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映画評 「フォルトゥナの瞳」 [映画評]

本作は、百田尚樹さんの恋愛小説を映画化したもの。
百田さんと言えば、現在「日本国紀」が大ヒット中であり、
「永遠の0」「海賊とよばれた男」カエルの楽園」などでも知られる。
失礼ながら、恋愛モノは百田さんのイメージからはちょっと離れている。

主演は、神木隆之介くんと有村架純さん。
好感度の高いお二人が、初々しいカップル役を演じる。

映画は、このところ目立つ、超自然的な設定もの。
時をかけたり、記憶が一日しか持たなかったり、バリエーションはいろいろ。
今作での「フォルトゥナの瞳」とは、寿命が迫った人の運命が透けて見える眼のこと。
これは予告編でも堂々と明かされている。
この設定の説得力は全く高くないし、それを高くしようとする配慮もあまりないが、
つまらなくはない。
主演の二人の演技も自然であり、2時間、退屈せずに観ることができた。

しかし、奇跡的な偶然が次々に重なるなど、後半はアラアラの展開に。
正直、そこまで期待していなかったので、
「まあ、仕方ないか」と受け入れた。
いい映画を観たい、と意気込んでいたらため息をついていた。

監督は、「ソラニン」「陽だまりの彼女」などの三木孝浩さん。
前作の「坂道のアポロン」が散々だったので今回も心配したが、その心配は半分的中した。
ずーっとつまらないわけではなかったが、トータルではもう一つ、という感じ。

出演陣では、
DAIGOが悪役というのがちと新鮮。
時任三郎さんと斉藤由貴さんが夫婦を演じておられるのが、なんだか微笑ましかった。

「フォルトゥナの瞳」は、いろいろな意味で想像の範囲内の作品。
気負って観に行かなければ、それなりの2時間が過ごせる。
神木くんと有村さんのファンなら、十分楽しめると思う。
しっかりした映画が観たい人は、まあ、最初からこの映画を選択しないかしら。

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生真面目な人が多いなあ  ~ プロレスイベントで「山ちゃん失神」にガチギレする方々 ~ [ヨモヤ]

私は、お笑いの人がはめられるドッキリが嫌いだ。
だんだん仕掛けが大きくなってきていて、相方だけではなく多くの関係者を巻き込み、何日もかけてダマしていく。
まあ、面白いと言えば面白いのだろうが、あんなことを一度でもされたら、私ならそれからはもう人を信じられなくなる。
だから、そうした番組は見ないように注意している。

一方で、芸人さんが了解済みでやっていることは、かなりの無茶な企画でもあたたかく見たい。
「なにもそこまで」というものもあるが、そうしてしまうのが芸人であり、現代のロックンローラーの姿である。

さて、
『マッスルマニア2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~』
なるプロレスイベントが開催されたという。
そのなかで、急きょ(ということになっているらしい)実現した南海キャンディーズ・山里亮太さんと安田大サーカス・クロちゃんのプロレス対決があり、
山里さんは男色ディーノ(まあ、そういう選手がいるんです)、
クロちゃんはスーパー・ササダンゴ・マシン(煽りパワポでおなじみ)
と組んでタッグマッチ。
ご丁寧に、敗者キャプテン肛門爆破デスマッチ(まあ、そういうのがあるんです)だったそうな。

どうやらこの試合、「失神」が一つのテーマだったらしい。
国技館つながりで、蔵前国技館での第1回IWGP決勝、アントニオ猪木vsハルク・ホーガンにおける「猪木、舌出し失神」のパロディである。
そこでササダンゴさんが、山里さんにホーガンさんの必殺技であり、猪木さんを失神させたアックスボンバーを放ったものの山里さんが失神しなかったため、強引にチョークスリーパーを決めて失神させたのだそうだ。
しかし、猪木さんと違い「舌を出してないのでインパクトに欠ける」ということで、うつ伏せで失神している山里のタイツを脱がせ「シタ」を出したということで
「山里、シタ出し失神」
とオチを付けたのだという。

まあ、試合そのものを見ていないので実際のところはわからないが、山里さんのやられっぷりは笑えただろうと思う。
ネットに「会場で見ていた」という人のコメントが載っていたが、
「鉄板のコント」
「拉致されてきた設定のクロちゃんが、レスラーと息の合ったプロレス技を出してくるのにも大爆笑」
とあったが、まあそうだろうなあ、と思う。

しかし、今の世の中、そうは思わない人がいる。
笑うということが、苦手な人たちなのだろうか、なんでもガチに受け取る。
そうした人が多数派だとは思わないが、書き込んだり、クレームにしたりする一定の割合の方々がおられる。
このネットの記事への書き込みをいくつか抜粋してみると、いやはやなんとも、という気になる。
例えば、
「プロレスのリングに上げて後々、後遺症とか残ったら責任とれるの?」
「プロレスは遊びじゃない!」
「生死に関わる」
「失神したのを見て、笑える話ではない」
「テレビ見ている子供が真似してもいいのだろうか?」
「プロが素人いじめてなにが面白いんだろうか」
「著しくプロレスの地位を下げている」
「人権無視、公開いじめ」
「虐待もいじめも自殺も増え続ける理由はこういうものにもあると思う…」

これらのコメントは私が作ったわけではない。
ネットで「肛門爆破」の記事を読まれた方が、本気で書かれたものである。
心優しいというのか、
生真面目というのか、
ウブというのか、
世間をご存じないというのか、
なんと申し上げたらいいのか。

もちろん、何の悪気もなく、山里さんを心配されてのコメントなのだろう。
本気の心配かどうかはともかく。
しかしこうしたコメントが増えることで、表現の枠が縮まっていくことも事実であろう。
それがいいこととは思えない。

少なくとも、
「山ちゃんがかわいそう」
と思うことが、一番、
「山ちゃんがかわいそう」
なのは確かだと思う。
せっかく身体張ったのに。

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就活生の気持ちはわかるが成長できるかどうかは自分次第  ~ 自分の成長が期待できる企業を選ぶと言っても  ~ [ヨモヤ]

就職情報会社「リクルートキャリア」が、今春就職予定の大学生に入社先を確定する決め手を複数回答で尋ねたところ、
「自分の成長が期待できる」
との答えが最も多かったのだという。
率にして約47%だから、二人に一人がこれを基準にしていることになる。
「年収が多い」は、約18%に過ぎなかったという。

希望企業を選ぶ基準ではなく、「入社先を確定する決め手」を尋ねているところがポイントかもしれない。
例年人気企業ランキングでは、なんとなく楽しげなところや洒落たCMを流しているところが上位に来る。
しかし、それはあくまでもぼんやりとした希望で、実際に自分が入るとなると別の基準になるのだろう。
「会社の知名度が高い」は、わずかに15%、
「会社の規模が大きい」も、14%に過ぎない。
有名どころには入りたくても入れなかった学生もいるかもしれないので、この数字がそのまま学生の本音かというとちょっと違うかもしれないが、全体の傾向はわかる気がする。

ちなみに、最近声高に叫ばれている「副業」だが、
「副業ができる」を決め手にした学生は、1%しかいない。
企業が副業を認めていないからなのか、
学生側にその欲求がないからなのかは、よくわからないが。

さて、就活生が求める
「自分の成長が期待できる」
という企業とはどんな企業だろう。
成長するということ目指すためには、のんびりした企業では無理そうに思える。
また、同僚も自分以上の人間が揃っていることが前提となるだろう。
そう考えると、ちょっとしんどそうだ。

しかし、学生が社会に出て働き出せば、そのすべてが勉強であり成長につながるはずだ。
特別な会社でなくても、どこでもそれは叶いそうだ。
逆に、受け身でいる限り、どんなに周りが優秀でも、「慣れ」にはつながっても、成長にまでつながるかは疑問である。

成長しやすい会社というのはあっても、成長できない会社というのは、あまりないような気がする。
説教臭くて恐縮だが、結局は自分次第である。

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外貨にはたっぷりリスクあり  ~ 外貨建て保険への苦情が増加したというが・・・ ~ [資産運用]

どの国もそうなのかわからないが、
日本のマスコミは、とにかくネガティブなことを書きたがる。
報道だけを見ていると、日本の行く末は、真っ暗闇という気になる人もいるかもしれない。

そんな状況だから、
「資産を外貨でお持ちになってはいかがでしょう?」
と言われると、そんなものかな、と思う人も少なくないだろう。
人口がどんどん減り、国際競争にも勝ち残れない、
という未来を描かれ、
「だからこそ、円以外の通貨にリスクを分散すべき」
と押されると、確かにそうだ、と揺らぐ人も多いだろう。

しかし、冷静に。
日本経済の低迷と円相場は、必ずしも連動しない。
バブル絶頂期だった1989年の円ドル相場は140円前後で、
それから延々と低迷を続けている現在の円ドルは110円前後。
かえって、円は強くなっている。

さて、生命保険協会が、円建て商品より高い利回りが期待できるとして販売が伸びている外貨建て保険について、2017年度までの5年間で苦情件数が3倍に増加したとの調査結果を発表したとのニュースがネットで流れていた。
どうやら、元本割れした購入者からの苦情が増えたらしい。
円高に振れれば、当然外貨の評価は下がるのだが、それを十分に理解されていなかったようだ。

おそらく、営業の際に、リスクを十分に説明しなかったのだろうとは思う。
その意味で、責められるべきは生保業界なのだろうが、我々もしっかりしたいところである。

これからの時代、外貨で資産を持ちたい気持ちはわかる。
そして、その選択は間違っていないとも思う。
しかし、円は意外と強い。
為替マーケットで、円は強いと評価されている。
マスコミが将来不安をあおっても、それを鵜呑みにしてはいけない。

なんにせよ、個人の資産運用は長期の視点を持つことが第一である。
よく調べ、よく検討し、
一年、二年の結果でおろおろしない。
短期の為替の先行きなど、誰にもわからないと開き直るくらいがちょうどいい。

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桜田大臣のコメントを切り取ったマスコミもマスコミだが、それに乗った人たちも人たち ~ 自戒を込めて 出所をしっかり確認しないと ~ [ヨモヤ]

池江璃花子選手の白血病の公表には、日本中が衝撃を受けた。
「なぜ、今、彼女なのか」
と運命の理不尽さを嘆いた人も多いと思う。
元気な姿を見られることを祈りたい。

この池江選手の発表についてコメントを求められた桜田五輪担当大臣の発言が不適切だったと、大きな批判を集めた。
報道によると、桜田大臣は、次のようにおっしゃったという。
「日本が本当に期待している選手なので、がっかりしている。盛り上がりが若干、下火にならないか心配している」

確かにこれでは、池江さんを心配しているというより、大会の盛り上がりを優先しているように思われても仕方がない。
タレントの大竹まことさんが、「バラいろダンディ」という番組で、
 「この発言に関しては五輪の方が大事だったんだね。だからこういう発言になっちゃった」
と嘆かれたそうだが、ここだけ読むとそう受け取られるだろう。

野党の皆さんは、より厳しく追及されている。
立憲民主党の辻元国会対策委員長は、
「五輪相としてはもちろん、人間としても言ってはいけない」
と罷免を求め、
国民民主党の原口国対委員長は
「心ない発言で看過できない。即刻の罷免に値する」
とされ、
共産党の穀田国対委員長も
「およそ論評に値しないが、桜田氏が資質を欠いていることはすでに明らかだ」
と発言された。

しかし、ここに来て公表された、桜田大臣の発言の全文を読むと趣きが全く変わってくる。
少し長いが、これを抜粋してしまうと同じことの繰り返しなので、全文を引用したい。

・・・ 引用 ・・・

記者
「きょう、競泳の池江選手が自らが白血病であることと、しばらく休養することを発表しました。大臣として、これについての受け止めをお願いします」

桜田大臣
「正直なところ、びっくりしましたね。聞いて。本当に。病気のことなので、早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿に戻ってもらいたいというのが、私の率直な気持ちですね」

記者
「競泳の中ではですね…」

桜田大臣
「本当に、そう、金メダル候補ですからねえ。日本が本当に期待している選手ですからねえ。本当にがっかりしております。やはり、早く治療に専念していただいて、頑張っていただきたい。また元気な姿を見たいですよ。そうですね」

記者
「大臣はこれまで、池江選手の活躍をどのようにご覧になられてましたか」

桜田大臣
「いやあ、日本が誇るべきスポーツの選手だと思いますよね。われわれがほんとに誇りとするものなので。
最近水泳が非常に盛り上がっているときでもありますし、オリンピック担当大臣としては、オリンピックで水泳の部分をね、非常に期待している部分があるんですよね。一人リードする選手がいると、みんなその人につられてね、全体が盛り上がりますからね。そういった盛り上がりがね、若干下火にならないかなと思って、ちょっと心配していますよね。
ですから、われわれも一生懸命頑張って、いろんな環境整備をやりますけど。とにかく治療に専念して、元気な姿を見せていただいて、また、スポーツ界の花形として、頑張っていただきたいというのが私の考えですね」

記者
「最後に一言だけ。池江選手にエールを送るとしたらどんな言葉を」

桜田大臣
「とにかく治療を最優先にして、元気な姿を見たい。また、頑張っている姿をわれわれは期待してます、ということです」

・・・ 引用終わり ・・・

この全文を読むと、とても桜田大臣を責める気にはならない。
多くの人がそう感じると思うのだが、どうだろう。

切り取って報道したマスコミには、どのような意図があったのだろうか。
もし悪意を持って切り取ったのだとしたら、許されないことである。
もし他意なく、そこが要点だと思って切り取ったのだとしたら、言葉を扱う仕事をしている人としてはあまりにも軽いし、読解力にも問題がある。

マスコミの報道のみを持って桜田大臣を断罪された方は、これから謝罪されるのだろうか。
私はそうされるべきだと思う。
若しくは、全文を読んでも、
「『がっかりした』『下火にならないか心配』という発言はあったのだから」
と批判は撤回されないのだろうか。
そうだとしたら、悲しいことだ。

さて、ここからは自戒を込めて。
私は毎日ブログを書いているが、新聞やネットからネタを探すことが少なくない。
なるべく原典を当たるようにはしているが、複数の報道を見て同様の内容である場合、事実と考えることが多い。
しかし、今回のことを見てもわかるように、複数社の報道が、そろって正確でないこともある。
なにからなにまで裏を取ることは実際には難しいが、気を付けるに越したことはない。
しみじみそう思う。
大手マスコミを信じられないのも寂しい話だが。

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映画評 「あまのがわ」 [映画評]

知り合いが関わった映画や知り合いに進められた映画を観に行くのは、
楽しみな半面、不安も大きい。
よくない作品だったらどうしよう、と思ってしまうからである。
「多くの人に観てもらいたい」という気持ちは共通だが、よくないものをよいと評するのは自分に嘘をついているようでやりたくない。

これまで、そういう「なんらかの関わりがある映画」を何本も観てきたが、正直なところ、「傑作だ」と思えるものはなかった。
映画を作るのは難しい、
いい映画を作るのは本当に難しい。
傑作を作るとなると、ほとんど運だと思う。
いい人が、
思いを込めて、
全身全霊をかけて
作っても、いいものができるとは限らない。

「あまのがわ」を撮られた古新舜監督には、とあるワークショップでお会いしたことがある。
古新監督が私のことを覚えておられることないだろうが、私の方は覚えている。
いい方だった。
だから、この映画は絶対に観に行こうと思っていた。

映画は、
鹿児島県の屋久島を舞台に、女子高校生と分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」の交流を描くものであり、
心を閉ざした女の子が、ロボットと心を通わせたことをきっかけに変化していく過程を映している。
女の子の成長とともに、分身ロボットの活躍も見どころである。

いい映画であることを祈って、始まりを待った。
しかし、始まってすぐに「あっ」と思った。
しばらくして、「ううむ」と思った。
これ以上は、ちょっと書けない。
お察しいただきたい。
これでは映画評にならないが、申し訳ない。

感想は人によって違うので、よろしければ劇場でご確認いただけるとありがたい。
映画は、観てみないとわからない、とも思うから。

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書評 「革命のファンファーレ」 [読書記録]

西野亮廣さんの「革命のファンファーレ」を読んだ。
西野さんは、キングコングという漫才コンビでデビューされた方だが、今の肩書はなんと言えばいいだろう。
キンコン西野、と呼ばれることが今でも多いようだが、キングコングとしての活動はほとんどされていない。
西野さん自身、芸人引退を宣言されたりしている。
しかし、西野さんにとって肩書など無意味なことであろう。

前半から、ツッコミどころの多い本である。
例えば、
「僕より上の世代は、僕より下の世代のように『職業に寿命がある』という体験をしてこなかった」
として、アマゾンによって本屋が潰れる今の時代と昔は違うと主張されている。
そして、それがこの本の前提となっているのだが、
いやいや、ネット登場以前から、いろいろな職業(各種の職人さんや個人店、専門職)が無くなっていましたよ。

また、西野さんが失礼なインタビューを受けて怒って途中退席したことについて、サンジャポで西川史子さんが、
「そんなことタレントだったら日常茶飯事。西野さんも我慢すべき」
と言ったことに対して、
「過労自殺をした方の御遺族の前で同じ台詞を言ってみるといい」
と返されているのだが、はてさて。
何のことだかわからない。

ほかにも、「それはない」「思い込みが激し過ぎ」などなどいろいろ感じるところがある。
そこで、ドン引きになる人も少なくないと思う。
しかし、多くの傷があったとしても、それでもこの本は読む価値があると思う。
学べる要素がいくつもある。
西野さんは、クラウドファンディングや本の売り上げなどで成果を出しており、ビジネス書として、説得力も十分である。

例えば、
・まずは信用を作れ(「西野さんが、それを言う?」と思ってしまうだろうが、読んでみると言いたいことがわかる)
・入口でお金を取るな
・ニュースを出すな、ニュースになれ
・圧倒的な努力が成功を生む
・「ネタバレ」を恐れることはない。人は「確認作業」で動く
・作品と社会を一体化させろ
・他人の時間を使え
などなど、である。

実際に行動に移し、成功に導いているという自負もあってか、文章は力強い。
好き嫌いが分かれる人物であるし、自らそう仕向けているところもあるが、それはともかく一読する価値がある本だと思う。
特に、何かを流行らせようと思っている人にとっては。

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映画評 「洗骨」 超オススメ! [映画評]

いつもは、ブログに映画のタイトルだけを載せる。
ごくたまに、タイトルの横に「オススメ!」と書く。
そう書ける作品に出会えた喜びは大きい。

映画「洗骨」は、ガレッジセールのゴリこと照屋年之さんが監督を務められた作品。
先行上映された沖縄でかなりの動員となり、映画評も上々。
どんなものだろうと思って足を運んだ。
正直、半信半疑で。
しかし、これが素晴らしかった。
面白く、興味深く、笑えて、なぜか泣ける。
まだ2019年が始まったばかりで、少々オーバーかもしれないが、年間ベストクラスの作品だった。

ちなみに、洗骨とは、沖縄の離島に伝わる風習で、風葬された死者の遺骨を何年かした後に洗うというもの。
映画では、母の死の4年後に行われることになっていて、そこでの家族模様が描かれている。

お笑い芸人の監督さんらしく、最初のシーンから笑える。
死、葬儀、という厳粛なシーンでの笑い。
厳粛であればあるほど、笑えてきたりするのも誰しも経験があることではないだろうか。
意外と、その境目は薄い。

深刻な話になってもおかしくないストーリーなのだが、
ところどころ笑えるシーンが挟まれる。
それが、無理に入れ込んでいる感じではない。
この演出力、ただものではない。
しかも照屋監督は、脚本も書いている。
おみそれしました。

映画は、未来につながる感じで終わる。
よかった、と心から思える展開である。
それなのに、あれ、なんだ、涙が出そうになってるぞ。
なんの涙だ、意味わからん。
しかも、なんだか、じわじわと。
エンドロールを見ながら、知らないうちに込み上げてくる映画って、はじめてかもしれない。

世にも情けないお父さん役を、奥田瑛二さんが演じる。
とことんみっともない役を、みっともなく好演された。
奥田さんの娘役の水崎綾女さんが素晴らしい。
ちょっとした仕草や言葉も含め、しみじみいい女優さんだと思った。
圧巻は、奥田さんの姉役の大島蓉子さん。
数えきれないほどの映画やドラマに出ておられる方のようだが、私はこれまで意識したことがなかった。
この映画での大島さんは全編をビシっと締める役。
64歳にして、代表作に巡り会われた。
おめでとうございます。
Q太郎さんをキャスティングしたことには賛否があるかもしれないが、私は圧倒的に肯定派である。

ネタバレしたくないのであまり細かく書かないが、とにかく観て損のない映画である。
観ないと損する映画である。
観てよかったと思える映画である。
男にも、女にも、
大人にも、子どもにも。
去年の「カメ止め!」のようなムーブメントになってもちっとも驚かないし、そうなってほしいと願う。
くどいようだが、まだ2月であるにも関わらず、
「今年はこの映画かな」
などと思わせてくれた幸せな時間だった。

「洗骨」の劇場情報はこちらから
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=senkotsu

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競馬サークルはダービー並みの盛り上がり  ~ 菜七子ちゃん初のGⅠ騎乗のフェブラリーSは大注目 ~ [ヨモヤ]

「競馬サークル」という言葉がある。
大学での競馬研究会などではなく、競馬の身内のことをいう。
JRAの競馬用語辞典の内容を参照すると、
「馬主、生産者、厩舎関係者、中央競馬会およびその外郭団体の職員をひとまとめにして「競馬サークル」と呼ぶ。最近では、これに競馬ジャーナリズムも加えて、もっと広い意味で「競馬サークル」と呼ぶことが一般的になった」
とのことである。
つまり、仕事として競馬に関わっている人の集まりを「競馬サークル」と呼ぶということだろう。

その競馬サークルが、このところえらい盛り上がりようである。
理由は、
2月17日のGⅠ競走フェブラリーステークスにコパノキッキング号が藤田菜七子騎手で出走するから
である。
これまでに、何人かの女性騎手がJRAに誕生したが、GⅠ制覇どころかGⅠに騎乗することすらなかった。
それが、藤田菜七子というアイドル人気のあるジョッキーが、
それも、Dr.コパこと小林 祥晃さんの持ち馬に乗り、
さらに、その馬コパノキッキングが有力馬である、
という条件が揃っての実現となったから、さあ大変、である。

2月8日には、滋賀県の栗東トレーニングセンターで、フェブラリーステークスの1週前追い切りが行われ、そこで藤田騎手がコパノキッキングにまたがった。
レースの1週前追い切りが注目されるのは、ダービーと有馬記念くらいだと思うが、この日は違った。
なんでも、報道陣約40人、テレビカメラ3台が、藤田騎手を追いかけたというのだ。
翌日のスポーツ新聞では1面を飾るほどのフィーバーぶりだった。

コパノキッキングは、これまで9戦して7勝。
現在4連勝中で、直近2戦は重賞勝ちであり、藤田騎手が騎乗しなくても注目の存在。
つまり、藤田騎手が、初GⅠでいきなり勝利を飾るという可能性も低くない。

藤田騎手は、
「女性だから取り上げられるのは嬉しくない。一人の騎手として見てもらいたい」
と語っているという。
気持ちはわかるが、先駆者はどうしても奇異の目で見られる。
これは避けられない。
周りの色眼鏡を外させるためには、勝つしかない。

2月に行われるダートでのGⅠということで、JRAで行われるGⅠ競走のなかで、フェブラリーステークスの注目度は必ずしも高くなかった。
しかし、今年は全く違う。
これからの1週間、競馬サークルの枠を超えた騒動になるかもしれない。
そうなってほしいとも思う。
一競馬ファンとしても、ワクワクするスペシャルなウィークになりそうだ。

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映画評 「ファースト・マン」 [映画評]

「セッション」でぶっ飛ばされ、
「ラ・ラ・ランド」でニンマリさせられた
デイミアン・チャゼル監督。
そりゃ、新作が公開されたら観に行くしかない。
事前の評価はイマイチのようだが、チャゼル監督に限って外れることはあるまい。

と思っていたのだが、これから観に行かれる方にいくつかアドバイスを。
それは、
1 寝不足の方は厳禁
2 乗り物酔いする人は注意
3 爽快感を求めないでね
である。

私は、張り切ってレイトショーに行ってしまった。
終了が夜の12時くらいになる感じの。
すると、高校時代の古文の授業かと思わせるくらいの睡魔が私にとりついた。
「おいこら、チャゼル作品だぞ」
「しっかりしろ、寒いなか、金払って来たんだぞ」
と自分を叱咤激励するが、この魔はとにかく強力であった。

映画は、パイロットの過酷さにかなり焦点が当たっている。
そのため、画面が揺れる揺れる。
私は通常版で観たが、これが4DXになったらどうなるのだろう。
そういうのがお好きな方には絶好だろうが、乗り物酔いされる方は、ご注意を。

主役がアポロ11号のニール・アームストロング船長であり、誰もが最後どうなるかは知っている。
だから、前半がどれだけしんどくでも、最後でスカッとさせてくれると思う。
しかし、この監督は、そういう甘い展開にはしてくれない。
人類史上に残る偉業を成し遂げたというのに、なんだかほろ苦い。

英雄譚にしてしまうとよくあるものになってしまうし、
監督が成功の苦みや苦しみを描きたくなる気持ちはわかる。
ただ、本作においてそれが成功しているかというと、どうだろう。
映画は、ドキュメンタリーのような描き方が貫かれている。
ドラマチックな盛り上げが極力排除されているのは狙いがあっての演出であるとわかるが、
観ている側は我慢の時間の連続である。
「セッション」のときに味わった緊張感とは明らかに異質であり、
私にはうまくいっているようには思えなかった。

「ファースト・マン」は評価が難しい映画。
しかし、これがチャゼル作品でなかったら、きっと「退屈な映画」と即断していた気もする。
誰だって、百発百中は難しい。

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不適切統計が支持率に響かない理由 [ヨモヤ]

日本経済新聞社の1月の世論調査で、政府統計の信頼性を「信用できない」とした回答は79%にも上ったという。
今やほとんどの人が政府統計を信用していない。
さらに、問題発覚後の厚生労働省の調査のやり方もあまりにもずさんであり、多くの失望を呼んでいる。

この件について野党各党は、
「アベノミクス偽装」
「消えた給付金問題」
などとして追及を強めている。

私も、ひどい話だと思う。
政府の統計が信じられなくなったら、世も末である。

しかし、だからといって、現政権を全否定しようとは思わない。
むしろ、批判されている側の言い分に違和感を覚える。
今回の不適切統計問題を、なにやら嬉しそうにされているようにも受け取れるからだ。

「ほら、やっぱ景気悪いじゃないか」
「ほら、やっぱ給料上がってないじゃないか」
と言われても、
「そうだ、そうだ」
とはなりにくい。
追及のネタができたと喜ばれているように見えるのも印象がよくない。
また、現在までの論戦は、
全然問題解決につながっていないし、
国民としては、
いくらそこを責められても、自分に何かが還ってくるわけではないから、関心も持ちにくい。

さらに、
統計上、実質賃金が下がっていたとしても、だからどうという感じもないし、
反対に、雇用が増えていることは実感されていると思う。
そのため、政権への怒りにはつながりにくい。
厚生労働省への憤りにはなっても。

政府の責任を追及するのは、もちろん必要である。
しかし、その先の世界が見えないと、心は動かない。

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映画評 「愛唄 -約束のナクヒト-」  [映画評]

難病ものが苦手である。
「死」というカードを使えば、そりゃなんだって泣けてくる。
昔も今も、散々作られているジャンルだが、できればやめてほしい。

GReeeeNの曲は、好きでも嫌いでもない。
積極的に聴きに行こうとは思わないが、聴きたくないとも思わない。

この映画は、GReeeeNの曲をフーチャーした難病もの。
普通なら避けて通るところなのだが、それでもこの映画を観に行ったのは、監督さんに惹かれたということに尽きる。
本作の監督である川村泰祐さんは、私の大好きな映画「海月姫」を撮った方。
「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜」も、「ガールズ・ステップ」も好きだ。
だから、難病ものが苦手でGReeeeNファンでもない私が劇場に足を運んだ。

映画は、序盤からリアリティの全くない展開が続く。
だから観る側も早々に、これはそういう映画だ、と割り切る必要がある。
「そんなわけないだろう」
「そんな偶然絶対ない」
「いや、そんなことできないし、やっちゃだめだから」
みたいなツッコミをし出すと、きりがないし、つまらなくもなる。
しかし、荒唐無稽です、と開き直っているわけでもないので、中途半端感があるのは否めない。

困ったもんだと思いつつ、
それなりに楽しく観られてしまう。
このあたり、監督との相性の良さを感じる。

主演は、横浜流星くん。
その友人に飯島寛騎くん。
失礼ながら、お二人ともそれほど印象に残る演技ではない。
目を引いたのは、直近で観た「デイアンドナイト」にも出演されていた清原果耶さん。
かなり無理のある脚本を、しっかり演じられていた。

「愛唄 -約束のナクヒト-」は、強引な展開の難病もの。
わかりやすい感動ものが好きな人には、すんなり届くと思う。
ツッコミどころは半端なくあるので、リアリティが欲しい方は難しいかもしれない。
GReeeeNファンはもちろん、清原果耶さんのファンの方も楽しめる。
監督期待度を高めていた私にとっては、ちょっと肩すかしだったが、この映画はそういう映画と割り切れば。

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至極妥当な米メディアによる菊池の成績予測  ~ 9勝8敗、ありそう ~ [ヨモヤ]

メジャーに移籍する日本人投手は、一流選手ばかりである。
日本での優秀な成績を引っ提げて、大きな期待をされながらメジャーでの1年目に臨む。
しかし、メジャーのレベルは高く、順調に滑り出すのは簡単ではない。
主な投手のメジャー移籍前後の成績を振り返ってみよう。

野茂英雄  日本最終年:8勝7敗、メジャー1年目:13勝6敗
伊良部秀輝 日本最終年:12勝6敗、メジャー1年目:5勝4敗
松坂大輔  日本最終年:17勝5敗、メジャー1年目:15勝12敗
井川慶  日本最終年:14勝9敗、メジャー1年目:2勝3敗
黒田博樹  日本最終年:12勝8敗、メジャー1年目:9勝10敗
川上憲伸  日本最終年:9勝5敗、メジャー1年目:7勝12敗
ダルビッシュ有 日本最終年:18勝6敗、メジャー1年目:16勝9敗
岩隈久志  日本最終年:6勝7敗、メジャー1年目:9勝5敗
田中将大  日本最終年:24勝0敗、メジャー1年目:13勝5敗
前田健太  日本最終年:15勝8敗、メジャー1年目:16勝11敗

上記10人を合計すると、日本最終年:135勝61敗、メジャー1年目:105勝77敗となる。
残念ながら勝利数は減り、敗戦数は増えている。
伊良部や井川のように、惨憺たる結果となってしまった選手もいた。
やはり厳しい。

さて、アメリカの米スポーツサイト「ジ・アスレチック」が、メジャー1年目の菊池雄星の成績を予想したという。
これによると、
勝ち負けは9勝8敗、
防御率4.60とのことである。
日本での最終成績は14勝4敗であるが、前年より大幅に数字を落としていることも勘案すれば、9勝8敗、あり得そうな数字である。
防御率の4.60はちょっと悪過ぎるが。

菊池の売りは、
まだ27歳と若い
サウスポーである、
という点だろう。
一年目からどんどん勝ってほしい気もするが、近年の日本人投手の状況からすれば、とにかく怪我なく過ごしてほしいと思う。
菊池にはじっくり構えられる年齢的な余裕があるし、
それが許される環境でもあると思う。

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冗談が通じない人にどこまでつき合うか  ~ ロフトのバレンタイン広告炎上問題で思う ~ [ヨモヤ]

生活雑貨店チェーン「ロフト」のバレンタインの広告動画が炎上し、広告の停止が発表された。
このことについては、
「停止は当然」
という意見もあれば、
「なにもそこまで」
という声もあるようだ。

問題となっていた広告は、
5人の女子たちが仲良さそうに恋愛話をしつつ、
実はバックショットでは髪や服を引っ張り合い、憎しみ合っているかのように見える、
というもの。
それほどドギツイ絵でもないし、設定も展開もありそうなもの。
別にエッジが効き過ぎているとも思えない。
しかしこれについて、猛反発する声が殺到したという。
具体的には、
「女性がターゲットなはずなのに女性に喧嘩売ってんの!?」
「女子は本当は女子同士で足を引っ張り合ってるって言いたいの…?」
「女性は陰湿ということ?」
などなど。
こうした事態を受けてロフト側が、
「ご不快な思いをされた方々がいらっしゃったこと、深くお詫び申し上げます」
「配慮を欠いた事を反省し、当該ビジュアルの掲出を停止致します」
として、広告の停止をされたというのが顛末である。

今回の件で思い出すのが、去年あった花王の広告の「ちょうどいいブス」に絡むひと騒動。
「ちょうどいいブス」とは、相席スタートの山崎ケイさんの決め台詞で、その広告にも山崎さん自身が出演されていたのだが、どういうわけか、
「女を外見だけで見るな」
「ちょうどいいブスとは、男目線の発想」
などと批判が殺到し、花王が謝罪する事態に発展した。

山崎さんのケースでは、芸人さんのギャグにさえマジ切れされる方がおられることに驚いたが、
今回のロフトのケースでは、既視感があるちょっとしたジョークにも切れる人がいることを再認識した。

世界は広く、いろいろな方がおられる。
冗談が通じない方もおられる。
企業は、我々は、どこまでこうした方々におつき合いしなければならないのだろう。
人を傷つけたり、人を貶めたりしないような配慮はもちろん必要だが、
笑いには、どうしても「ピリッ」としたものが混じる。
その「ピリッ」が我慢できない人に合わせなければならないとしたら、随分窮屈になる。

企業側には、一度表現したものはできる限り下げてほしくない。
炎上したら下げるというのは、おかしいし、悲しいし、さびしい。
冗談のない世界に暮らしたいとは思わない。
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映画評 「七つの会議」 [映画評]

映画「七つの会議」は、「半沢直樹」シリーズなどで有名な池井戸潤さんの小説を原作にしたもの。
メガホンを取ったのは、池井戸さんの原作のドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などを演出された福澤克雄さん。
出演者は、というと、
主演の野村萬斎さんを除くと、
香川照之さん、
及川光博さん、
片岡愛之助さん、
立川談春さん、
北大路欣也さんなど、
強烈に既視感のある面々。
役回りもなんだか似ている。
となると、さすがに新鮮さには欠ける。

つまらなくはない。
テンポもいいし、
俳優の皆さんの演技もいい。
誰も彼も大袈裟だが。
スルスル映画は進み、まずまず楽しめる。
しかし、「半沢直樹」と比べてどちらが面白いかと言うと、これはもう断然半沢である。
似たような話で、映画なのに面白さが縮小されていては、さすがに満足度は高くない。

それなりに楽しめる映画なので、
観に行って損したとか、時間を無駄にした、
といった思いにはならずに済むと思うが、映画を観た満足感は少ない。
まとめてドラマを観た感じ。
もう二ひねりくらいないと、映画では弱い。

ドラマの映画化は嫌いではない。
そうした中から、いい映画が生まれることがあるのも承知している。
しかし、映画ならではの何か、映画でなければできなかった何か、
を見たい。
今作では、それが見つけられなかった。

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