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映画評 「彼らが本気で編むときは、」 [映画評]

荻上直子さん監督の、「彼らが本気で編むときは、」を観た。
「かもめ食堂」「めがね」でお馴染みの監督で、登場人物への温かいまなざしが特徴と言えるだろう。
LGBTをテーマとして映画を撮られることに違和感はない。

この映画、何と言っても、女性として人生を歩もうとしているトランスジェンダーの主人公を、生田斗真さんが演じているのが話題である。
生田さんと言えば、年末には「土竜の唄」で、ふんどしで「バッチ来~い!」と叫んでおられた。
この振り幅が生田さんの魅力であろう。
映画俳優として、どんどん大きくなっていただきたい。

物語は、奔放に暮らす母親が、何度目かの家出をしてしまい、小学生(11歳)の女の子トモが置き去りにされたところから始まる。
トモが、預かってもらう叔父のマキオの家を訪ねると、彼は恋人リンコと生活していた。
トランスジェンダーのリンコに、はじめトモはドン引きだが、だんだん互いにひかれてき・・・
というストーリーである。

トモは、どうしようもない母親には頼らない覚悟をしており、強い女の子を装っている。
しかし、そこは11歳であり、弱い面も多々ある。
そんな揺れ動く年頃を、子役の柿原りんかさんが懸命に演じている。
彼女の存在が説得力を持つかどうかにこの映画の成否はかなりかかっており、その大切な役割をしっかりやりきられたと思う。

叔父のマキオ役は、売れっ子の桐谷健太さん。
テンションの高い役が多かった気がするが、この映画では落ち着いた演技。
こういうのもいい。

出演陣では、田中美佐子さんを久し振りに見られたのがうれしかった。
最初、よく似た人かなと思ったが、やはり田中さんだった。
もう60近いということに驚きだが、年相応であり、かつ、お綺麗だった。

映画では、性的少数者を、弱者として描き、傷つきやすく純粋なものとしている。
一方、いわゆる「世間」は、偏見に満ちていて、冷たい。
現実、そういう面もあるかもしれないが、この描き方がステレオタイプに過ぎて、面白味がないばかりでなく、映画の深みも与えられていない感がある。
2時間に収めるためには、わかりやすさも必要であり、あっちもこっちもというのは難しいと理解するが、もうワンパンチ欲しかった気がする。

この映画は、カップルで観てもいいし、親子連れで観るのもありだと思う。
いい意味でも悪い意味でも、安心して観ることができる。
一方、とんがった映画、小さくても輝く佳品、を求めるとちょっと肩すかしかもしれない。

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百貨店の苦境は終わらない [経済を眺める楽しみ]

百貨店の閉店が止まらない。
この2月に、西武筑波店と西武八尾店が閉店。
さくら野百貨店仙台店を運営するエマルシェが自己破産を申請して営業を停止、
3月には、三越千葉店の閉店も予定されている。

地方経済の苦境は以前から言われてきたが、
千葉や柏、堺など、首都圏や大阪圏でも閉店が加速してきている。
業績悪化の責任を取って三越伊勢丹ホールディングスの大西社長が辞任するなど、全体の雰囲気も非常に暗い。

百貨店が苦境に陥っている要因は、
・地域の人口減少
・主要顧客の高齢化
・郊外型大規模ショッピングセンターとの競争の激化
・ユニクロや無印、ニトリなど、専門店との客の奪い合い
・ネットへの客の流出
などが挙げられる。
たくさんある上に、まだまだ加速しそうな要因ばかりである。
そこへもってきて、店舗が老朽化しており、今さら何億円もかけて設備投資をするくらいなら、閉鎖してしまおう、という流れになってしまっている。
二年ほど前は、「爆買い」の影響で百貨店全体の売り上げが上向いたが、地方にはその恩恵もほとんどなかった。

どんな業界にも浮き沈みはある。
日本の稼ぎ頭である自動車業界も、リーマンショック時には激しく落ち込み、未来はないようなことを言われた。
しかし、百貨店業界のように長期的な落ち込みが続いてしまっては、明日への展望は開きにくいと言わざるを得ない。

百貨店の不振は、地域経済の疲弊とセットでやって来る面があるのが、さらに深刻の度を増させる。
地方の百貨店は、通常、駅前か市街地の真ん中にある。
そこが空き店舗になってしまうことは、地域経済の危機を誰にも分かりやすい形で提示してくる。
暗い気持ちにもなろうというものである。

もちろん、百貨店業界も手をこまねいていたわけではない。
だからこそ、もうどうにもならないとの閉塞感も広がる。
地域全体で守ろうとしても、気持ちだけでどうこうなる話でもない。

郊外のショッピングセンターやコンビニやネットがあれば、
買い物には困らないかもしれない。
しかし、地方都市から百貨店が消えてしまうのは寂しい。
ノスタルジーで何かが変わるとも思えないけれど。

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不安しかないがWBC本番待ったなし  ~ 日本の野球は負けてはならない ~ [ヨモヤ]

キューバとの初戦を控え、日本代表の強化試合が終わった。
WBC本番まで待ったなしである。

正直なところ、わくわく感より、不安感しかない。
打線は固まらないし、
投手陣も心配を抱えたまま。
首脳陣も一番の懸念材料と言われるありさま。

打線は、結局、形が見つからないままでの本番突入となる。
足でかき回す戦略でもなさそうだし、
長打で局面を打開するわけでもない。
ただ、その場その場で打てそうな人を打てそうな順番に並べているという感じ。
個人的には、内川や秋山をベンチに置くのはあまりにも勿体ないと思うのだが、状態とかいろいろあるのだろう。

日本の強みである投手陣も心配。
柱になるはずの大谷が抜け、
ダルビッシュも、田中も、岩隈も参加せず、
抑えも固まらなかった。
しかも、フル回転が期待される則本に不安が生じているらしい。

首脳陣のことは、あまり言っても仕方がないとは思うが、トップチームを率いる陣容として本当にふさわしかったかどうか、今大会の結果いかんにかかわらず検証していただきたい。
プロ野球の監督経験があることを前提条件とする必要はないとしても、指揮官としての経験が十分にないままにトップチームを率いるのはどうなのだろう。

勝つ負けるに加えて、盛り上がりも心配だ。
大谷がいれば問題なかっただろうが、メジャーなし、大谷なしでは、これまでの大会ほど盛り上がれるかどうか気がかりである。
まあ、勝ち上がって行けば、自然に盛り上がるのだろうけれど。

A組では、イスラエル韓国を破った。
イスラエルは予選から上がってきたチームであり、番狂わせであるに違いはないが、実際にはメジャー経験がある選手が中心を占めており、力は拮抗していたと言える。
もうWBCの本線には、楽勝と言えるチームは出てこない。
日本も、キューバだけではなく、オーストラリア戦、中国戦も気が抜けない。

野球が文化として根付いているのは、日本が世界で一番だと思う。
少年野球があり、
近所での草野球があり、
ソフトボールがあり、
高校野球では全国が熱狂する。
代表チームは、そんな文化を背景に、みんなの思いも背負って戦うことになる。
厳しいけれど、
だから、負けてほしくない。
いや、負けてはならないと思う。
楽な戦いは一つもないとわかっているが、一次ラウンド、二次ラウンドはぜひとも勝ち抜けてもらいたい。
心から祈る。

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アメリカ 大丈夫か  ~ 株価は好調もトランプ政権の暴走はやまず ~ [ヨモヤ]

アメリカ株価上昇が止まらない。
連日過去最高値を更新し、ダウは20,000ドル突破で沸いたと思っていたら、もう21,000ドルに到達している。
好調な経済状況を受け、3月にも利上げが予想されている。

しかし、政治状況は、とても平穏とは言えない。
むしろ、先行きが深く心配される。

少し前のニュースになるが、ホワイトハウスの定例記者会見を中止し、政権側が指名した報道機関だけが参加できる記者懇談に切り替えたということがあった。
そして、トランプ米大統領が「偽ニュース」と批判するCNNテレビやニューヨーク・タイムズ紙などは呼ばれなかったという。

記者会見ではなく記者懇談だから、すべての記者が招かれないことはあり得るが、今回の措置は露骨。
トランプ大統領は、保守系政治団体の年次大会での演説で「偽ニュースは国民の敵だ」と主要メディアを批判していたし、ツイッターでも
「フェイクニュースメディアは、故意に真実を伝えようとしていない。我が国においての重要な危機だ。落ち目のニューヨーク・タイムズは、ジョークレベルの代物に成り下がっている。CNNも同様にひどい」
と名指しで批判している。
メディアに不満を持つことはあっても、ここまで直接的に攻撃する民主主義国家のリーダーがほかにいるだろうか。

締め出されたニューヨーク・タイムズは
「特定のメディアを排除する動きに強く抗議する。透明性の高い政府を実現するためには、報道の自由の維持が大切で、国民の利益にかなう」
との声明を出した。
CNNも
「明らかに、不都合な真実を報道する報道機関に対する仕返しで、承服できない行為」
と強く反発したという。
当然であろう。

救いは、記者懇談に呼ばれたメディアからも批判の声が上がっていること。
AP通信やタイム誌はホワイトハウスに参加を打診されたが、記者会見中止に抗議して参加を拒否したという。
また、ウォール・ストリート・ジャーナルも、
「今後は閉ざされた会見には参加しない」
との意向を示した。

自分と意見が合わない人の意見を聞きたくないという気持ちは、人間としてはよくわかる。
しかし、普通なら、
「だって、いろいろ意見されたり、反対されたりするから、聞きたくないんだもん」
などと駄々をこねたら、周りのちゃんとした大人が叱ってくれるだろう。
「自分と反対の人の意見こそ、聞かなくちゃダメなのよ」
と。
大統領は、大人の中の大人であり、人々の見本になるべき存在である。
喜怒哀楽が激しいのが人間らしくていい、などという人もいるかもしれないが、我慢すべきところは我慢するのが当たり前である。

現政権の振る舞いを見ていると、アメリカの先行きが不安になって来る。
自ら進めてきたTPPを勝手に一抜けたしたのは、ひどいがまあ仕方がないとして、二国間交渉でも自分たちの意見が通らなければテーブルをひっくり返しかねない。
現に、WTO(世界貿易機関)による貿易紛争の解決手続きの決定に、必ずしも従わない姿勢を明確にしている。
普通なら恥ずかしくて言えないようなことも、平気で言えるようになってしまっている感じである。

トランプ米大統領は、オバマ前大統領に対しても、
「ひどい! オバマがトランプタワーを盗聴した」
とツイッターで批判し、
「悪い(むかつく)やつだ!」
とこき下ろしている。
現職の大統領が、根拠も示さずにこのような発言をすることについて、アメリカの人たちはどう思っているのだろう。
「面白い、もっとやれ」
と感じているのだろうか。
だとしたら、相当危うい。

トランプ大統領の暴走もさることながら、それを誰も止められない、若しくは止めない状況であるのが心配である。
アメリカ、大丈夫だろうか。

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映画評 「怒り」 [映画評]

昨年秋に公開された「怒り」を遅ればせながら観た。
秋の段階では、予告編からして重そうだったので、観ようか観まいか迷っていたところ、ネットの評がイマイチだったので、「なら、まあいいか」と見送ってしまった。
ネットの評があてにならないことなど、嫌というほど知っているのに。
日本アカデミー賞に最多11部門ノミネートされたのを知り、観ておけばよかったと後悔した。
幸い、この時期になって近くの映画館でも公開が始まったのを機会に、意を決して行ってきた。

予想どおり、というか予想以上にしんどい映画だった。
出演陣は、
渡辺謙と宮崎あおいの親子に松山ケンイチが絡み、
妻夫木聡と綾野剛がまさに絡み、
森山未來と広瀬すずも出てくるというまさに超豪華版
この主演級のキャストが、それぞれ気合いの入った演技を見せている。

誰のどんな「怒り」が炸裂するのか。
映画は、序盤から緊張感をはらみながら進む。

人を殺すような強烈な怒り、
人を許せないという怒り、
自分に我慢できないという怒り。
いろいろな怒りが渦巻き、観ているものを締め付ける。
どんな怒りが本当に強いのか、
どんな怒りが本当に怖いのか。
とらえ方は人それぞれで分かれそうな映画であった。
しかし、それも投げっぱなしという感じではなく、映画としてはキチンと決着している。
この辺り、李監督の手腕はさすがである。

決して後味のいい映画ではなく、観る人を選ぶ面はあるかもしれない。
PG-12となっているが、小学生が観るにはかなり早い。
「すずちゃんが出てるから行ってみよう」
的なノリで映画を観始めると、えらい目に遭う。
初デートでこの作品もきつかろう。
しかし、この映画でちゃんと語り合えるようなら、長くつき合えそうだ。

「怒り」は、映画ファンにはぜひご覧いただきたい作品である。
よい気分になれるかどうかは保証できないが、本気の映画を観ることができる。
俳優陣の頑張りは特筆ものである。
2時間ほど空いたし、スター共演だから観てみようか的な感じで入ってしまうと、アチチチチということになりそうだ。
それもいい経験だが。

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日本アカデミー賞 作品賞「シン・ゴジラ」で納得も「ちはやふる」がないのは残念 [映画評]

日本アカデミー賞も、40回目を迎えた。
アメリカのアカデミー賞ほどの盛り上がりにはならないが、日本の映画賞の頂点として確立されてきたように思う。
例年、結果には異論も出るが、過去の受賞作を並べてみると、それなりの納得感もある。

今年は、「シン・ゴジラ」と「怒り」が多くの部門でノミネートされていた。
大ヒットした怪獣映画と、人の内面をえぐる佳作というマッチアップで注目されたが、結果はゴジラの圧勝だった。
「怒り」は、最多11部門で優秀賞を獲得していたのだが、最優秀となったのは妻夫木聡の最優秀助演男優賞のみだった。
主演級総出演のあの映画にあっても、妻夫木さんの存在感は際立っていた。

ゴジラは、作品賞を含め、監督賞、撮影賞など7部門を獲得した。
この映画は、単純に面白かったし、驚きもあった。
社会を巻き込んでヒットしていったのも気持ちがよかった。
樋口真嗣監督としては、前年の「進撃の巨人」の大失態をすぐに取り返した格好になった。

「湯を沸かすほどの熱い愛」が最優秀主演女優賞で宮沢りえさん、最優秀助演女優賞で杉咲花がダブル受賞。
映画の中での親子が受賞したことになる。
いい映画で、いい演技をされた二人の受賞にはこちらもジンと来る。

最優秀主演男優賞は、「64-ロクヨン-前編」の演技で佐藤浩市さん。
この映画、とにかく後編がひどい出来で、そのせいでこの受賞も喜べない。
まあ、佐藤さんの責任ではないけれど。

激戦だったのではないかと予想する最優秀アニメーション作品賞は、「君の名は。」を抑えて「この世界の片隅に」が受賞。
信じられないくらい素晴らしい作品であったので、当然の結果にほっとした。
ただ、会場にのんさんの姿がなかったのにはがっかり。
映画に魂を吹き込んだ大きな役割を果たされたし、話題を提供された大きな存在でもあったのに。
もしこれが事務所関係のごたごたが影響しているのだとしたら、自由を愛するはずの映画界としては大変残念である。

全体的に納まるべきところに納まった感じではあるが、個人的には「ちはやふる 上の句」を評価してほしかった。
賞に引っかかったのは、広瀬すずさんの主演女優賞でのノミネートだけ。
賞レースに乗るタイプの作品ではないことは承知しているが、おととしの「ヒロイン失格」なども含め、そっち系の佳作にもしっかり目くばせしていただきたい。
難しげな作品ばかりではなく。

それにしても、製作が発表された「ちはやふる」の続編はいつ公開になるのだろう。
世の中、何が起きるかわからないのだから、早く作って欲しいと勝手に焦っている。

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今年も、はあ、なんというか ~R-1ぐらんぷりで笑うのはなかなか至難~ [ヨモヤ]

浅越ゴエ、中山功太、佐久間一行、三浦マイルド、やまもとまさみ、じゅんいちダビッドソン、ハリウッドザコシショウ。
芸人さんたちの名前である。
しかし、残念ながら、一人も知らないという方も少なくないだろう。
ネタを見たことがないというより、名前を聞いたこともない、というレベルで。
彼らは、歴代のR-1ぐらんぷりの優勝者である。
ピン芸人の頂点を極めたはずのメンバーである。
この知名度の低さが、R-1の盛り上がらなさをわかりやすく示している。
お笑いファンとしては、この状況で、よく根気よく続けてくれているなあと、感謝したい気持ちになる。

私は毎年見るが、毎年微妙というか、今三歩くらいの感じである。
3人に1人くらいしか笑えないというより、全出場者中1人くらいしか笑えないというのが例年のパターン。
今年も、はあ、なんというか。

優勝されたのは、アキラ100%さん。
裸で大事なところを隠されているという芸。
そこにいろいろなくすぐりがあったり、思いがけない展開があったり、グサッと来たりするのならいいのだが、ひたすらそれだけ。
お祝い申し上げたい気持ちはあるものの、申し訳ないが、笑えはしなかった。
3792人の頂点が、アキラさん...

ファイナルに残ったのは、アキラさんのほか、サンシャイン池崎さんと石出奈々子さん。
確かにお二人は、アキラさん以上に笑いどころが見つからなかった。
見ていて、苦しくなってしまった。
お笑いの人が、見ている人を窮地に追い込んではいけない。
サンシャインさんは、ひたすら騒いでおられる感じで、しんどかった。
石出さんは、一本目は面白かったのだが、二本目も同じジブリネタで、質も下がってしまったのは残念だった。

ファーストステージも簡単に振り返っておこう。
こちらは、ファイナルよりはよかった。

ブロックは、レイザーラモンRG、横澤夏子、三浦マイルド、サンシャイン池崎という組み合わせ。
笑うには至らなかったが、横澤さん、三浦さんのネタで、感心はした。
RGさんの心の強さも感じた。

Bブロックは、ゆりやんレトリィバァ、石出奈々子、ルシファー吉岡、紺野ぶるまの4人。
R-1ではお馴染みのゆりやんさんは、今年も安定した面白さ。
「蒼井優、土屋太鳳、あたし」というフレーズはおかしかった。
石出奈々子さんもなかなか。
「思い出したわ、おじさんの名前。掛布」というところでは、声を出して笑った。
紺野さんは惜しい。
ルシファーさんには、さらなるひねりが欲しかった。

Cブロックは、ブルゾンちえみ、マツモトクラブ、アキラ100%、おいでやす小田の4人。
現在ブレイク中のブルゾンさんは、ネタを飛ばして泣いてしまった。
これでファンを増やしただろう。
マツモトクラブさんは、いつも面白い。しかし、この日は爆発力がなかった。
おいでやすさんには、展開が欲しかった。

アキラ100%さんはブレイクするだろうか。
ブレイクすれば、R-1は登竜門としての役割は果たすことになる。
しかし、誰が優勝しても感謝の気持ちでいっぱいになるM-1と違い、R-1はいつもモヤモヤした気持ちになってしまう。
なぜなら笑えないから。
それでも、来年もあれば来年も見るのだが、正直なところ、期待度は極端に低い。

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映画評 「ラ・ラ・ランド」 [映画評]

ドラマーの壮絶な成長を描いた映画セッション」に大きな衝撃を受けた。
あの緊張感といったらなかった。
夢に出てきそうな鬼教官だったが、ただ怖いだけではなく映画として非常によくできていた。
「ラ・ラ・ランド」は、「セッション」を撮ったデミアン・チャゼル監督作品であり、アカデミー賞では「タイタニック」に並ぶ史上最多14部門にノミネートされた。
これはもう、期待するなという方が無理だ。
私が行った劇場は、ほぼ満席の盛況。
前評判の高さが関心を引いているようだ。

「夢をみていた」
「観るもの全てが恋に落ちる、極上のミュージカル・エンターテイメント
というのが売り文句だが、まさにその通りの作品であった。
ミュージカルだから、突拍子もなく出演者が歌い、踊り出す。
話の展開にもやや唐突な感がなくはないが、映画の魔法に引き込まれていく。
音楽、映像が素晴らしい。

主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンも期待に違わぬ素晴らしさ。
この映画を撮るには大変な努力があったと思うが、エマはアカデミー賞の主演女優賞を獲得し、報われた。
ライアンも役者としての評価を確実なものにした。

正直、ストーリー自体に驚きはない。
夢を追う男女が魅かれ合い、成功を勝ち得ていく過程ですれ違いが生じるという流れは、定番とも呼べるもの。
だが、映像や音楽の素晴らしさが、観る者をグッとつかまえる。
ちょっと苦いラストも、いいスパイスになっていた。

「ラ・ラ・ランド」は、すべての映画ファンにお勧めできる良質のエンタテインメントである。
出だしから、魔法にかけられる。
老若男女、観る人を選ばない快作である。
そこまで褒めておいてあえて言うと、「セッション」を超えるような感動を求めて観に行くと、ちょっと当てが外れるかもしれない。
いい映画だし、何回も観に行く人がいるだろう。
そして、観るたびに発見があるのではないだろうか。
それでも、どちらを選ぶか聞かれたら、私は迷うことなく「セッション」を選ぶ。
今後デミアン・チャゼル監督は、メガヒットを求められることになるだろうが、いつか再び「セッション」のような、観ている方が逃げ出したくなるような作品も作っていただきたいものである。

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2月の読書記録 [読書記録]

2月に読んだ本は以下のとおり。

2月1日 「林業入門」 関岡 東生
2月2日 「はなぼん」 花井 裕一郎
2月3日 「空気のつくり方」 池田 純
2月4日 「ノーベル経済学賞」 根井 雅弘
2月5日 「経理部は見ている。」 楠木 新
2月6日 「女子の人間関係」 水島 広子
2月7日 「クール・ジャパン!?」 鴻上 尚史
2月8日 「商品企画のきほん」 末吉 孝生
2月9日 「市民自治」 福嶋 浩彦
2月10日 「奇跡の中学校」 佐藤 淳一
2月11日 「凶犯」 張 平
2月12日 「楽天の研究」 山口 敦雄
2月13日 「リーダーシップ論集中講義」 小野 善生
2月14日 「人間の旬」 大村 智
2月15日 「バフェットとソロス 勝利の投資学」 マーク・ティアー
2月16日 「地域再生の失敗学」 飯田 泰之 編
2月17日 「クラウドファンディングで夢をかなえる本」 板越 ジョージ
2月18日 「メディアの予言者」 服部 桂
2月19日 「全盲の僕が弁護士になった理由」 大胡田 誠
2月20日 「トンデモ本の世界 X」 と学会
2月21日 「100問100答 新地方公会計統一基準」 鈴木 豊
2月22日 「棋士の一分」 橋本 崇載
2月23日 「財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済」 上念 司
2月24日 「だから、あなたも生き抜いて」 大平 光代
2月25日 「地方財政のヒミツ」 小西 砂千夫
2月26日 「産まなくても、育てられます」 後藤 絵里
2月27日 「株大全」
2月28日 「マグロ大王」 木村 清

「はなぼん」は、小布施の図書館「まちとしょテラソ」で、公募による館長となった花井裕一郎さんによるもの。図書館の新しい形がほの見える。図書館を単に本を貸すだけのところにしてしまったらもったいない。

「クール・ジャパン!?」を書いた鴻上尚史さんは、NHK BSの人気番組『cool japan』の司会を務めておられる。日本を礼賛する内容ではなく、クールに日本を眺め、世界の中の日本を見つめ直されている。売り込むばかりではなく、きちんと周りを見ることも大切。

「凶犯」の張平さんは、中国の作家。とあるビブリオバトルで紹介されていたことから、この本を知った。中国社会の暗部を背景にした、ゴチゴチのハードボイルド。読み応えあり。

大平光代さんの「だから、あなたも生き抜いて」は何年振りかでの再読。いや、ほんと、あきらめたらあきません。しっかり生きていかななあ、と今回も思った。

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美しいものを見た  ~ アカデミー賞空前の失態も究極のハッピーエンドに ~ [ヨモヤ]

アカデミー賞の授賞式で、前代未聞のハプニングが起きた。
すべてをぶち壊しかねない大失態。
しかし、そこで美しいものを見た。
映画を超えるような感動をいただいた。

ハプニングが起きたのは、アカデミー賞のメインイベントである作品賞発表のとき。
プレゼンテーターを務めたウォーレン・ベイティが、封筒を開けて何やら怪訝な顔をしている。
それを見て同じくプレゼンテーターを務めていたフェイ・ダナウェイが、「何をじらしているの」とでも言うように肩を叩き、封筒の中身を見て、
「ラ・ラ・ランド」
と発表した。

「ラ・ラ・ランド」は、今年のアカデミーの大本命であり、監督賞、主演女優賞など6部門を獲得していた。
誰もが納得の受賞であり、歓声の中、デイミアン・チャゼル監督をはじめ、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンらの出演者とスタッフが壇上に上がった。
そして、映画のプロデューサーが受賞スピーチをしているなかで、異変は起きた。
晴れがましいスピーチの後ろで、関係者が右往左往。
そして3人目のスピーチの途中で事態がはっきりした。
告げられた人は、スピーチを中断され、恥をかかされたような形になったにもかかわらず、
「負けだったみたいだ」
とニッコリ笑ってマイクを譲った。
そして、最初にスピーチをしたプロデューサーが、
「間違いがありました。作品賞は『ムーンライト』です。冗談ではありませんよ。本当に、読み間違えたみたいなんです」
と言いながら、『ムーンライト』と書かれた紙を客席に向かって提示した。

「ラ・ラ・ランド」は、ここまで何も獲得していなかったわけではなく、主要部門の賞を受けていた。
だから、あきらめがつきやすかったのだ、と言えなくもない。
しかし、みんなが目指すのは作品賞である。
「あの年のアカデミー賞で」と振り返るときに、真っ先に浮かぶのは作品賞である。
特にプロデューサーとしては最高の栄誉と言える。
本当に天にも昇る気持であったはずだ。
これまでの苦労や世話になった人への感謝など、いろいろな感情が一気に押し寄せていたに違いない。
それが手違いだったと告げられたら、どんな感情を持つだろう。
とても平静でいられるとは思えない。
だが、「ラ・ラ・ランド」のスタッフは、実に潔かった。
一言の恨み言を言うのではなく、一度受け取ったオスカー像を、
「これはぜひ私から『ムーンライト』の皆さんに渡したい」
とスピーチし、凍りついた空気を和ませた。

今年のアカデミー賞は、賞の行方と併せて、反トランプ色がどのように出てくるかが注目されていた。
多くのコメントがあったようだが、この作品賞での顛末が、最も人々に伝わるメッセージになったと思う。
認め合うこと。
称え合うこと。
許し合うこと。
その素晴らしさがジンと伝わった。

映画っていいな、
アメリカって、やっぱすごいな、
と思わせる究極のハッピーエンドだった。

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ホームで闘って4分以上の大差 ~日本マラソン復活の日は遠い~ [ヨモヤ]

夏のロンドンでの世界選手権の男子代表選考を兼ねた東京マラソンが行われた。
終盤の高低差がなくなり、記録が出やすくなったコースで、かつての世界記録保持者、ケニアのウィルソン・キプサングが、国内最高記録の2時間3分58秒で優勝した。
日本人のトップは、井上大仁で2時間8分22秒、順位は8位だった。

2時間8分台ということで、井上の記録を評価する声もないではないが、
ホームで行われている大会で、
トップがゴールしてから4分半後の入線では、とてもではないが手放しでは喜べない。
というより、4分以上も差がついてしまっては、まったく勝負になっていない。
別の次元のレースという感じである。

日本マラソンの低迷が始まって久しいが、状況は改善されるどころか、ますます悪くなってきているように思える。
世界が2時間2分に突入し、いずれは2時間の大台さえ切ってしまうのではないかと思われているなか、日本人は10分を切るのに汲々としている。
ここまで差がついてしまうと、もうどうしようもない気にさえなってしまう。

かつては、マラソン王国と言われた時代もあった。
その頃は、長距離ではなんとか戦えても、100mなどの短距離では永久に勝負にならないと思えた。
今も、オリンピック100mのファイナリストは誕生していないが、400mリレーでは世界の2位になるなど躍進している。
だから、マラソンでもあきらめることはないと思いたいところだが、世界からは完全に取り残されてしまった。

マラソン低迷の原因の一つに箱根駅伝が挙げられることが多い。
あそこで燃え尽きてしまうとか、あの時期の練習方法が違うとか、いろいろ言われる。
しかし、昨日今日始まった低迷ではないのだから、いい加減打開策が出てきてもいいようなものである。

東京オリンピックのマラソンでは、都内の名所をめぐるコースが設定され、世界中の人がそれを見るだろう。
そのときに、日本人が序盤から先頭集団から消えてしまうのは、あまりにも寂しい。
ここまでの差を見せられると、あと3年で何とかできるとも思えないが、一人の抜きんでた才能が状況を打ち破る可能性もないではない。
現状では、メダルを争えるレベルに達するとは到底思えないが、東京で復活の糸口が見つからなければ、永久に世界に復帰するのは難しくなるかもしれない。
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映画評 「きょうのキラ君」 [映画評]

映画が好きだから、できる限り映画館に足を運ぶようにしている。
しかし、時間的な制約もあるから、なんでも観られるわけではない。
だから、私は私なりに面白そうな映画を選んでいるつもりである。
「きょうのキラ君」については、予告編では何も魅かれるところはなかったが、監督に期待した。
なにしろ川村泰祐監督は、私の愛する「海月姫」を撮った方なのだ。
前作の「ガールズ・ステップ」も、まったくヒットしなかったようだが、私は十分楽しんだ。
川村監督の作品なら、大丈夫。
私は、ゆるぎなき自信を持って映画館の席に着いた。

だが、期待は裏切られるものである。
前半は、端折り過ぎな感はありつつ、テンポよく進む。
ちょっと急ぎ過ぎで、設定がちっとも生きてないぞ、と思いつつ、川村監督のことだから、きちんと帳尻を合わせてくれると安心して身を委ねる。
しかし、あれ、ほろ、はれ。
何にもないぞ、何にも伝わんないぞ、大丈夫か、大丈夫なのか、
と心配しているうちに、映画は終了を迎えてしまった。
ラストに向かって盛り上がるどころか、加速度的に陳腐さを増し、最後は完全崩壊に近い状況に。
いやはや、空っぽであった。

主演の中川大志さん、飯豊まりえさんのお二人は健闘されたと思う。
中川さんはカッコよかったし、飯豊さんのオドオドぶりもはまっていた。
分かり易す過ぎる芝居っぷりであったが、与えられた陳腐な脚本を懸命にこなされていたと言っていいだろう。
しかし、誰がどう演じてもあの本ではどうにもならない。
もちろん、本が悪くても何とかするのが監督さんの手腕だと思うが、今作ではそれがまったく発揮されなかった。

どんな映画でも、それを「面白い」と思う人はいるかもしれないし、川村監督にリベンジの機会も持ってもらいたいと思うから、今作についてもお客さんが入るに越したことはない。
先週公開された「ソードアートオンライン」も、個人的にはひたすら睡魔と戦う時間となったが、大ヒットしているらしく、人によって受け止め方は様々である。
今作を誰かに勧めるとしたら、まずは、中川大志さんのファンだろうか。
全編カッコよく、上半身裸のサービスシーンまである。
飯豊まりえさんも出ずっぱりだから、彼女のファンも楽しめるだろう。
友達役の平祐奈さんは、いつもと同じような役でいつもと同じような演技だったが、彼女のファンにとっても楽しめると思う。
原作ファンにとっては微妙かもしれないが、そんなにシリアスな話でもないので、気楽な気持ちで観に来ていただきたい。
また、小中学生の女子なら、単純に楽しめるかもしれない。
友達どおしで、観終わった後、ワイワイ言い合ってはどうだろう。

当たり前の話だが、どんな監督でも、百発百中は難しいなあと改めて思った次第である。
ついていくと決めたので、川村監督の次回作も必ず観に行きはするけれど、信頼値は大きく下がってしまったと言わざるを得ない。

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残り400なんでもない ブルボンの逃走を忘れない [ヨモヤ]

1992年の皐月賞・日本ダービーを制したミホノブルボンが死亡した。
28歳。

父マグニテュードという地味な血統。
スピードに任せて押し切るという戦法で、2400mのダービーはおろか、2000mの皐月賞も不安視されていたが、両レースともぶっちぎった。

秋初戦も勝利で飾り、シンボリルドルフ以来の無敗の三冠馬誕生も目の前だったが、菊花賞ではライスシャワーに敗れた。
しかし、その後の長距離路線でのライスシャワーの活躍を見ると、ブルボンに対する評価はまったく下がることはない。
むしろレースぶりを振り返るとまさに「負けて強し」であり、歴史に残る名馬だったと言える。

私は、単純に好きで競馬を見ているのであり、そこに人生やら自分自身やらを投影するつもりはない。
それでも、勝手に決めつけられた距離や血統の壁に敢然と立ち向かうブルボンの姿には、元気づけられるものがあった。
堂々と逃げ切ったダービーの実況で、
「残り400なんでもない!」
と叫んだアナウンサーがいた。
そうだ、自分以外の誰かに、あと400は無理、血統的にダービーを勝ち切ることはできない、などと言われたくない。
言われたくないが、結果で示さなければ「やっぱり」と言われる。
挑戦して、克服して、初めて「なんでもない」と胸を張れる。

命を燃焼させるように走り、
逃げに逃げて、
わずか8戦で競走生活を終えたブルボン。
彼が老衰で死ぬなんて、なんだかおかしい。
きっと、いいおじいちゃんだっただろうと想像すると、ちょっとあたたかくなる。

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おかえり オザケン [ヨモヤ]

小沢健二さんが、19年ぶりのシングル「流動体について」を発売された。
ネットがざわつき、CDの売上も好調のようだ。
20年近い時を経て、いまだに愛されている。

メディアにも出演されるらしい。
手始めは「ミュージックステーション」。
新曲に加えて、「ぼくらが旅に出る理由」も披露されるという。
本当にいろいろな旅を経てきた小沢さん。
待っていた私たちも同じように年をとった。
感慨深いオンエアになりそうだ。

小沢さんは、小山田圭吾さんと組んで、
音楽シーンにというか、社会全体に「アッカンベー」をしていたかのようなフリッパーズ・ギターというバンドでデビューした。
そして、これからというときに突然解散。
その衝撃は大きく、個人的に、BOØWY、キャンディーズと並ぶ、日本三大解散と呼んでいる。
ソロでも大活躍。
セカンドアルバム「LIFE」は、時を超えた名盤として愛されているし、
スチャダラパーと組んで大ヒットさせた「今夜はブギー・バック」は、日本のヒップホップの夜明けを告げた。

ファッショナブルで、クール。
両親が学者で、叔父さんに指揮者の小澤征爾さん。
本人は東大。
笑ってしまうような経歴も、鼻につくというよりピッタリはまっていた。

この20年間、ずっと休んでおられたわけではなく、アルバムも出されている。
しかし、かつてのポップ路線とは完全に一線を画す内容で、正直「はにゃ?」という感じだった。
今回は、原点に戻った形で帰ってこられるのだろうか。
若しくは、仙人として戻ってこられるのだろうか。

女の子ハートをがっちりつかんでいたオザケンも、48歳。
さすがに王子様ではないだろう。
では、王様か?
いや、執事が似合うだろうか?

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子供を持つかどうかは自由だが税制などの「区別」はさらにあっていいと思う [ヨモヤ]

毎日新聞の記事によれば、自民党の有志議員が、
子どもの多い世帯ほど所得税が軽減される「N分N乗(世帯課税)方式」
の導入に向けた勉強会をスタートさせるとのことである。

もちろん、狙いは少子化に歯止めをかけることである。
この方式では、課税所得は家族の人数で割ることで決まるため、子どもが多い世帯ほどより低い税率が適用され、税額が少なくなる。
記事によれば、例えば所得が1000万円で子ども2人の場合、同じ所得の単身世帯と比べ、所得税額は3分の1以下になるという。
この「N分N乗方式」はフランスでも活用されているという。
フランスは、合計特殊出生率が2.0に近く、少子化を克服した国として評価されており、この税制もその一因に挙げられているようだ。

こうした政策が出されると、
子供を持つか持たないかは個人の自由であり、税制によって差別するのはいかがなものか、
といった意見が出される。
もちろん、子供を持つか持たないかは自由であり、強制される筋合いのものではない。
一方、社会は個人では成り立たず、支え合いの仕組みを構築していかなければならないし、国としての活力を保つことも必要である。
そのための政策誘導は当然で、必要な「区別」はあってしかるべきだと思う。
ちなみに、この政策について、Yahoo!の意識調査が行われているが、約64,000票現在では、賛成が約7割となっている。

ただし、この仕組みでは、所得税額が少ない中低所得世帯への恩恵は限られるという。
そのため、効果が出るかどうか不透明な部分もあるようだ。
また、少子化を税制で止められるかどうか、懐疑的な見方も少なくない。
それでも、いろいろ試すべきだと思う。
人口が減っても、経済成長が止まるわけではないという議論もあり、少子化イコール悪と決めつけることはないとは思うが、若者が継続的に減少してしまうことが国力の衰退につながることは間違いない。
政策フル動員で立ち向かうべき課題であり、税制を使わない手はないと思う。

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