅、交通、スポーツ、文化などのニュースを網羅しているとのことであり、重宝された受験生もおられるようなので、チェックしてはどうだろう。

見ておくべきウェブサイトとしては、まず観光庁のHPが挙げられる。
情報満載であるものの、官公庁のサイトにありがちなことであるが、あまり見やすくなく面白味もないのが残念であるが。
http://www.mlit.go.jp/kankocho/

通訳案内士向けポータルサイトである「やまとごころ」では、最新のニュースに触れることができ、今の動きがわかる。
ただし、実践的過ぎるため、試験対策として機能するかどうかはなんとも言えない。
http://www.yamatogokoro.jp/tsuyaku_guide/

英語の勉強と一石二鳥で進められるという点では、英語で日本を紹介している本を繰り返し読むのが最良の方法かもしれない。
この類の本はいろいろ出版されているから、本屋でパラパラと眺め、自分に合っているものを選ばれればいいと思う。
例えば、
「毎日の日本 英語で話す! まるごとJAPAN」
「英語で発信する 日本小事典」
「英語で日本紹介ハンドブック」
などである。

一般常識に関しては、試験対策として一気に頭に詰め込むのではなく、日々コツコツ身に着けていくべきものであろう。
新聞のチェックをこまめに行うとともに、日本の文化に関心を持つことが大切であると思う。

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通訳案内士試験勉強法 その4 一般常識(試験傾向編) [お役所内案内士]

平成28年4月に改定された「通訳案内士試験ガイドライン」によれば、「一般常識」についての試験は次のような内容とされている。

・試験は、現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む。)のうち、外国観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を問うものとする。
・内容は、筆記試験時に最新の「観光白書」や新聞(一般紙)に掲載された時事問題をベースに出題する。

私は本が好きで、人並みよりはかなり読んでいる方だと思うし、新聞も日経に加え、スポーツ新聞まで、ひととおりは読んでいる。
ブログを更新するために、毎日ネット上でのニュースもさらっている。
だから、他の科目はともかく、一般常識はなんとかなるのではないかと思っていたのだが、まったく甘かった。
「外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識」と書いてあるが、実際には基礎的とは思えない内容が出題され、試験はお手上げ状態だった。
マークシートなので、運よく正解という問題が多くあったのだろうが、自信を持っての解答は少なかったように記憶している。

考えてみれば、「一般常識」のくくりは人それぞれであり、どんな内容がどんな難易度で出題されるのか、予想するのは難しい。
その点、地理や歴史以上に対策が立てにくいといえるかもしれない。
ただ、ガイドラインに、「観光白書」や新聞(一般紙)に掲載された時事問題をベースに、と書かれており、ここに焦点を絞るのが得策だと思う。
広げてもキリがない。

出題傾向をざっと眺めてみると、
外国人観光客の傾向(国別内訳、年度推移など)は必出であろう。
外国人に人気のスポットも調べておきたい。
また、飛行機や鉄道など、交通に関するニュースも知っておく必要がある。
歴史や文化に関する一般常識は幅が広過ぎ、うかつに手を出すと迷宮入りしてしまうが、○○周年として話題になったものや、賞を受けたものなどは要チェックである。
各地の有名なお祭りや、近年話題のイベントについても知っておこう。

日本の伝統についても、試験に出るかどうかはさておき、通訳案内士として活動するのならひととおり知っておかなければならないことである。
着物」「酒」「茶」「歌舞伎」などについては、深く入り込むのは大変としても、常識的なところはさらっておくべきであろう。

また、一般常識という科目であるため当然であるが、時事ネタは欠かせない。
2016年であれば、伊勢志摩サミット、民泊、ル・コルビュジエあたりは押さえておきたい。
あまり文化や伝統に深入りするよりは、ニュースに敏感になっておくほうが得策ではないかと思う。

出題を見ると決して浅いものばかりではないが、勉強法としては「広く浅く」で対応すべきであろう。
過去問を見て、「こんなに深い知識まで持っておかなければならないのか」と感じてしまい、それに対応しようとすると、深みにはまる。
難問はあきらめ、診断士であれば知っておくべきと思える常識、に的を絞れば十分であると思う。

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