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映画評 「ドリーム」 [映画評]

この映画の日本語タイトルでひと悶着あったことをご記憶の方もおられるだろう。
原題は「Hidden Figures」で、「隠された数字(若しくは人たち)」というものなのだが、これではピンと来ないからと、『ドリーム 私たちのアポロ計画』としたところ、
「マーキュリー計画を扱った作品なのに、なぜアポロ計画なのか」
との批判が相次いだのである。
結果、アポロ計画は外され、「ドリーム」だけになった。
それでも、原題とはかけ離れているが。

それはさておき、この映画は、アメリカで高い評価を受け、公開中の日本でも好評を持って迎えられている。
秋の良き日に観るには絶好の一本ではないかと思った。

そして、予想どおりにいい映画だった。
差別の中で前向きに奮闘する黒人女性3人を描いているのだが、甘いだけでもなく、辛いだけでもない、ちょうど観やすいところで物語は進んでいく。
もちろん、現実はもっともっと厳しかったのだろうが、差別の問題にあまり踏み込み過ぎると、この話は成立しなくなる。
3人にそれぞれ家庭があり、そこもきちんと描いている。
ちょっとうまく行き過ぎる感がなくはないが、努力に見合ったものを手にしたことがわかるから、納得感があり、すかっとする。

観終わると、原題の意味がすっと来る。
「ドリーム」は薄いなあ、と思う。

主演の女性3人は、それぞれタイプが違う。
よく知らない女優さんたちなのだが、実に魅力的に演じている。
上司役をケビン・コスナーが演じていて、映画の格を上げている。
62歳になられたそうだ。
女性上司役にキルスティン・ダンスト。
ずいぶん前から活躍しているイメージがあるが、まだ35歳。

ハリウッド映画らしく、セットや当時の風景の再現は完璧。
日本映画とは金のかけ方が違うと言えばそれまでだが、こうしたところはぜひ見習ってほしい。
映画の説得力が増す。

「ドリーム」は誰が観てもいい映画である。
特に、子供を連れて観に行くと、何かを感じてくれるかもしれない。
ただ、何年も心に残るような突き抜けた感動があるかと言えば、そこまでではない。
過剰な演出がなかったことにもよるのだろうが、もうワンパンチ欲しかった感もある。

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世界は変えられる  ~ 横浜DeNAの観客動員に勇気づけられる ~ [ヨモヤ]

あきらめるのは簡単だ。
悲観的な要素を並べるのも簡単だ。
人の失敗を見て、自分ははじめから知っていました、といった批評をするのも簡単だ。
しかし、世界は変わる。
変えられる。
そこまでのことではないかもしれないが、熱気にあふれる横浜スタジアムの客席を見るとそんなことを思う。

横浜DeNAは今季のレギュラーシーズン全日程を終了し、主催試合の観客動員数が球団史上最多を記録したと発表した。
これまでの最多記録は、昨季の194万人だったが、それを超え今季主催71試合で198万人を動員した。
大入り満員回数もこれまでの最多記録である昨季の54回を超え、今季は63回。
こうなると、ほとんど全試合満員という感じである。
すごい。

横浜という大都会にあり、横浜スタジアムの立地も良好。
それなら客が入って当然と思うかもしれないが、TBSからDeNAに親会社が変わるまでは酷い状況だった。
TBS時代は11年間で8回最下位と、チームの成績も惨憺たるものだったが、観客動員もさっぱりだったのだ。
当時の状況だけを見れば、
・人口減少少子化でそもそものパイが縮小
・野球人気の低迷
・首都圏には巨人という超人気球団があり、その他、ヤクルト、ロッテ、西武と球団がひしめき、拡大の余地がない
・横浜には、阪神や広島のような熱狂的なファンが存在しない
などなど、逆風ばかりに感じられただろう。
TBSは、早く球団を手放したくて仕方がなかったように見えたし、誰がやってもうまくいくはずがないと思っていただろう。
DeNAはそれをやり遂げた。
観客動員の推移は以下のとおりである。

2010年 1,209,618 人
2011年 1,102,192 人 この年までTBS
2012年 1,165,933 人 この年からDeNA
2013年 1,425,728 人
2014年 1,564,528 人
2015年 1,813,800 人
2016年 1,939,146 人
2017年 1,979,446人

見事な右肩上がりだが、平坦な道ではなかっただろう。
初めは、「100万円チケット」や「全額返金チケット」などで話題作りをしていたが、それだけでは瞬間的な注目を集めることしかできない。
まずは地道なデータ収集。
そして、いわゆるマーケティング。
さらに、社員のモチベーションを高めることも大切だっただろう。
その後、
30代の男性を「アクティブサラリーマン」としてコアターゲットとして定めたり、
横浜ブランドとシンクロさせる取り組みを行い、横浜と言えばDeNAとの植え付けに努めたり、
球場をコミュニティボールパーク化したり、
と次々に手を打ってきた。
どれが成功した、というのではなく、熱が人を呼んだのだろう。

客が入ると、選手にも気合が入る。
気合が入ると、いいプレーが出る。
いいプレーが出ると、また観に来ようという気になる。
DeNAには、そんないい循環が生まれている。

セのクライマックス・シリーズには、広島、阪神、DeNAと、ファンの熱い後押しがあるチームが残った。
それは偶然ではないだろう。

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映画評 「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years」 [映画評]

ビートルズが活躍したのは、1962年から1970年まで。
私は、リアルタイムの彼らを知らない。
マイケル・ジャクソンやプリンスやマドンナとは一緒に年を取ったし、
日本では、沢田研二も見たし、サザンとはずっぽし重なった。
スポーツでは、王、長嶋には何とか間に合ったし、野茂もイチローも目に焼き付けた。
ボクシングでは、アリもタイソンも、輪島も石松も具志堅も見た。
しかし、ビートルズと時間を共にできなかったのは、なんとしても無念である。
伝説としておさらいするしかない。

「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years」は、ザ・ビートルズ全盛期のツアーを中心に追ったドキュメンタリー。
イギリスでの突然の熱狂から、アメリカ進出、日本での公演、
ジョンのキリスト教をめぐる発言の騒動、
ライブ活動の終了など、
ジョンを除くメンバーのインタビューを交えながら時系列で映していく。
『ビューティフル・マインド』や『アポロ13』『ダヴィンチ・コード』などで知られるロン・ハワードが監督をしているから、単なる記録映画を超えた面白さも十分にある。

解散前には、メンバー間でもいろいろゴタゴタがあっただろう。
しかし、そこは描かれない。
ヨーコも全く出てこない。
しかし、本作においてはそれでいいのだと思う。
本作はあくまでも絶頂期について描いているのであり、ビートルズ顛末記ではない。

周知のとおり、ビートルズの曲は、ほとんどジョン・レノンとポール・マッカートニーによって書かれている。
では、この2人がいればビートルズであったかと言えば、そうではなかっただろうことがこの映画を見るとよくわかる。
当たり前のことだが、リンゴ・スターとジョージ・ハリスンが揃ってはじめてビートルズだったのだ。

それにしても、若いころの彼らは痛快である。
世界の歴史に残るような大騒動に巻き込まれながら、それを楽しみ、自らを茶化しているかのようでさえある。
インタビューの受け答えも軽妙で楽しく、これはみんなが夢中になるわけである。

映画では、メンバーのほかに、著名人にもインタビューしている。
ウーピー・ゴールドバーグ、シガニー・ウィーバー、エルヴィス・コステロといったそうそうたるメンバーが語るビートルズも興味深い。

映画では、ビートルズの数々のヒット曲が流れる。
これでもかと流れるのだが、それでも彼らの作った名曲のごく一部だから恐れ入る。

それにしても、彼らがいなかったら、この世界はどうなっていたのだろう。
大げさではなく、いろいろなことが変わっていたと思う。
ロックの歴史が変わっていたというレベルではなく、世界の歴史が変わっていたと思う。
彼らがいなければ、生まれなかったバンドがたくさんあったのはもちろんだが、
それどころか生まれなかった命もたくさんあっただろう。
もうこんなバンドは出てこない。
リアルタイムで見たかった。

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120キロプロジェクト 来週決着予定  ~ 足腰を鍛えずに球速は上がるか ~ [120キロプロジェクト]

50歳過ぎ腰痛持ちの私が、勝手に取り組んでいる120キロの速球(?)を投げるプロジェクト。
4月にプロジェクトを開始し、寒くなる前の10月をゴールと設定した。
4月に80キロを投げるところからスタートし、5月90キロ、6月95キロ、7月100キロ、8月105キロと伸ばし、途中、腰痛を発症する危機もなんとか乗り越えてやってきた。

それを言っては身も蓋もないが、120キロくらいの球を投げたところで、大した自慢にはならない。
高校球児なら、投げられない方が珍しいくらいだろう。
だから、別に意義など最初からありはしないが、あえて言えば、50歳過ぎの腰痛持ちが120キロを投げる、というのがミソであろうか。

私は、腰が痛くなるため、歩くのは問題ないが、まったく走ることができない。
そのため、足腰の強さに関しては、同年代の中でも劣っている部類であろう。
一方、大したことではないと知ってはいるが、それでも50歳過ぎの120キロはそれなりの数字である。
つまり、これを達成できれば、速い球を投げるために、足腰の強さはあまり関係ないということが証明できるのではないか、という思いもある。
野球部出身の方は、学生の頃、散々走らされた記憶がある人も少なくないだろう。
しかし、そんなことをしなくても速い球を投げることができるのだとしたら、ちょっとした発見ではないだろうか。(でもないか)

3年ほど前、NHKで放送された「感涙!よみがえりマイスター」という番組で、48歳で草野球をやっておられる方が、120キロの球を復活させるというプロジェクトが放送された。
マイスターとして、プロ野球の指導でも活躍された立花龍司さんがコーチとしてつかれたのだが、トレーニングメニューに朝30分、夕方40分のランニングが課されていた。
これはしんどい。
というか、私の場合、できない。
この方は草野球でピッチャーをされていて、1試合投げ切らなければならないため、私のように一球だけ速い球を投げられればいい、というものではないから単純に比較はできないが、それでもランニングが基礎になるのは常識なのだろう。
ちなみにこの方は、トレーニングがきつすぎたせいか、プロジェクト終了直前に故障された影響もあり、114キロまでしか行かなかった。
(この様子はYouTube で見ることができ、フォームの改善などで大いに参考にさせていただいた。)

10月に入って、かなり気温が下がってきた。
年をとればとるほど、寒くなると体が硬くなり、動かなくなる。
寒いのは、本当に困る。
どうか、挑戦当日は暖かい日でありますように。
そして、それまで故障しませんように。

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映画評 「新感染 ファイナル・エクスプレス」 [映画評]

韓国発のゾンビ映画。
評判がよく、どうせ面白いだろうと思って観に行ったら、そのとおり面白かった。
最初から最後まで無駄に思えるシーンがなく、「ここをこうしたらよかったのに」と思わせるところがない、実によくできた映画だった。

舞台となるのは、韓国高速鉄道、いわゆるKTXである。
日本で言うところの新幹線(フランスのTGVの技術らしいが)であり、日本語タイトルもこれをもじっている。
原題は「釜山行」という意味だが、日本題にはゾンビ映画らしい馬鹿馬鹿しさがあって、これはこれで捨てがたい。

噛まれたら感染する、感染した人間が集団で襲ってくる、というゾンビの基本ルールを踏襲しつつ、いくつかの弱点も用意されていて、そこを利用して登場人物たちが生き残りを図る。
しかし、逃げようにも高速列車という密室が舞台になっているし、駅という駅もえらいことになっているから、八方ふさがり。
協力し合うべき乗客同士の反目もあり、ピンチの連続である。

主人公は、父と娘。
仕事ばかりで家庭をかえりみなかった男は、妻と別居中であり、娘に母に会いたいとせがまれ釜山行きの高速鉄道に乗り込み、災難に遭う。
男はファンドマネージャーをしていて、お金は持っているようだ。
ファンドマネージャーのステレオタイプは韓国でも健在らしく、なんだかおかしい。
そのほか、肉体派のおやじと妊娠中の綺麗なその妻、高校野球児と彼に告白した女子生徒、もぐりこんでいた浮浪者、といった面々がゾンビと闘う。
父と娘以外の登場人物については背景が描かれているわけではないが、設定とその行動だけでストンと来る。
この辺り、監督の手腕の高さがうかがえる。

日本を含め、世界中でゾンビ映画が作られていて、あらかた出尽くした感があるところだが、人の想像力には限界がない。
今作でもいろいろなアイデアがてんこ盛りにされていて、新しい驚きに満ちている。
映画を作る人にしてみれば、ゾンビ映画はやりたいことができるジャンルなのかもしれない。
私の好きな映画である「桐島、部活やめるってよ」でも、主人公の男の子が、『生徒会・オブ・ザ・デッド』というゾンビ映画を撮っていた。

私は、ゾンビ映画の愛好家ではないが、去年公開された日本映画「アイアムアヒーロー」も実に面白かった。
妙な表現だが、ゾンビ映画には夢がある、といったところだろうか。
本作はあまり多くの映画館で上映してはいないようだが、わざわざ観に行く価値のある作品だと思う。

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それでもスーパースター松坂の復活を待つ [ヨモヤ]

ソフトバンク松坂大輔への風当たりは強い。
3年12億円の大型契約で日本球界に復帰して、1軍登板は1イニングだけ(!)という状況だから、それをやむを得ない。
しかもその1イニングも、4者連続の四死球、3者連続のタイムリーなどで、5失点の絵に描いたような大炎上であった。
ネットでは、
「給料泥棒」
「戦力外にされた他の選手たちが浮かばれない」
といった声があふれている。

その松坂が、来年も現役を続行する意向を明言した。
松坂は、
「もう1度しっかり投げられるようなんとかしたい。リハビリの担当と話しながら、肩に負担がかからないフォームの形が見えてきている。簡単にはいかないが、まともな形でしっかりゲームで投げたい」
「続けるつもりがなければリハビリもしていない。もう1度マウンドに立ちたい。たとえ契約してもらえなくても諦めずにリハビリはやっていく」。
「かなわないかもしれないが、今いるみんなと同じグラウンドに立てるように」
と報道陣に語ったというのである。
球団も復帰をサポートする方針だというから、少なくとも来年も現役生活が続くことは間違いなさそうである。

松坂大輔、と言えば、言わずとしれた松坂世代の筆頭。
質、量ともに、他に例を見ないレベルの同世代の選手たちがプロに入っている。
具体的には、
藤川球児、杉内俊哉、和田毅、村田修一、小谷野栄一、新垣渚、木佐貫洋、久保田智之、多田野数人、
といった面々である。
1980年生まれが松坂世代。
さすがにみんな年を取り、ピークは過ぎてしまったし、引退した選手も多い。

同世代の選手の中には、「松坂世代」というくくられ方に不快な思いをしていた人間も少なくないだろう。
それでも、松坂という存在が特別であることに変わりはなく、目指すべき存在であったと思う。
松坂本人としてみても、「松坂世代」という表現に違和感を覚えたり、重荷になったりしたこともあるのではないか。
しかし、そんなものも背負い込まなければならないのがスーパースターである。

スター選手は、各チームにいる。
レギュラーとして試合に出ていて、主軸としてプレーしていれば、スターと言ってもいいだろう。
だが、スーパースターは滅多にいない。

スーパースターは、単に成績がいいだけでは生まれない。
なんというか、特別な存在なのである。
誰もがその行動に注目してしまうのが、スーパースターである。

多くのスーパースターは、惜しまれながら華やかに表舞台から去っていく。
松坂のように、ボロボロになってプレーを続ける選手はそう多くない。
だからこそ、この先を見てみたい。
「リベンジ」を見てみたい。

年齢的にも、来年が最後の勝負になるかもしれない。
ドラマのような復活を、いまだに期待している。

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9月の読書記録 [読書記録]

9月に読んだ本は以下のとおり。

9月1日  「国権と島と涙」 三山 喬
9月2日 「ピッチング革命」 中村 好志
9月3日 「福祉行政はやかわり」 石川 久
9月4日 「スターガール」 ジェリー・スピネッリ
9月5日 「ぐるっと!プレゼン」 西原 猛
9月6日 「明治維新という幻想」 森田 健司
9月7日 「投球革命」 岩隈 久志
9月8日 「就職面接 正しい答え方」 丸山 智士
9月9日 「夏季限定トロピカルパフェ事件」 米澤 穂信
9月10日 「ゼミナール 公共経済学入門」 井堀 利宏
9月11日 「今日もごちそうさまでした」 角田 光代
9月12日 「親友が語る 手塚治虫の少年時代」
9月13日 「部活で差がつく!野球ピッチング基本のテクニック」 正村 公弘
9月14日 「社会保険の手続きがサクサクできる本」
9月15日 「私たちと公共経済」 寺井 公子、肥前 洋一
9月16日 「武市半平太」 松岡 司
9月17日 「バージンパンケーキ国分寺」 雪舟 えま
9月18日 「殴る騎手」 森田 駿輔
9月19日 「事を成す 孫正義の新30年ビジョン」 井上 篤夫
9月20日 「小林節の憲法改正試案」
9月21日 「鉄道員」 浅田 次郎
9月22日 「この問題 とけますか?」 吉田 敬一
9月23日 「村上龍 料理小説集」
9月24日 「知ったかぶりの社会保険」 田島 雅子
9月25日 「ゴーン家の家訓」 リタ・ゴーン
9月26日 「介護殺人」 毎日新聞大阪社会部
9月27日 「言いづらいことの伝え方」 本間 正人
9月28日 「最新コンサル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本」 廣川 州伸
9月29日 「ウェブでメシを食うということ」 中川 淳一郎
9月30日 「スタンフォード式 最高の睡眠」 西野 精治

「ピッチング革命」「部活で差がつく!野球ピッチング基本のテクニック」は、個人的に取り組んでいる120キロプロジェクトの参考にするために読んだ。
私が野球をやっていた若い頃、投球フォームやトレーニング法について指導してくれた人はほとんどいなかった。「肘を上げろ」「走れ」くらいなもので。
あの当時、今年触れたいろいろな理論を知っていたかった気もするが、自分から知ろうとしていなかったのも確か。

「福祉行政はやかわり」は、仕事でもお世話になっている石川久先生の本。
入り組んでいてわかりにくい福祉行政が、コンパクトにまとまっている。
福祉行政の全体像を知るために、お勧めの一冊。

ジェリー・スピネッリの「スターガール」は、アメリカの学園小説。
アメリカの子供たちも、同じようなことで悩み、もがいているのだとわかる。
元気がもらえて、しんみりと考えさせられるところもある。 

毎日新聞大阪社会部の「介護殺人」の副題は、「:追いつめられた家族の告白」。
後を絶たない介護苦による殺人事件について丹念に取材し、その現状を赤裸々に提示する。

西野精治さんの「スタンフォード式 最高の睡眠」がえらい売れている。
寝ることへの関心が高まっているようだ。
働き方改革の流れにも乗ったのだろうか。

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2本揃えられない芸人を選んで欲しくなかった  ~ かまいたちの優勝は納得も 後味の悪いキングオブコント ~ [ヨモヤ]

去年のキングオブコントの優勝者を記憶している人はどのくらいいるだろう。
答えは、ライスである。
「え、誰それ」と答えを聞いてもピンと来ない人がほとんどだろう。
かもめんたる、シソンヌと近年の優勝者を並べても、「?」という人が多いのではないか。
残念ながらキングオブコントからはなかなかスターが生まれないし、番組自体もあまり盛り上がらない。
2010年から2012年ごろまでは面白かったのだが。

失礼ながら、こう毎年盛り上がらないと、スタッフの選球眼に疑問が湧いてくる。
出るべき芸人が選ばれているのだろうか、と。
今年はさらに後味が悪い大会になってしまった。
というのも、1本目でトップに立った「にゃんこスター」というコンビが、ほとんど同じネタを2本目もやってしまったからである。
しかも、2本目の方がぐっとつまらない。
会場もドン引きで冷たい空気が流れていたが、個人的にも不快だった。
話題性のある芸人を選びたいという気持ちはわかるが、2本揃えられないコンビを選んで欲しくなかった。
あれでは、命を削ってネタを作り、予選で落ちていった面々が浮かばれない。
まあ、そんなものと言えばそんなものだが。

もやもやした気持ちを抱えつつ、一組ずつ簡単に振り返ってみよう。

トップバッターは「わらふぢなるお」。
爆笑とまではいかなくても、一番手としての役割は果たしていた。
ほかのネタも見てみたくなった。

2番手の「ジャングルポケット」は安定の出来。
安心して見られるが、いつもの彼ら。
コンテストで優勝する感じではない。

「かまいたち」は去年も面白かった。
期待値を上げて見た今年の彼らは、それに十分に応えるキングオブコントとして久し振りの大ヒット。
会場が揺れるほど受けるネタを見たのはいつ以来だろうか。
設定の面白さに、2人のキャラクターがはまり、演技もバツグン。
声を出して笑った。

続いての「アンガールズ」も面白かったが、ジャンポケと同様、コンテストで優勝する感じではない。

「パーパー」は、こういう番組でよくある大穴枠。
しかし、一から十まで面白くなかった。
きっと面白い日もあるのだろうと信じよう。

「さらば青春の光」は、超安定勢力。
キングオブコントでは「痛トン」「なゆた」、M-1でも「能や」など、記憶に残る作品を残している。
今日も十分に面白かったが、彼らとしては完全な出来とは言えない。

パーパーに続く大穴枠が「にゃんこスター」。
パーパーがあれだったので、どうせ今度も話題性だけでしょ、と期待せずに見始めたのだが、途中からグイグイ引き込まれた。
まず、女の子の縄跳びのうまさに驚く。
本番で失敗しない度胸もすごい。
繰り返していくうちに笑わせるタイプのネタなのだが、これにずっぽりはまってしまった。
見終わった瞬間、「ニュースターの誕生だ」と思った。
まさか、2本目にあんなものを見せられるとは知らずに。

「アキナ」は、独特の世界観はあったが、伏線をガーっと回収するネタを期待していただけに肩透かし。

「GAG少年楽団」からは、いい意味ではない「年輪」が漂ってしまい、笑えなかった。

最後は「ゾフィー」。
私は楽しんだが、内容的に笑えない人も多かっただろう。
毒が強いネタで勝ち上がるのは難しい。

決勝に残ったのは、得点順に、
にゃんこスター
かまいたち
さらば青春の光
ジャングルポケット
アンガールズ
の5組。

「アンガールズ」の2本目は、彼ららしい狂気が感じられる設定。
突き抜けるまではいかないが、楽しめた。

「ジャングルポケット」は、2本目もしっかり笑わせてくれた。
確か去年も書いたが、悪い意味ではなく「エンタの神様」に向いている。
わかりやすくて、ちゃんと笑える。
しかし、コンテスト物で頂点に立つ感じではない。

「さらば青春の光」としては、前の2組が突き抜けなかったし、にゃんこスターは転ぶことも予想されるので、優勝の大チャンス。
そして、2本目は1本目より面白かった。
ただ、彼らのネタは往々にしてそうなのだが、すっからかんに笑える感じではない。
ネタの中の人が、ちょっと、可哀そうに思えてしまったりする。
そこが面白くもあるのだが、底抜けに笑えはしない。

「かまいたち」の2本目は、1本目と比べるともう一つだった。
力技で笑わせに来た感じで、彼らに望むレベルからすればギリギリ。

そして、「にゃんこスター」の2本目。
過去、キングオブコントやM-1で、無名の芸人が決勝に進出することが度々あった。
そして、2本揃うのかという心配をよそに、きっちりやり切ってきた幸せな歴史がある。
キングオブコントで言えば、ピースであり、2700であり、バイきんぐであり、バンビーノなどなどである。
M-1で言えば、南海キャンディーズであり、オードリーであり、サンドウィッチマン、スリムクラブなどなどなどなどである。
なにしろ、何千組の中から選ばれているのだから。

「にゃんこスター」の2本目は、1本目のひどい劣化コピー。
私が審査員席にいたら、0点を入れていたと思う。
その0は、彼らに向けてでもあり、彼らを選んだスタッフに向けてでもある。

1本目が終わった段階で、どの組が優勝しても実質的な勝者は「にゃんこスター」であると思った。
しかし、2本目を見せられると、素直に喜べない。
かまいたちの優勝は納得だし、当然だと思うのだが、それさえも後味の悪いものになってしまった。
実に残念である。

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下見では113キロ  ~ 本番まであと約半月 「スポドリ」を下見 ~ [120キロプロジェクト]

50歳過ぎ腰痛持ちの私が、勝手に取り組んでいる120キロの速球(?)を投げるプロジェクト。
野球部出身ではあるが、もう何年もボールに触ることもなかったから、ほぼゼロからのスタートとなった。

4月にプロジェクトを開始し、寒くなる前の10月をゴールと設定した。
4月に80キロを投げるところからスタートし、5月90キロ、6月95キロ、7月100キロ、8月105キロと伸ばしていく予定で開始した。
途中、予想通り腰痛を発症する危機もあったが、いろいろな人のサポートをいただき、中間目標はクリアしながら進めることができた。

8月105キロ、10月120キロなら、9月は115キロくらい行っておきたいところだが、115キロを投げようとすると、体に無理を強いることになる。
あと一月の段階で、腰痛やら肘痛やらを起こしておじゃんになるのも嫌なので、9月は計測はしないつもりだった。
しかし、本番の舞台と定めた東京ドームシティ「スポドリ」の感覚がわからないのも心配。
どんなボールが出てくるのか(重いのか軽いのか、しっかり縫い目はあるのか)、
足元は滑らないか、
(ここが一番大事なところだが)球速表示が甘いかどうか、
といったところを確認しておきたかった。
そこで、絶対に無理をしない、と自分に言い聞かせて、下見に行ってきた。

後楽園駅を下りて、東京ドーム方面に向かう。
野球のメッカ的な雰囲気に自然にテンションが上がる。
途中、野球殿堂博物館の前を通る。
つい手を合わせて武運を祈りたくなるが、まだ下見だし、そもそもそこまでのことではないと思い直す。
プロレスのメッカ、後楽園ホールの隣にスポドリはある。
スポドリ.jpg

スポドリの内部は、やや照明を落としてあって、なにやらお洒落な雰囲気。
バッティング、ピッチングのほかにゴルフシミュレーター、ボルダリングも楽しめる。
バッティングでは、珍しい硬式ボールのコーナーもあるが、今の私には関係ない。
脇目も振らず、ピッチングコーナーへ。

ピッチングコーナーは2種類。
「パーフェクトピッチング16」という16マスを狙って投げるブースと、
「ストラック9」という9マスのブース。
球速は、ストラック9の方で表示される。

全力では投げないと誓っているが、それでもそこそこ力は入れる。
急にやると体を痛めるから、まずはウォーミングアップから。
「パーフェクトピッチング16」は持ち球が8球、「ストラック9」は12球。
となれば、数多く投げられる「ストラック9」の方がよさそうだが、パーフェクトの方は、制限球数の中で的に当てていくと持ち球が増えていき、うまくいくと12球を大幅に上回って投げられる。
また、球速が表示されるとどうしても力んでしまう可能性もあるので、ウォーミングアップは「パーフェクトピッチング16」で行った。
本番でもこの順番でやろう。

「パーフェクトピッチング16」を2回やり、ウォーミングアップ終了。
数えていないが、20球以上は投げたと思う。
本格的に野球をやっている人からすれば、ランニングも柔軟も何もなしにボールを投げ始め、それを20球くらいで済まして、そのあと力を入れて投げ始めると聞くと、「アホか」となるだろうが、素人の肩の仕上がりは異様に早い。
いやむしろ、それ以上準備すると疲れてしまう。

1球目、それほど力を入れずに投げて105キロが表示された。
球速表示は間違いなく厳しくない。
というか優しい。
2球目、少し力を入れて108キロ。ふむふむ。
しかし、ボールがあまりよくない。
縫い目があまりなく、ツルツルである。
なんとかしてほしいところだが、なんともならないだろう。
あと半月ほどでボールの入れ替えがあればいいが、そんなうまい話があるわけもない。

プレートが2か所あり、的までの距離が2~3m違う。
大人用と少年野球用ということだろうか。
的まで近い方がスピード表示が出やすいのかと思い両方で試してみるが、これはほとんど変わりがなかった。

残り5球くらいになって、ちょっと頑張って腕を振ってみたら、113キロが出た。
こりゃ、いいと次の球を投げたら今度は143キロ。
そんなはずはなく、誤作動である。
なんだよ、と思いながら次の球を投げると、今度は88キロ。
また、誤作動である。
こういうことがあることを考えると、本番でも最後の1球まで達成を持ち越すことは避けたい。
故障覚悟でシャカリキに投げた挙句に誤作動では泣くに泣けない。
その後、108キロ、109キロと来て、最後の1球、この日一番力を入れてみたら、やはり113キロだった。

全力投球をしていない段階で113キロ。
カズレーザーさん的に「手応えあり!」と言えればいいのだが、正直微妙である。
本番のときに力を入れたからといって、単純にスピードが加算されるわけではないし、現にこの日一番力を入れた最後の球も記録更新とはならなかった。
116キロくらい出ていれば、かなり自信を持って臨めたところだが、この数字では不安も大きい。

こういうところの常なので仕方がないが、ポンポンボールが出てくるので、一球一球しんみり振り返る時間はない。
始まったら、ワヤワヤ投げ続けるだけしかなく、リズムが悪い日など、立て直せないままに終わってしまいそうだ。

もともとフォームが固まっていたわけでもないが、ここへ来て投げ方を見失ってしまった感もある。
知識を詰め込み、チェックする項目が増えすぎてしまった結果、全体がバラバラになった気さえする。
残り2週間。
しっかり立て直さないと。

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保毛尾田保毛男論争に思う [ヨモヤ]

とんねるずのことを初めて見たのは、「お笑いスター誕生」というオーディション番組だった。
初めから勢いのあるコンビであり、彼らはすぐに人気者になった。
「それは言わないことになっている」という線を、どやどやと踏み越えてくる感じが危険な空気を漂わせ、そこが若者に支持されていた気がする。
彼らが出ていた『オールナイトフジ』は、恥ずかしながら毎週欠かさず見ていた。
とんねるずのキャラクターがはまっていた。
その後、別にとんねるずが嫌いになったわけではないが、『とんねるずのみなさんのおかげです』は、まったく見なかった。
だから、保毛尾田保毛男というキャラクターについてもほとんど知らない。

話は変わるが、先日、
「ボクの彼氏はどこにいる?」
という本を読んだ。
同性愛者であることに戸惑い、悩んでいた少年が、同じ境遇の仲間と出会うことによって励まされ、カミングアウトして前を向いて生きていく様が語られている。
著者は、石川大我さんという方で、現在豊島区議会議員をされている。

本の中で石川さんは、とんねるずの保毛尾田保毛男のコントを見て、自分がこんな風に笑われる存在であることにショックを受けた旨を書かれている。
また、本当はジャニーズを見てキャーキャー言いたいのに、カムフラージュするために、ダミーでひいきの女性タレントがいることにしていたりしたそうだ。
性的少数者として生きるのは、試練の連続だなあと感じた。
今は、石川さんの若い頃よりは多少は理解が進んでいると思うが、それでもLGBTの方が生きづらいことには変わりはないだろう。

9月28日の夜、フジテレビ系で放送された「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」に「保毛尾田保毛男(ほもおだ・ほもお)」が登場し、このことが波紋を広げている。
批判の広がりに、フジテレビの宮内社長は、
「不快な面をお持ちになった部分があれば、大変遺憾だと思うので、謝罪をしなければいけない」
とおっしゃられたそうである。

「笑い」というものには、「毒」の要素がある。
好き嫌いはあるだろうが、誰かを貶めたり、からかったりすることによって笑いが生まれる面もある。
それらを一つ一つよくないものとしてしまったら、笑いは消え、窮屈な世の中になってしまうだろう。

一方、無自覚に人を傷つけるのもよくない。
保毛尾田を放送することでどんな影響が出るのか、まったく想像もしていなかったとしたら、それは迂闊すぎる。

今回の件については、いろいろな意見があるようだ。
徹底的に批判すべき、という人もおられれば、
単に懐かしかった、という人もおられる。
人を傷つける笑いは許されない、という人もおられれば、
オネエキャラは嫌というほどテレビに出ているわけだし、そんなに目くじら立てなくても、という方もおられる。

個人的には、もともと見ていなかったので懐かしさもないし、それほど面白いとも思わないので、あえてやることもなかったように思う。
しかし、とんねるずのお二人は、あれをやりたかったのだろう。
いくつになっても振り切りたいのだろう。
それもわかる。

傷ついた方も多いのだと思うが、糾弾のような形にならないことを祈りたい。
放送された側の方は、思いをはせてみてほしい。
いい方向に進めばいいと願う。
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自治体はどこまで民間企業を支えるべきか  ~ 伊勢丹松戸店の閉店に思う ~ [ヨモヤ]

三越伊勢丹ホールディングスが、伊勢丹松戸店を来年3月21日に閉めると発表した。
1974年に開業したこの店舗は、ピークだった90年代半ばには売り上げが300億円を超えていたものの、近年の売り上げは200億円を下回り、赤字が続いていたのだという。

百貨店の閉店は全国で相次いでいるが、伊勢丹松戸店が特に注目されたのは、市が公金を使って支えようとしたからである。
去年の秋に閉店候補として挙げられ、それを思いとどまってほしい松戸市と交渉が始まり、今年1月に「床を借りてほしい」とビルの一部の賃借を打診されたのだという。
さらに5月に「年間2億でないと存続は厳しい」と具体的な金額提示があったとのことである。

伊勢丹と松戸市はこの線で合意し、市が伊勢丹の4階フロアを借り受け、老朽化した「まつど市民活動サポートセンター」を移設、旅券事務所などを開設する計画を立てた。
そして、松戸市がテナント料として10年間で計21億円を三越伊勢丹ホールディングスに支払うこととする補正予算案をこの9月議会に提案していた。

テナント料とはなっているが、実質的には伊勢丹を支援するためのものである。
地域に百貨店があるのは、住民の利便性が高まるだけではなく、都市イメージなどの点でもプラスであろう。
年間約2億、10年で21億という金額は、松戸市としても非常に大きな支出になるが、伊勢丹がとどまるということはそれだけの価値があると判断したのであろう。

しかし、議会の理解を得ることはできなかった。
議案を審議した総務財務常任委員会は
「一企業に対する法人税収入、雇用効果以上の支援は市民の理解が得られない」
と判断し、この予算を認めなかったのである。
本会議においても、
「安易に公金を支出すれば住民監査請求、住民訴訟を起こされる」
「一企業を支援する根拠について説明がない」
などの反論が出され、全会一致で否決されてしまった。
一部議員の反対、というのならよくあることだし、否決されるにしても賛否拮抗したうえで、という展開が普通であろう。
市が百貨店を支えようとする議案が全会一致で否決されてしまうのは、よほどのことである。

松戸市長は
「議会にも市民にも理解してもらえる議案を作ることができず残念」
「今後は伊勢丹側が判断することになる。われわれパブリック(公共)にも限界がある」
としつつ、
「40年以上一緒に発展した伊勢丹との共存共栄を望んでいる」
と残留に一縷の期待を託していたが、それもかなわなかったことになる。

伊勢丹松戸店の撤退は、いろいろな要素を含んでいて、考えさせられる。
地域にとって百貨店の存在はどこまで公益性のあるものなのか、
自治体が地域の店舗を支援するのは、どこまでなら許されるのか、
議会はどのような役割を果たすべきなのか、
などなど。
市が多額の公金を使って百貨店の撤退を止めようとし、
議会がそれに待ったをかけ、
百貨店側がそれなら撤退しますと決断した、
という今回の流れは、これから各地で起きるだろう撤退と引き留めの動きに、大きく影響してくるだろう。

これからの時代、上手に縮んでいくということが大きな課題になる。
一方、それまであったものがなくなってしまうということには、耐えがたいものがある。
どんな街にしていくのか、ということが先にあるべきだとは思うものの、目の前の衰退を放置するわけにもいかない。
実に悩ましい。

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それでもなんでも韓国は大切な隣国 ~五輪の地図とか慰安婦記念日とかいろいろあったとしても~ [ヨモヤ]

この人は、と思って付き合い始めたが、どうも違う。
傷つけ合わないうちに、距離を置こう。
そういうことがある。
国同士の関係でも、なんとか仲良くやっていこうと思っていたが、どうにも国情が合わなすぎる。
だから、徐々に疎遠になっていく。
そんなことはあり得る。
合わないのだから仕方がない。
しかし、地理上の位置は変えられない。
国は引っ越せない。
隣国は、いつまでも隣国である。

オリンピック・パラリンピックはスポーツの頂点の大会であるとともに、平和の祭典でもある。
政治のいざこざを忘れ、スポーツを通じて世界がつながりたい。
綺麗ごとかもしれないが、理想だけは持ち続けたいものである。
特に主催者にはそれを信じていてほしい。

ところが、である。
平昌五輪の公式HP内の世界地図から、日本列島がすっぽり抜け落ちていたというのだ。
うっかりミスとは思えず、意図的なものであろう。
幼稚であり、恥ずべき行為だと思う。
菅義偉官房長官も、「極めて不適切だ」と不快感を示された。
今は修正されているが、オリンピック・パラリンピックをこんな風に使うのはさすがに腹立たしい。
ごく一部の人の、ちょっとしたいたずら心なのかもしれないが。

同じ日に、韓国国会の女性家族委員会が、毎年8月14日を旧日本軍の従軍慰安婦問題の記念日とすることを盛りこんだ慰安婦被害者生活安定支援・記念事業法の改正案を可決した。
韓国では8月14日が法定の「慰安婦被害者をたたえる日」になる。
一度は、「最終的かつ不可逆的な解決」が日韓で合意されたはずだが、それはなかったことになったと考えざるを得ない。

韓国は、戦争中の性被害について、加害者の面も持っていて、ベトナム戦争に多くの兵士を送り込み、現地で多くの強姦事件や民間人虐殺を起こしたとされる。
ライダイハンと呼ばれる、韓国兵による強姦などによって生まれた子供たちが数千人に上ると言われる。
この件について、イギリスの市民活動家が「ライダイハンのための正義」という団体を立ち上げたとのことだが、韓国国内ではほとんど報道されていないようだ。

一方、ここ数年、韓国から多くの方が日本に観光に来られている。
2014年が270万人だったものが、2016年は500万人を突破したから、まさに急増と言える。
海外旅行先として日本を選んでいただけるのはありがたいし、個人レベルでは日本へのわだかまりはそれほど無いように思える。
また、北朝鮮への対応をはじめ、韓国とは軍事的にもしっかり連携していく必要がある。

今回の五輪の地図の問題が、もし反対の立場で起きていたら、それは大変なことになっていただろう。
しかし、だからといって、もう韓国とは付き合わない、というわけにはいかない。
男女関係のように、「いったん距離を置きましょう」ということもできない。
正直なところ、これから先も、本当の意味で分かり合うことはできないような気もするが、他の国とも本当の意味で分かり合えているかというとそうでもないだろう。
近過ぎるから摩擦が激しいという面もある。

これからも、韓国は大切な隣国である。
これは決して変わらない。
分かり合えないことを認めつつ、少しずつでも前に進めたい。
言うべきことはきちんと言い続けながら。

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現実に物価上昇を待望している人はほとんどいないのでは  ~ 日銀の物価上昇率2%目標は看板だけで足りそう ~ [経済を眺める楽しみ]

日銀の黒田東彦総裁が大阪市での経済団体との懇親会で講演され、
「目指しているのは単に物価を上昇させることではない」
とおっしゃったとのことである。
金融政策を行う際には経済全体に目配せをすることが必要で、GDPのほか、金利やら失業率やら、全体を見なければならない。
だから、物価上昇だけを見ていない、というのはごく当たり前のことを話されているようであるが、あえてこれをおっしゃるのは、物価上昇へのこだわりをなくしつつあることを伝えておられると考えた方がいいのかもしれない。
つまり、2%という物価上昇目標の、実質的な棚上げである。

黒田総裁は、2013年の就任当時は、2年程度で2%の物価上昇を達成するとおっしゃっていた。
そして、そのために「黒田バズーカ」と言われるような劇薬を次々に打ち出してきた。
その効果もあり、円安が進み、株価も上昇した。
この点は、素直に評価されるべきであろう。
しかし、そもそものターゲットであったはずの物価はほとんど変わっていない。

とはいえ、
物価は上がったが、経済は低迷し、株価も下落した、
より、
物価は上がらないが、景気は順調、株価も上昇した、
の方がいいに決まっている。
デフレスパイラルに落ち込むのは困るが、現状の経済状況を居心地よく感じている経営者も少なくないだろう。
実際、この懇談会で企業経営者から2%の物価目標の早期達成を求める声は出なかったという。
個人のレベルになると、物価上昇は望んでいないというより、NOだろう。

物価が上がらないのは日本だけではない。
人口の増加が止まらず、景気も拡大を続けているアメリカでも、予想以下の物価上昇しか見られていない。
だから、少なくともしばらくの間は、「物価は上がらないもの」との前提で経済政策を運営した方がいい。

だったら、「物価上昇率2%を目指す」という看板自体、下げてもよさそうだが、これはこれで残しておくのが得策なのだろう。
現実はどうあれ、日銀の姿勢は変わっていませんよ、ということを示しておくことが市場へのメッセージにもなる。
もやもやしながらも、居心地が酷く悪いわけではない。
微妙な経済状況である。

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映画評 「あさひなぐ」 [映画評]

映画「ヒロイン失格」は、本当に面白かった。
笑えて、しかも最後はじんと来て。
あの映画を見せられたら英勉監督の次作に期待する。
大いにする。
しかし、映画において期待というものは往々にして裏切られるものであり、この夏に公開され「トリガール!」には失望させられた。
毎年見ている「鳥人間コンテスト」についての映画で、私の故郷である彦根が舞台。
これだけ条件が揃ったにも関わらず、ちっとも楽しめなかった。

しかし、「ヒロイン失格」を作った人なら連続の失敗はないだろう。
「トリガール!」が残念だった分、「あさひなぐ」の方はいいのではないかと勝手に期待を膨らませた。
そして、その期待はまたもや空振りに終わった。

もちろん、今作が乃木坂ファン向けのライトな作品であることは理解している。
歴史的な傑作を作ろうという気持ちは、はなから誰にもない企画なのだろう。
それにしても、と思う。
この題材であればもっと面白くできただろうに。
乃木坂を使い、漫画原作を使い、となればそれなりの動員が期待できるから、いい作品を作れば多くの人がうなっただろうに。

「あさひなぐ」は、つまらなくて仕方がない、という作品ではない。
ありがちな設定ではあるが、青春スポ根ものとしてそれなりに楽しめるし、
コメディとしても0点ではない。
しかし、登場人物のキャラクター設定は不十分でふらつきっぱなしだし、
伏線的なものも全く活きてこない。
ラストも、ほにゃららー、という感じ。

見せ場となる薙刀のシーンも、さっぱりである。
これは、出演者の問題もあるだろうが、責の多くは作り手にあると思う。
とにかく雑なのである。
どうせ、アイドルのコメディ映画なのだからこのくらいでいいや、という感じが伝わってくる。
映画ファンとしては、愉快ではない。

主演は、乃木坂46のツートップとでも言うべき西野七瀬さんと白石麻衣さん。
そのほかにも、桜井玲香さん、伊藤万理華さん、生田絵梨花さんなど、乃木坂メンバーが出演されている。
皆、ちゃんと演じているが、正直、彼女たちに特別な印象はない。
スパルタ尼僧を演じられた江口のりこさんは、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」にも出ておられた。
演技派として、これから来る方かもしれない。
「ちはやふる」組からは、森永悠希くん。
今作では出番は多いもののわけのわからない役を当てられてしまったが、「ちはやふる」ではまた頑張ってほしい。

2作連続で外されて、さすがに英勉監督への信頼はなくなった。
楽しみにしていただけに残念である。
わかりやすくコメディ設定にして、早々に観客を引き付けるという手法は活きているのだが、その先がないと醒める。
映画はもっと遠くに連れて行ってくれないと。

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白鵬引退後は毎場所こんな有様? [ヨモヤ]

相撲が人気である。
国技館は多くの観客を集めているし、テレビの視聴率もいい。
しかし、土俵のレベルは人気にふさわしいものになっているだろうか。

今場所は、3横綱2大関が休場となった。
これは99年ぶりのことだという。
99年前にもそんなことがあったということに驚くが、これだけ寄ってたかってお休みになるというのは何たることだろう。
他にこんなスポーツがあるだろうか。
失礼ながら、そんなに怪我するとは、
ちょっと太り過ぎじゃないの、
運動不足なんじゃないの
などと思われても仕方がないだろう。

普通、上位が5人もいなければ、残った横綱や大関は連勝を続けるだろうし、関脇や小結の星も伸びると考える。
しかし、皆が皆優勝を意識した結果なのか、序盤からバタバタと上位陣に黒星が続いた。
優勝は、金星を4つも献上した横綱日馬富士。
11勝での優勝は、1996年九州場所以来という。
これだけ星が下がっても、まだ優勝できない日本人力士たちには、歯がゆさを通り越して、ユーモラスささえ感じてしまう。

今場所のようなしっちゃかめっちゃかな場所は、さすがにそうはないと思いたいところだが、白鵬がいなくなったら、毎場所こんな感じかもしれない。
横綱と言っても、鶴竜は今年の5場所で2桁勝ったのが1場所だけなので、負けても誰も驚かないし、
稀勢の里も、3場所連続休場であり、多くを望むのは酷だろう。(私は、横綱への昇進自体に無理があり過ぎたと思っている)
期待は、高安、御嶽海といったところだが、今場所を見ると、正直ガッカリである。

とんでもない強さを見せ続けてきた白鵬も、すでに32歳。
コンディション的にも、モチベーション的にも、そろそろ最後のときが近づいている。
白鵬不在で、今場所のように、誰でも優勝の可能性があるというのもたまには面白いが、毎場所続くとさすがに興が醒める。
力士一同に奮起を求めたいところだが、この10年以上白鵬一人に全く歯が立たなかった面々だけに、期待する方が野暮というものだろうか。

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